平成20年5月17日(土) さあ、今年度も始まりました。翼小学校剣道クラブ。新入部員は、1年から5年生まで6名ですが、昨年度から続けてくれる子が多くてよかったです。申し込みがなかった子に理由を聞いてみると、「サッカー」「野球」への転向するとのこと。残念だが、そちらでもがんばって欲しいです。4年生以上の経験者には、これから防具をつけて稽古をしてもらおうと思いますが、昨年度の反省で「着装においての稽古量削減」があげられます。着装が出来ずに先生任せの自主性のなさにほとほと手を焼いてしまう部分も多々あり。ですので、今年は「着装」だけの稽古日を、設けました。紐を結ぶ、手ぬぐいを頭にまく。(手ぬぐいを頭に巻く作業をすることにより、細かな心つかいができればいいなと思っています。)自分の身なりを自分で整えること。剣道の技術面よりも、そちらの方に重点をおいていって指導していきたいと考えてます。ただ、やっぱり、子どもはそればかりだとあきてしまいがち。バランスよく今年も一年、生徒達と関われたらいいなと思います。 また、この翼小学校の剣道クラブを、子どもの指導体験する場として、高校生や大学生の若い子達にも、積極的に関わってもらえるようにしたいなと、いろいろ夢は膨らみます。 今日の稽古では、みんな、とても集中しておりました。今年度の目標を自己紹介で話してもらいましたが、「翼剣道大会優勝」というのが、多かったのにはびっくり!!おもわず、目がきらりんと光ってしまった私です。また、竹刀の取り扱いにおいて、厳しいことを話しましたが、みんな真剣に聞いてくれてたと思います。 今年も一年、よろしくお願いします!! |
平成20年8月1日(金) 剣道談話室、という西三河女子部で、テーマを決めて、お茶しながら剣道談義をする会を何回かやっている。今回は、夏休みにやってしまえということで、よぎちゃんと、子ども&保護者対象の講習会をやろうと企画した。よぎちゃんがメインで指導している若園剣志会、そして会場が高浜主催ということで、翼小学校、高浜スポーツ少年団合同で、ついでに稽古もやっちゃおうと話がだんだん大きくなった。講習会は、クーラーのきいた翼児童センター、稽古は翼小学校体育館を借りることで、トントン拍子に進んだ。内容・進行は、中学校の西三河大会を観戦しながら、話し合いをして、決めた。よぎちゃんイベント慣れしているので、助かる。懐が深い。なんやかんやと楽しみながら、準備をして当日を迎えた。 第1部 : 剣道講習会 「竹刀について」 児童センターにぞくぞくと人が集まりました。大人15名、子ども28名の参加者がありました。まずは、参加団体紹介、そして簡単な自己紹介を円座になって行いました。それから、笹井先生を講師に「竹刀について」の講習。聴く態度をしっかりと、子ども達はみな正座をして、お話を聞きました。講義の内容は、竹刀の名称、竹刀の歴史、竹刀の取り扱いの心構え、安全性など、子どもたちにわかりやすいものでした。また、剣道の目的「心、体を鍛える」などといった、剣道を修錬する心構えも説明してくださり、単に試合の勝ち負けではないという剣道の奥深いことも話していただきました。その後、自分の竹刀をいったん、ばらして、組み立てるという作業を体験しましたが、どの子も真剣でした。自分の大切なものであるという認識をもってくれたでしょうか?こういう機会を、一度はやってみたいと、念願がかなった私です。 第2部 : 合同稽古会 若園剣志会、翼小学校土曜クラブのメンバーは、レベルが同じようなので、@基本判定、A地稽古試合(有効打突→時間の場合判定) の 試合をさせることにしました。若園の子ども達は、昇級審査が近いということで、よぎちゃんが「違った環境で、違った人と立会いをする。」ことを希望したからでした。高浜スポーツ少年団の子達も24名とたくさん参加してくれたので、模範試合をしました。 40名近い剣士たちが、整列をする光景は、圧巻でした。中学生も飛び入り参加をして、また、西三河女子部のママさん剣士たちも子どもを連れて来てくださり、賑やかな稽古会となりました。準備体操、素振り、声だしの後、スポ少の子達が元立ちになり、基本稽古を行いました。 まずは、翼小学校VS若園。ここで、私に一抹の不安が。実は、4年生の今年から防具をつけ始めた子ども達は「地稽古の経験はしていない。」最後に稽古をしたのは、「二週間前」という、悪条件でした。しか〜し!!基本判定は全員負けましたが、地稽古は、すごかったです。あの子達、天性だけでやっていました。4年生の女子2名は、果敢に攻める。男子2名に関しては、なんと「面打ち1本有効打突 あり!!!!」一人は抜き面(教えてないのに・・・しかも当たった!と思ったら、残心までやっちゃったよ!!)もう一人は、相手の攻めがとぎれたところに、ストンと面が入った。 興奮したぁ〜〜!すっごく興奮したぁ〜〜!!真夏のなのに、鳥肌、背筋ゾクゾク。しかも、負けたのに、全員「たのしかったぁ!もっとやりたい!」と男女とも言い放った。涙が出そうになった。 さあ!この興奮は、まだまだ続く。次は、高浜スポ少模範試合。これも、名勝負の続出でした。スポ少の子達も環境が変わり、ギャラリーが変わると、こうもいきいき剣道をするのか!と、感動のしまくりでした。模範試合にふさわしい内容で、気迫、一本への集中力、試合態度、いいものを見せてもらいました。 そして、最後はお待ちかね、得意の風せん割りです。これも、興奮しました。みんな逃げ惑うかと思いきや、怖いものなしで向かっていく姿は、武士道魂みたり、といった感慨を与えました。 そして、この稽古会の一番の目的である「交剣知愛」も、子ども達に体験してもらったでしょうか? よぎちゃんは、「この稽古会は若園の子達に大変意義のあるものだった。」と、収穫があったようです。私もです。技術、精神面の鍛錬は、もちろんですが、私はみんなに「剣道通じて楽しんでもらった。」ということが、何よりの喜びです。夏休みの思い出として、子ども達の心に刻まれれば、幸いです。 思い出のアルバムは こちら ![]() |
平成20年10月18日(土) 久しぶりの翼小学校土曜クラブのお話です。 報告がなかなかできませんが、いろいろ前向きな取り組みをしています。 自分の子供たち対する指導を、もっと真剣にしないといけないと感じ、今回、希望者のみ級審査を受審してもらうことにしました。こう書くと、私がとても高尚な取り組みをしていると、思われるが、そうではない。そうさせたのは、子供たちが予想以上に剣道に真剣に取り組んでいる手ごたえを感じはじめたからだ。それは、ここでも紹介したが、夏に行われた合同稽古会が彼らのハートに火をつけたようだ。なんて、単純!なんて純粋!! そして、これはいい機会だと、級審査の募集用紙に「防具を自分で着装できる子。または、審査まで防具を自分で着装する意欲のある子。」と、うたった。これで、何人かひるむかも、と、ちょっと怠慢な心が除いたが、予想を反して、なんと4人も申し込んだ。審査日は、市内音楽会と重なったため、吹奏楽部、合唱部所属の女子の何人かは、「受けたかったのに、残念。」と、こぼしていた。すごい、チャレンジャー精神。どこから、その意欲は湧いてくるのか?まったく、子どもの無限さをまざまざと感じる。 さて、受審を決めた4人は、その後、防具を自宅へ持ちかえり、特訓しているよう。その成果もあり、着装がだんだん、さまになってきた。着装になんとか、めぼしがついてきて、次は、礼法、そして基本打ち(面打ち)と地稽古だ。まだまだ、課題は残っているが、彼らの本当に真摯な取り組みに、何の不安もない!もちろん、その子たちに、刺激されてか、他の部員たちもますます、やる気を出している!!。 ある女の子のお母さんが、「もう、本当に剣道が楽しい!って言ってます!」と、力込めて語ってくれた。なあなあの稽古より、刺激のある厳しい稽古の方を体験することが、剣道の本当の楽しさなんだと、改めて確信した。もう!!スポ少の子たちもそうだけど、子どもの指導って、めっちゃ!楽しすぎるぅ〜〜〜♪♪やばい、やめられません。 |
平成20年11月8日(土) いよいよ、級審査です。 翼小土曜クラブの4年生3人、5年生1人が、挑戦しました。5級です。 本当に、子どもたちに引っ張られたという、感じでした。奇跡だと思うほど、人間ってすばらしいなぁ〜といいなぁ〜、と、背筋がゾクゾクしました。 スポ少の夜の稽古にも、積極的に参加して、稽古へのその集中力は、目を見張るものがありました。思わず、「お前達の真剣な表情を、初めてみたよ。」と、茶化してしまっても、奴らは顔の筋肉をゆるますことなく、黙々と武道場を後にしました。スポ少の子たちにもいい刺激になったようで、稽古がしまっていい雰囲気でした。 目標を持つことって、子どもも大人もやっぱり大切!!生きることに、手を抜かない、精一杯生きる!その手ごたえで、こちらもがんばれる!!人と人との連鎖反応が、ここちよい気分にしてくれる!いいことづくめです。 また、同じ目標をもつ仲間がいることって、それも大事な要素だと、つくづく思いました。どこかで依存するのも、いいもんだと、感じました。 結果は、みんな見事合格!!やれやれです。 また、高浜スポ少の子たちも、それぞれみ〜んな合格でした。(1級は受審者全員合格!今回1級の立会いをさせていただき、立会いがものすごくやりやすかったのが、印象的でした。) 前回の立会いで、2級の子が基本技を失敗をしたとき、こちらもあせって大きな声で「やめ!」をかけてしまい、その子が、とても驚いてしまい萎縮してしまったことを思い出し、今回は受審者の立場になってやってみました。みんな合格して、ほっとしました。 さて、次は高浜市剣道スポーツ少年団大会へ、翼小学校出場いたします。試合デビューです。6年生の男子二人が、5年間続けてくれたので、その思い出として、打ち上げ花火みたいな感じです。一発で散れ!経験してみましょう!という私の願いです。団体戦にしました。どこまで出来るかわかりませんが、またまた奇跡を信じて、やるしかないです。 |
平成20年12月7日(日)
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平成20年12月20日(土)
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前年度から、剣道着と袴を自前にし、今年度も多数の生徒が剣道着と袴をそろえました。校外試合への出場を機に、垂れネームもそろえ、段々「らしく」なってきました。翼杯剣道大会も第6回。今の6年生が1年生の頃立ち上げたわけですから、歴史を感じます。指導も随分、楽になってきました。子どもが目で見て、心で感じて学ぶことが多いのでしょう。私もいろいろ学びましたが、子どもは理論ではないということが、わかってきました。今年入ったブラジル人の二人の生徒は、視覚と感性だけで上達していっています。「観、見の二つの目」ですね。感性とは心です。指導者として、先を進むものとして、「正しい姿勢、正しい基本、そして正しい心」をいつも子供たちに示すよう、なおいっそう気を引き締めねばと、思いました。 試合ですが、低学年は、立会い、礼法の指導がおろそかだったため、一回戦は、なんだかしまりのない試合になってしまいました。緊張と迷いの渦にまかれ、かわいそうなことをしてしまいました。でも、だんだん要領を得て、声も出るようになったし、基本打ちも上手に披露することができました。緊張あふれる子供たちの顔は、いいですねぇ〜。 高学年防具付けの部は、だいぶレベルが上がってきたように、感じられました。昇級審査、試合出場などの目標をそなえ、夏休み明けからの放課後稽古、スポ少の稽古への自主参加など、積極的に取り組んだ結果だと思います。「ぜったい、負けない!!」という、内に秘めた闘志が、どの子にも見られました。負けても、他者を応援する姿が涙もんでした。真剣ないい試合をするから、観戦者も真剣になるんですね。こうやって、お互い、思いやり、切磋琢磨していく姿は、いいものです。
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