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紙本墨書 九字名号しほんぼくしょ くじみょうごう

紙本墨書 九字名号
分類
市指定(第212号)
指定年月日
平成21年11月6日
種別
書跡
所有者
蓮泉寺
時代
室町時代
形状
縦 91.7cm 横 35.1cm

 蓮如は、初期には金泥籠文字きんでいかごもじに見られるような豪華な十字名号を下付しており、その様式を模した九字の名号本尊もある。 寛正6年(1465)、比叡山による大谷破脚以後、十字名号の下付は行われなくなり、白紙に名号を墨書して門徒に授けるようになった。特に草書の六字名号が大量に製作されたが、この種の九字名号も各地に遺存している。本名号は、蓮如の筆法の特徴がよく出ている。全体的に早い運筆とやや細めの線、「如」の「女」部分と「口」部分に蓮如の筆法がよく出ている。なお、本名号は福井県永平寺町本覚寺蔵のものによく似る。