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絹本著色 福釜松平三代像けんぽんちゃくしょく ふかままつだいらさんだいぞう

絹本著色 福釜松平三代像1

松平親盛

絹本著色 福釜松平三代像2

松平親次

絹本著色 福釜松平三代像3

松平親俊

分類
市指定(第21号)
指定年月日
昭和38年10月1日
種別
絵画
所有者
宝泉院
時代
江戸時代
法量
縦 112cm 横34cm

 福釜松平三代の絵画三幅である。扇をもつ陣中姿は、福釜松平初代の親盛ちかもり である。親盛は安城城主松平 長忠ながただの三男で、1503年(文亀3)安城城で生まれ、1506年(永正3)、四歳のときに福釜へ分家した。成長して兄信忠、甥清康に仕え、各地を転戦して、八名郡宇利城を攻めたときに戦死した。
   二代親次ちかつぐは十三歳のとき初陣ういじんに立った。助宗の槍を振って活躍し、主君松平清康から鑓三郎二郎やりさぶろうじろうの名をもらった。そのため、槍を持つ姿に描かれている。
 三代親俊ちかとし は徳川家康に仕え1575年(天正3)の長篠合戦のとき、副将として長篠城にたてこもり、勝利を導き出す役割をはたした。絵では 裃姿かみしもの坐像となっている。
 福釜松平は代々宗家に忠実な分家であり、後に旗本となった。宝泉院はその福釜松平の菩提寺であるため、この画像を伝えている。