《長者ヶ岳・天子ヶ岳》  Motaのホームページ
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長者ヶ岳・天子ヶ岳


長者マップ 長者ヶ岳
   (ちょうじゃがたけ):1,336m
 天子ヶ岳
   (てんしがたけ):1,330m

◆所在地:静岡県富士宮市、
        山梨県南部町
◆山行日:2016年12月11日(日)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
休暇村富士第2駐車場―(10分)→長者ヶ岳登山口―(40分)→東海自然歩道出合(休憩10分)―(30分)→ ベンチ―(20分)→長者ヶ岳(休憩25分)―(15分)→上佐野分岐 ―(25分)→天子ヶ岳・富士見台(休憩35分)―(25分)→林道終点―(30分)→林道出合(休憩5分) ―(10分)→スカイ朝霧―(20分)→林道入口―(10分)天子の森オートキャンプ場 ―(10分)→休暇村富士第2駐車場

〔所要時間〕 総時間=5時間20分
          歩 行=4時間05分
          休 憩=1時間15分

〔距  離〕  10.9km(21,000歩)
 


 長者ヶ岳・天子ヶ岳は毛無山塊にありますが毛無山より標高が600mも低い山です。
したがって、積雪期でも雪が少なくハイキング的に登ることができる山だと聞いていました。 まだ、雪はほとんどない12月中旬ですが冠雪した富士山が見たくなり両山に行くことにしました。
新清水ICを降りて下道を走り田貫湖をめざすことにしました。 田貫湖の西端にある休暇村富士をナビの目的地にセット(マップコード 312 021 444)。 あとはナビ任せなのでどういう道を走っているのかわかりません。 それでも間違いなく休暇村富士の道路をはさんで南側にある第2駐車場まで導いてくれました。
天子ヶ岳と長者ヶ岳

田貫湖畔出て西へ向かうと、正面に天子ヶ岳と長者ヶ岳が見えてきます。
左が天子ヶ岳で中央が長者ヶ岳です。
右側の山からとりついて稜線を北から南へ縦走する計画です。

休暇村富士第2駐車場

白い建物が休暇村富士で、その南にある無料の第2駐車場を利用させてもらいました。
休暇村敷地内の駐車場は有料だそうです。
身支度をして出発します。

〔休暇村富士第2駐車場 発=7:45〕
休暇村富士の横から見た富士山

駐車場前の道を西へ100mほど行って突き当たりのT字路を北へ。
そのあとは長者ヶ岳への案内標識が要所に設置されているのでそれにしたがって進みます。
休暇村の建物の北側までくると東側が開け、田貫湖の向こうに朝の富士山を望むことができました。

長者ヶ岳登山口

さらに北へ進むとちょっとした広場のような所に突き当たります。 ここが登山口で左側の山腹にとりつきます。
登山道は丸太階段もあるなかなか急な山道でした。

〔長者ヶ岳登山口=7:55〕
東海自然歩道出合

はじめはヒノキ林の中、かなり登ったところからは雑木林に変わります。
冬枯れの木々の間から富士山や田貫湖が見えるとはいえ、すっきりした景色ではありませんでした。
そして登山口からひたすら登ること約40分、ようやく尾根に出て東海自然歩道と合流しました。

〔東海自然歩道出合 着=8:35〕
富士山と田貫湖を眺望

東海自然歩道出合まできて、やっと展望が開けました。 設置されたベンチに座っていい景色を眺め、写真を撮ったりして小休憩です。 そこへキャンプ場登山口方向から2人の山ガールが登ってきました。挨拶を交わし、 私は出発することにしました。

〔東海自然歩道出合 発=8:45〕
北側に見る毛無山

尾根道は東海自然歩道でもあり、比較的緩やかで歩きやすい登山道でした。
しばらく登って行くと右手に毛無山が見えてきました。
木の枝の間からなのですっきりとした山姿ではありませんが、山頂部は白くなっています。 雪がうっすらと積もっているのか、あるいは霧氷なのかもしれません。

ベンチを過ぎて登る

ベンチのあるところまできましたが眺望はききません。
水分補給をしていると先ほどの女性たちが追いつき、 そのまま登って行きました。
彼女たちとはこの先も、あとになり先になり 歩くことになりますが、その話はのちほど。

〔ベンチ=9:15〕
長者ヶ岳山頂(1,336m)

傾斜がやや急になる道を登り、長者ヶ岳山頂に到着しました。
木のベンチやテーブルもある小広い山頂で、3等三角点が設置されています。

〔長者ヶ岳山頂=9:35〕
富士山の眺望

長者ヶ岳の山頂は東側と北西側が開けていました。
東側にはでっかい富士山、眼下の田貫湖が構図を引き立てます。これを見るために登ってきたといっても過言ではありません。


富士山山頂部と大沢崩れ

富士山山頂部をズームアップ。
長者ヶ岳から見ると大沢崩れが真正面になります。
遠くから見る優雅な姿とは違って荒々しくもあり、下の方まで大きく崩れて痛々しい感じがします。

連なる真っ白な南アルプス

北西側に見える南アルプスは真っ白に輝いています。すでに本格的な冬山ですね。
残念ながら間ノ岳の右にあるべき北岳だけは雲がかかって見えませんでした。

Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error.


塩見岳をズームアップ

塩見岳をズームアップでとらえてみました。
天を突く山頂に気高さを感じさせられます。
景色に見とれ、ついつい長居してしまいましたが次の天子ヶ岳に向かいます。
一緒に登ってきた山ガール2人と話をして驚きました。私が住むすぐ隣の市からきたというのです。
愛知県からこんな遠くの山にきて出会う奇遇です。
一緒に景色を楽しみ、山の話をし、写真も撮って もらいました。彼女たちのことはこの山行記の文末に補記しましたのでご覧ください。
〔長者ヶ岳 発=10:00〕
天子ヶ岳の山影

長者ヶ岳からは落ち葉が敷き詰められた稜線を緩く下って行きます。
気持ちよく歩いて行くと前方に天子ヶ岳の山影が見えてきました。
上佐野への分岐

長者ヶ岳山頂から15分で天子ヶ岳との鞍部まで下りてきました。
ここは山梨県南部町の上佐野へ下る道への分岐点になっています。

〔上佐野への分岐=10:15〕
天子ヶ岳山頂(1,330m)

上佐野への分岐から標高差で約130m登り返して天子ヶ岳に着きました。
ただ、国土地理院の地図、YAMAPの地図でみる最高地点には山標はありませんでした。 100mあまり南へ緩く下ったところにこの山標が設置されているのです。

〔天子ヶ岳 着=10:40〕
祀られている小さな祠

天子ヶ岳の山頂は広場のようなところです。
その一隅に小さな石の祠が祀られていました。

富士見台へ

広い山頂ですが林に囲まれています。
休憩していた男性が、『展望台はあっちだよ』、と教えてくれました。 見ると広場の真ん中に、富士見台を示す案内標示もありました。
富士見台から見る富士山

東側の一部が開かれたところが富士見台でした。
そのなまえの通り、富士山を正面に望むことができます。
11時近くになりやや雲が出てきたようです。
お!、富士山もねじり鉢巻をするのかな。

日当たりのいい広場に戻ってゆっくりと昼食をとり下山にかかります。

〔天子ヶ岳 着=10:40〕
急な下山道

天子ケ岳からの下山道は聞いていたとおり急坂でした。登りに使わなくて正解だったでしょう。
もうほとんど雲隠れした富士山を見ながら下ります。
林道終点近くまで急坂だったと思います。

広い尾根道に変わる

私より先に下りていった女性2人が林道終点の平らな場所で昼食中でした。
本格的な山ご飯のようです。うらやましいなあ。
彼女たちとはここでお別れします。ここから先は広い尾根道に変わりました。防火帯なのかもしれません。

〔林道終点=11:40〕
林道を横切る


林道に出ました。
しかし、ここはそのまま林道を横断し、引き続き林の中を下ります。

林道出合・天子ヶ岳登山口

林の中を200mほど下ってくると舗装された林道に降り立ちます。 路肩駐車も可能な天子ヶ岳の登山口です。
私はここから林道をスカイ朝霧の方へ下りますが、白糸の滝へ行く人は、さらにこの林道を横断して 林の中の登山道を下ることになります。

〔林道出合=12:10~12:15〕
スカイ朝霧

10分くらい林道を下るとスカイ朝霧に出ました。
ゴルフ場みたいに見えますが、パラグライダー場ですね。

〔スカイ朝霧=12:25〕
振り返る天子ヶ岳

スカイ朝霧から200~300m行ったところに 『山の神』 の大きな石碑があります。
そのあたりから振り返ると天子ヶ岳の山頂が見えました。 あそこから一気に下ってきたことになります。

林道入口

林道入口まできました。
あとはこの舗装道路を歩いて休暇村富士に戻ります。

〔林道入口=12:45〕
天子の森オートキャンプ場管理棟

林道入口あたりからはずっと天子の森オートキャンプ場にそって歩いてきました。
そしてここがその管理棟があるところです。
緩い坂道とはいえ舗装道路を歩いて戻るのは楽しくないですねえ。

〔天子の森オートキャンプ場管理棟=12:55〕
休暇村富士第2駐車場に戻る

休暇村富士第2駐車場まで戻ってきました。
林道入口から休暇村まで大したことはないとはいえ、約100mの標高差を黙々と登り返してくる 道は精神的に疲れますね。

〔休暇村富士第2駐車場 着=13:05〕

 精神的に疲れた舗装道路歩きは別にして、長者ヶ岳・天子ヶ岳周回は満足できるハイキングでした。
長者ヶ岳、天子ヶ岳山頂からは、神々しいばかりの富士山に出会うことができました。まさに  『長者さま、天子さまを訪ね、富士さまを拝んでくることができた』 ということでしょうか。
周回登山道は大半が東海自然歩道です。そのため歩きやすく危険なところもありません。積雪期でも 登山が楽しめるのではないでしょうか。
 もう一つ楽しかったのは思いがけない出会いがあったことです。 遠く愛知県から200km走って長者ヶ岳・天子ヶ岳まできたわけですが、私が住むすぐ隣の市から やってきたという山ガール2人に出会ったのです。それを知ってお互いにビックリ。 彼女たちは山を始めてまだ半年ながら毎週山行を重ねているそうです。勤めている会社の新製品 ・小さな鋳物製フライパンを背負って山に登り、ニンニク、豚バラ、豆腐、野菜入りの味噌鍋などを 作って豪華な山ご飯を楽しんでいるというのです。
彼女たちが
会社のFacebookにその様子をアップしていますのでご覧ください。


     

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