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薬師如来懸仏やくしにょらいかけぼとけ

薬師如来懸仏1
分類
市指定(第24号)
指定年月日
昭和38年10月1日
種別
工芸品
所有者
熊野神社
時代
鎌倉時代
法量
高さ 7.8cm

 この像は鏡面の円盤を欠き懸仏だけ残ったものである。懸仏は、鏡面に仏、菩薩ぼさつ明王みょうおう、神像などの像を表したもので、古くは「御正体みしょうたい」と呼ばれた。神仏混合などの思想も加わって、平安時代から江戸時代に至るまで盛んに製作され、社寺に奉納された。
 青銅の鋳物いもの蓮坐れんざにはタガネ(鋼鉄製のノミ)の跡がみられる。熊野神社の本地仏ほんじぶつが薬師如来であるから、同社の御神体としてまつられていたものである。