タイトル「石川丈山の漢詩」 壬寅歳首(じんいんのさいしゅ)
 
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山中の鶯が 新春の訪れを告げる。

 自分はこの天地をのんびりと眺めやる。

筆と紙をとって、欠点だらけの詩を書き、

 白くなった鬢とひげが、黒くなり若返ることを祈る。

自分は、かの巌子陵と同じく、齢八十に至った。

 とりあえずは新年の酒を、かの詩仙たちにささげよう。

春のうららかな陽気が、天地に充満している。

 貧寒のわが身にとっては、これが先ずは年頭の歓びである。
 
 
 

▲丈山苑詩泉閣の書院
 
床の間の書は吉田蒼月氏の「和気充天地」
   タイトルの「壬寅」から、寛文2年(1662)、丈山80歳の正月の作と考えられます。丈山が住んだ草庵「詩仙堂」の名は、自ら選んだ三十六詩仙(中国の詩人)の図像を建物内に掲げたことに由来するのですが、この詩の「詩壇」はまさにその図像のことを指しているようです。この三十六詩仙の画像は、現在も京都の詩仙堂に掲げられています。また、安城の丈山苑でも詩泉閣内にその様子が再現されています。
 
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