タイトル「石川丈山の漢詩」 書興(きょうをしょす)
 
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生涯を自然の法則に従い

静かに且つ自由にくらして ようやく年老いた

水に手を入れて動かせば 魚が近づき

園に立てば 蝶が肩にとまる

炊事の煙が立ちのぼるさまは 老屋にふさわしく

夕日ははげ山に日差しをおくる

住居は静かに奥深く 箕穎(許由)の住んだ箕山の下

穎水のほとりに似て 漢の茅盈兄弟の小有天にもそっくりだ
 
 
 

▲「立園蝶止肩」の碑
 石碑の書は杉浦豊治氏によるもの
   もともとこの詩には、タイトルにつづけて「後園に門有り 小有洞と名づく」と書かれていたことが知られています。これは丈山が晩年に過ごした京都・詩仙堂の門のことで、この詩の末尾二行がその由来を語る部分とわかります。
 「小有天」は漢の道家茅盈が住んだ土地の名で、丈山がそれにあやかろうと「小有洞」と名付けた、ということになります。また、丈山自身も「小有」という号を使うことがありました。
 丈山苑東庭の池の北側に、この詩の四行目を刻んだ石碑がたてられています。碑の字は、地元の丈山研究の先駆者杉浦豊治氏によるものです。
 
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