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木造 薬師如来坐像もくぞう やくしにょらいざぞう

木造 薬師如来坐像1
分類
県指定(彫第37号)
指定年月日
昭和33年6月21日
種別
彫刻
所有者
印内総代
時代
平安時代
法量
高さ 143cm

 この像は、もとは桜井神社の神宮寺じんぐうじに伝えられたもので、市内最古の木像である。
 寄木造よせぎづくりで、柳葉状やなぎばじょうの細い目、肉付きの豊かな頰、衣の形やしわを表すなだらかな線などは、定朝じょうちょう(平安時代中期の仏師)の様式を残す。一方、小さく刻まれた螺髪らはほつ面長めんちょう(顔の長さ)を短くとるなど新しい要素もみられ、藤原時代末期(12世紀頃)の作と判断される。
 左手首差込部には「森仏師宮田再興仕候」と墨書銘があるところから、室町時代に補修をしたことがわかる。