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寺領廃寺出土遺物じりょうはいじしゅつどいぶつ

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分類
市指定(第177号)
指定年月日
昭和40年11月3日
種別
考古資料
所有者
安城市
時代
奈良~平安時代

軒丸瓦  7箇
軒平瓦  5箇
丸瓦   2箇
平瓦   1箇

 桜井村立桜井南部小学校が、以前に保管していた古瓦である。

 蓮弁の厚い六葉素弁文軒丸瓦ろくようそべんもんのきまるがわら(①)は、岡崎市北野廃寺きたのはいじ・市内別郷廃寺べつごうはいじなど西三河には類例があるが、全国的には少ない古瓦である。多くが百済くだら伝来の技術であるものに対して、これは高句麗こうくり系である。時代は白鳳はくほう時代から奈良時代前半とされている。

 八葉素弁文軒丸瓦(②)は、寺領廃寺で数多く採集される類であるが、百済系の退化した瓦文で、時代は奈良時代前半から中頃とされる。③④⑤は一層退化した類例で、奈良時代後半から平安時代にくだる。

 軒平瓦は単純な重弧文じゅうこもん(⑥⑦⑧)が多いのが、寺領廃寺の特徴であるが、⑨のような波形文ないし鋸歯文のものも見られる。
重弧文のものは桶状横骨作り、波形文のものは凸形成形台を用いた一枚作りで、成形に差異が見られる。