桟橋の製作






 今回桟橋の依頼があり、やったことのない大工仕事から始まりました。 ベースになるものは木材を使うことになり、3寸角材で骨組み12mmの合板と垂木で作りました。

全長8000mm 幅1200mm 水面からの高さ600mm 水面下200mmの水槽 いわいる桟橋の傾きやフワフワ感をなくす為の二重底構造になります。

今回だけのために某オークションにて 「ほぞ切り角のみ盤」 とやらを購入して組み立てたものです。

試行錯誤の上、熱中してしまい記録を残す余裕がなくこれ以前の写真がありません。 (-.-;)

写真は、上側が底になりますので上下逆になっています。



 ファイバーを使ってFRP加工する為、段差や角になる部分、そしてビスの凹んだ部分は、エアーが入るためパテを入れていきます。



 板と板の隙間もパテ埋め完了。 
硬化後余分なものを取り除き滑らかにします。



 それが済めばファイバーを貼っていきたい所ですが、今回は、二重底なので水槽となる部分を別に作らなければなりません。
左写真 垂木で足を付け完成。 



 完成した水槽になる部分。 
赤のラインで淵をカットしてとりあえず邪魔にならないところに放置。 といっても8mもあれば置き場もありません。 (-.-;)



 お次は本体、大きいのでマットも樹脂も惜しみなくじゃんじゃん使います。
ここは本職、仕事は速いです。 (^O^)



 FRP硬化後、ゲルコートを塗布。 
邪魔だった水槽を上に乗せ合体し、さらに全体をファイバーで巻きます。



 FRP積層し硬化後ゲルコートを塗って水槽となる底側が完成しました。
これからこれを外に運び出し転がして上向きにします。



 ここからまたしばらく大工仕事が始まります。



 オーナーの希望で真ん中に物入れを作ります。 
畳2枚くらいの広さ、大人二人寝れるかな。 
しかも、ハッチ部分は平になるように埋め込み式。 
なんでも、酔っとマン曰く 「天気が良くとも風がない日は出航しないから桟橋で宴会したい。 ハッチが出っ張っていると邪魔になるから。」 だと、めんどくさ!! ( ̄▽ ̄;)



 へっぴり腰で、木と格闘中!! 
だいぶ木材と仲良くなれ、ある程度言うことも聞いてくれるし、お友達になれそうです。(;´д`)



 ベースができました。



 蓋も入ったし、お次は本業。



 まず天板を外し、天板裏側と物入れになる部分にパテを入れFRP施工に入ります。



 マットを敷いてチャチャッとね。



 ゲルコートを塗布して、天板を載せるまでは良かったのですが、仕上げは中に入り、物入れと天板を接着してゲルコートを塗らなければいけないと言う作業が残っていて、扇風機で風を入れ、ガスマスクをしたのですが、目は無防備 硬化するときのガスで目が痛く涙ポロポロ 汚い話ですがマスクしてても鼻が垂れてきます。 もー死ぬかと思いました。



 もう、ここまで来たら本職のみ 一気に追い込みです。



 コーミング部分も、シャシャッと。



 ツルツルに削ったところで、ゲルコートを塗布。



 本体のゲルコート塗布直後です。
まだ硬化してないのでツヤツヤ。 硬化後これで完成です。 
あれっ! 滑り止めはいらないの?桟橋が濡れたら絶対滑るよ。 
酔っとマン曰く 「酔っぱらいが転んだ時、顔からこけた場合 顔が擦り傷になるのと、宴会は短パンだからノンスリップ加工すると肌やくるぶしが痛くなってしまうから付けないで欲しい。」 だってさ。
あぁ楽チン (*´▽`*)  



 翌日完成した物を引っ張り出してトラックへ積み込み納品です。




 港へ到着。

これを見て、ここを通る地元の方が聞いてきます。 
「何の魚がはいっとんのかね?」 ・・・水槽じゃね〜よ。 (`_´)


 後ろに変な物が付いていますが、港を移動するのに急遽作った桟橋エンジンブラケットです。





 あんなに工場では邪魔なくらい大きかったのに、海じゃーちいさいですね〜。



 ようやく酔っとのそばに来ました。 
せっかくだからもっとこっちへおいでよ酔っとさん! 
・・・添い寝したいけどお腹がつかえて行けないんです。 
じゃ、干潮時はいつも傾いてるの? 
・・・そうなんです。(T_T;) 
港変わったほうがいいんじゃない? かわいそうに!! (ーー;)
・・・でも、シーズンになると皆たくさんの人が集まって、これから何十年も海の上でワイワイ宴会できるのは嬉しい事ですよ (//∇//)









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