まちがいだらけの”目の常識”
あなたはいくつ、ごぞんじですか?

Part1
  check 1
 子供のうちはメガネは勉強のときだけ!?

 「子供のうちはメガネは勉強のときだけかけていればよい」
こんな話をよく耳にします。でも左右の視力がそれぞれ0.7以上ないと、勉強や運動のときに十分な力が発揮できません。
左右の視力が違い、バランスが悪い場合も要注意。
反応が鈍く、やがては判断も悪くなってしまいます。
両方の視力がそれぞれ0.7以上なかったり、左右のバランスが悪い近視・遠視・乱視の場合は
いつも正しいメガネをかけるよう心がけたいものです。



check 2

 近視は老眼にならない!?

「近視は老眼にはならないから安心だ」こんな思い込みは実はまったくの誤解。
近視でも老眼になり、メガネやコンタクトをつけたままでは近くが見にくくなります。
人間の目は近くを見るときピント合わせが必要です。
老眼というのは近くのピント合わせがうまくできなくなった状態。
しかし、近視はもともと [近くにピントの合う目] 。
メガネをとると、近くの物が見えるのです。
「老眼になると近視がなおる。」こんな思い込みも、もちろんまちがい!


check 3

近視から失明することはない!?

近視がドンドン進行すると悪性近視となり、失明の危険が起こってきます。
近視になるとまず視神経に変化が現れ、眼球が前後に伸びてきます。
進行につれて眼球はますます伸び、網膜などが薄くなります。
悪性近視では眼底出血や網膜はく離が起き、失明につながるのです。


check 4

成人病はからだだけの話。目は関係ない!?

目の成人病をご存知ですか?
白内障、緑内障、網膜はく離、横斑変性などは40代以降に増える ”目の成人病”
手遅れになると失明するコワイ病気です。
治療の決め手は早期発見。
40歳からの目の定期健診でこれらの病気を防ぐことが必要です。
高血圧や糖尿病などおなじみの成人病にも眼底検査が不可欠。
「老眼かな?」と思ったら目の定期健診を!


check 5

メガネがずれる時はきつく合せればよい!?

毎日メガネをかけていると、だんだんゆるんできて、メガネを押し上げる回数が増えてきます。
こんな時、単に耳の後ろでメガネの柄を曲げたり、幅をつめてはさむ力を強めると、
痛くなったり、ただれたりすることがあるのでご注意を!
そのうえ、メガネが前に押し出され、それまで以上にずり落ちることさえあります。
メガネの掛け具合はバランスが一番。
メガネ店で専門技術者に調整してもらうと
きつすぎず、ずれないメガネに変身します。



check 6


境目のない遠近両用メガネはパソコン操作に便利!?


境目のない遠近両用メガネはこれひとつで遠くも近くもOKのすぐれもの。
ただし、パソコンを使う時にはちょっと難点が・・・・
遠近両用メガネのレンズは上半分が遠方用で下半分が近方用です。
パソコンの画面は目と水平の位置にあるのに、距離は40センチぐらいの近さ。
そのため、遠方用の上半分で近くを見ることになり、とても見づらいのです。
あごをグイッとつきだして、レンズの下半分を使って見たのでは
疲れてしまいます。
こんな時中近両用レンズが便利です。
レンズの上半分が2~3メートルくらいの中間距離を見るように出来ているため、
遠近両用より近くが見えやすいのです。




CHECK 7

小さな字が見えづらくなった。老眼鏡の度を強める


老眼鏡の度を強めれば小さな文字は見えやすくなります。
ところが今度はパソコンの画面がぼやけます。そのうえ疲れて長く掛けていられません。
老眼鏡の度数は見たいものへの距離で決まります。
近くに合わせれば細かい文字もはっきり。ただ、両目で近くを見るときは
無意識に目を寄せています。近くを見るほど、よりいっそう目を寄せてしまい、
余分な負担がかかるのです。
度の強い老眼鏡を長時間掛けられないのはこのため。
近くに度を合わせているのでパソコンの画面など、少し先のものは見えにくく、
肩がこったり、いらいらしたり・・・・
近くの物を見るときは、それぞれの距離に合わせたメガネを使い分けましょう。


   
   


ミニ知識

”見る”のは目ではなく脳。ボヤケた映像に脳は苦労してます

目玉はいわば、カメラのレンズとフィルム。
ここで映った映像が脳の記憶装置にかけられ、確認し、判断し、初めて”見える”のです。
もし、目が近視などでボヤケた像を送ってくると・・・脳はひと苦労!
過去のデータをもとに、いちいち像を修正して、判断します。
これでは脳もたまりません。
脳は考えたり判断するほかに、からだ全体の調節や命令をしています。
心とからだの健康のために目は大切にしたいですね。

       


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