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算額さんがく

算学1

文化二年の算額

算学2

裏面

算学3

寛政元年の算額

分類
県指定
指定年月日
昭和42年10月30日
種別
有形民俗文化財
所有者
桜井神社
時代
江戸時代

 江戸時代に発達した日本独自の数学を「和算わさん」という。これを習得した人が難問を解き、絵馬のように神社に奉納したものが「算額」である。1805年(文化2)の算額では、縦37.5センチ、横46センチの一枚板に、上段は、図を描き、下段には問題・答・解説を漢文で書いている。

 1785年(寛政元)の算額は松崎與右衛門行乗ようえもんゆきのり、1805年(文化2)の算額は長谷部宇兵衛延之うひょうえのぶゆきが奉納したものである。ともに関流藤田貞資さだすけの一門であり、難問が解けたことを神仏に感謝し、あわせて額にしてかかげて、その誇りを人々に示したものである。

 行乗の算題は『神壁算法しんぺきさんぽう』にも掲載され、その中では、唯一算額として現存するものである。なお、同神社には、1804年(享和4)に清水林直りんちょくが奉納した算額も伝わっている。