フォーカシング
・・・これについても、厳密な説明はできません。が、講座の中で私が体験したこと、そしてその後本を読んで学んだことについて、簡単にお話しようと思います。
私たちは、日常生活の中で、「気にかかること」を幾つも抱えながら生きています。理由がはっきりしているものもあれば、何となく気になっているものもあります。そのどれかをチョイスして、その問題を「横に置いて眺めてみる」というのが、フォーカシングと呼ばれるもののやり方かなあと解釈しています。
講座の中で、私はこんなことを体験しました。
リラックスし、軽く目を閉じた状態で、まず今の自分が気になっていることをあれこれ思い起こしてみます。子供の体調のこと、夫の体調のこと、親との関係、弟のこと、自分が生きていく意味について・・・。それが自分の体のどの辺りにあるものか、イメージしてみます。私の場合は、胸からお腹にかけて、とても重いものを感じました。胸が痛む、お腹の辺りがキリキリする・・・そんな感じがしました。次にそれをすべて自分の心の中から、いったん外に出してみます。これはイメージです。胸の辺りにつかえているものを、喉から口を通じて外に吐き出してみる感じをイメージしました。その中から、一つをピックアップしてみます。私が選んだのは、「私は何故生きているのか」という疑問でした。
その疑問は、私の頭の上にあるような気がしました。そのイメージは、とても暗い空のようで、とても寒い空気を感じました。「寒くてたまらない」「とても厳しい感じがする」「孤独を感じる」・・・そんなふうに、イメージしたものを言葉で表現してみます。暗雲が立ちこめ、強い風が吹き、波しぶきが飛び散る・・・・そんな感じがしました。
次に、その「空」がどんなものか、タイトルを付けます。私は「冬の空」と名付けました。そのタイトルが正しいかどうか、何度も自分の心に問いかけてみます。そして「ぴったりくる」と思えたら、その「冬の空」をどこに置きたいか、自分の中に戻したいか、感じてみます。私は自分の中に戻したくなかったので、外に棚を作り、そこにしまうということをイメージしました。しまってみると、心が少し軽くなった感じがしました。
これらは、フォーカシングの一段階にすぎません。
ただ、「自分が抱えている問題を、ちょっと自分の横に置いて、眺めてみる」というのは、自分の問題と距離を作ることに繋がり、あながちおかしな体験ではなかったような気がしています。