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太刀 銘 兼定たち   めい かねさだ

太刀 銘 兼定1
太刀 銘 兼定2
分類
市指定(第59号)
指定年月日
昭和40年11月3日
種別
工芸品
所有者
桜井神社
時代
室町時代
法量
長さ 85.7cm

 この刀は、1930年(昭和5)に桜井松平家の子孫桜井氏より、氏神の桜井神社が県社に昇格した記念に、奉納されたものである。作者は室町時代中期(16世紀)に活躍した濃州関の兼定である。

 刀身に1.9センチの反りがつく鎬造しのぎづくりの刀身であり、むね菴棟いおりむね切先きっさき中鋒ちゅうほうである。地鉄は板目肌いためはだで、刃文は互の目に矢筈やはずが交じる。なかご(柄の中に差し込む部分)は鷹羽鑢たかはのやすりで、目釘孔めぬきあなは一つ。銘は「濃州関住兼定作」と刻まれる。

 さやのつくりは太刀ごしらえにしており、漆塗うるしぬり九曜文くようもんを付している。兼定の太刀は、熱田神宮にも、県指定のものが一口所蔵されている。