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東端・和泉・根崎三か村絵図ひがしばた いずみ ねさきさんかむらえず

東端・和泉・根崎三か村絵図
分類
市指定(第209号)
指定年月日
平成20年11月3日
種別
古文書
所有者
安城市
時代
江戸時代
形状
1舗(縦 123.0cm 横 126.0cm)

 根崎に陣屋をもつ旗本松平家領である東端・和泉・根崎3か村の絵図である。旗本松平氏は、江戸時代初期に相模国甘縄藩たまなわはんから分知(藩領を親族に分け与えること)して成立した家で、1690年(元禄3)に根崎村を与えられ、1703年(同16)に東端・和泉村を与えられた。和泉村は幕府領との相給であるが、のちに幕府領は刈谷藩領、1792年(寛政4)からは福島藩領に変わっている。

 この絵図は無年号であるが、「苅谷領」「苅谷山」などの記載から遅くとも寛政期以前の成立と思われる。寺社などは市指定である「東端・根崎村絵図」などと同じであるが、和泉村の中の記述を見ると「論山」や「新畑」「御林」の区画、堤などが描かれている。領主が必要とする村の諸施設などが描かれていることから、三か村から旗本松平家へ対して村の現況がわかる絵図として差し出したものと推測される。3か村の交通関係、根崎陣屋の存在、山林状況などや、和泉村の主要な田を油ヶ淵の増水による水害から守るための堤が存在したことが確認できる。