韓国アマチュア無線局のコールサイン(Call Sign)

1.コールサインの固有性
①世界のすべてのアマチュア無線局は誰でも自分自身だけの固有なコールサイン持っている。人は同じ名前は同名異人が数人が存在できるが、アマチュア無線局 のコールサインはこの地球上でただ一つしか存在しないのでハムにあっては何とも変えることはできない最も固有で高貴なものだと言うことができる。
②アマチュア無線局の電波はある特定地域に限定されるのではなく、宇宙空間で伝播して良いので発射する電波の発射源を相手方に正確に伝達するための方法の中の一つで、コールサインというアマチュア無線の固有な名前を持つことになる。
  参考)電波法第38条(無線局の運用),施行規則第36条(無線通信の原則),施行規則第195(コールサインの伝送)

2.呼出符号列の配分

①アマチュア無線のコールサインは、ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)で、1959年制定した「国際電気通信協約無線通信規則」(Radio Regulations;RR)、第42条に「国際呼出符号別分配表」に基づいて国家別にコールサインを配分している。
  国際コールサイン割当表を参考にすれば、各国家に配分されたPREFTXが分かる。

3. コールサインのSUFFIXで使うことはできない英文
①遭難信号または、同じ種類の信号に混沌としている容易な符号:SOS
②無線通信業務に使う略語のために留保された符号:QRA~QRZ,QSA~QSZ,QTA~QTZ,
③遭難通信などの略符号や、その発音上良くないと判断されることSEX,XXX,TTTなど。
④コールサインで使うことはできない英文字:約300個余り。

4.コールサインに関係する電波法規と過怠金
①無線局の運用(電波法第38条)
  無線局を運用する場合、無線局は許可証による事項の範囲内で運用しなければならない。
  参考)許可証に記載されているところのままにコールサインを伝送しなければなければならない。
②コールサインの電送(電波法施行規則第195条)
  アマチュア無線局はその運用時、自局と相手局のコールサインを正確に伝送しなければならない。
  参考)FCCの規定には10分を超過しないように規定しているが、3~5分ごとに自局のコールサインを伝送するように勧める。
③ 電波法違反時:300ウォン以下の過怠金。
  コールサインの伝送時略送、つまりPREFIXを省略して伝送したり、変形させて伝送したり、また、設置場所が変更された無線局が許可証に書かれているところのままに伝送しない場合、電波法第84条(過怠金)、第3項の規定に基づいて300万ウォン以下の過怠金を賦課受けることになるということに留意することを望む。

アマチュア無線局コールサインの構成
1.アマチュア無線局のコールサインの構成は、国際通信協約付属無線通信規則(RR;Radio Regulation)第25条の第2119号の規定によってPREFIXとSUFFIXで構成されるが、
2.PREFIXの3文字中最初の1文字2文字は国籍を、
3.三つ目の数字は地域番号を現わして、
4.SUFFIXは原則的に最大3文字(1字~3字)で構成される.しかし、特別局の場合、4字以上もある。
5.アマチュア無線局のコールサインは通常~9までの数字とA~Zまでのアルファベット26字を使って、数字とアルファベット0を区分するために数字0は斜線を引い てで表記したもの。
6.国籍を現わすPREFIXは次のような四つ方法で表示する。

① 1文字:G4RGK    ② 2文字:DS5EHW 
③ 1数字+ 1文字:6K5BDY    ④ 1文字+ 1数字:D71BDY 

<表10-1>アマチュア無線局のコールサインの構成

呼出符号(Call Sign)  
 PREFIX  SUFFIX
国家区分(HL,DS、6Kなど)    地域番号(1 ~ 0)    SUFFIX(A ~Z、AA ~ZZ,AAA ~ZZZ)  
1 ~2文字  1数字  1 ~3文字

10-3 国内アマチュア無線局のコールサイン

1.国内アマチュア無線局のコールサインの構成

PREFIX[2文字(国家区分) + 1数字(地方区分)]    +   SUFFIX(1 ~3英文字)  
HL(DS、6K‥‥DT) + (1,2,3,4,5… 0 +  0(00,000)

<表10-2>国内アマチュア無線局のコールサインの構成

 PREFIX別 区分  区分  コールサインの構成方法
 アマチュア無線局HL~    団体局  HL + 0 + 1英文字(A~Z) 
HL + 2~3英文字(AA~ZZ,AAA~ZZZ) 
 個人局  HL + 1数字(1,2,3,4,5) + 2英文字(AA~ZZ) 
HL + 1数字(1,2,3,4,5) + 3英文字(AAA~ZZZ)   
 アマチュア無線局
 DS、6K、6L、6M、6N~など 
 団体局 DS + 0 +1英文字(A~Z)
DS + 0 + 2英文字(AA~ZZ) 
 個人局 DS + 1数字(1,2,3,4,5) + 3英文字(AAA~ZZZ) 

2.HL~コールサインを持つ無線局の許可
<表10-4>に現わした通り各逓信庁別にSUFFIXを配分したので、同じ地域でもSUFFIXで無線局の位置を察することができる。
 しかし、個人局と団体局はそのSUFFIXだけでは簡単に区別できない。
3.DS~、6K~以後のPREFIXを持つ無線局
 団体局と個人局のコールサイン付与には地域別で<表10-5>のような差があって、このようなSUFFIXを持つ無線局が色々な局で存在する。

4.韓国に配分されたPREFIX10個及び今後の付与順序
HLDS6K6L6M6ND7D8D9DT

5.コールサインの配分年度(ITUのWRCで決定)
①1946年:HL,HM
②1959年:6K,6L,6M,6N
③1979年:D7,D8,D9
④1979年:DS,DT(HMは返却して現在の北朝鮮に配分される)

6.北朝鮮に配分されたPREFIX(6個):HM,P5,P6,P7,F8,P9

10-4国内地域番号の配分
1.コールサインのprefix3字のうち1字は地域番号を現わす。
2.コールサイン中地域番号が[0]の無線局:「団体局」または「クラブ局」、「クラブ ステーション(club station),といって、無線局の位置に関係なく地域番号が0(Zero)である。

3.統一後国内の地域番号の配分と該当地域:<表10-3>参照

        <表10-3>統一後国内地域番号配分現況

 1  3
 ソウル 仁川(インチョン)
京畿(キョンギ)
江原(カンウォン)
黄海道(ファンヘド)
大田(テジョン)
忠清(チュンチョン)南道
忠清(チュンチョン)北道
光州(クァンジュ)
全羅(チョルラ)南道
全羅(チョルラ)北道
済州道(チェジュド)
釜山(プサン)
大邱(テグ)
蔚山(ウルサン)
慶尚(キョウンサン)南道
慶尚(キョウンサン)北道 

6  7  8  9   
咸鏡道(ハムギョンド) 平安道(ピョンアンド) 保留 駐韓米軍 団体局

注1)韓国アマチュア無線連盟でHL8A,HL8N,HL8Vという移動局を運用したが、1992年7月移動運用が全国的に許されて移動局を意味する地域番号が意味を喪失したので、現在はHLA,HLN,HLVというコールサインを移動運用局で使っている。
注2)駐韓米軍のアマチュア無線局に地域番号9を付与したが、韓・米アマチュア無線局相互協定が締結されれば使わない。

10-5コールサインの中のSUFFIX配分
1.HL~無線局のSUFFIX配分
①HLA~HLZ団体局にだけ付与したし、
②<表10-4>に各逓信庁別SUFFIXの最初文字の配分現況を現わした。
③図表のうちの英文字はそれぞれ3文字列を代表する文字だ。
予告)表でA=AAA~AZZ,B=BAA~BZZ,X=XAA~XZZを意味する。

<表10-4> HL局のSUFFIX配分現況
 ソウル 釜山(プサン)  忠清(チュンチョン) 全南(チョンナム)  慶北(キョンブク)  全北(チョンブク)   江原(カンウォン)  済州(チェジュ) (外国人) 
A,I,K,L,M,
Q,S,T,V,W 
 B,J,P,U  E,Q  C,R  F,N,Y  G  D,X  H  Z

注) HL PREFIXの無線局は同じSUFFIXを持つ無線局が存在しない。

2.国内DS~無線局の地域別・無線局別SUFFIX配分現況
①DS(1994年から配分),6K(1997年から配分)及び、その後のPREFIXをコールサインと与えられる無線局は団体局、個人局の地域番号に次のような差があって、同じSUFFIXを持つ無線局で色々な局が存在する。

DS,6K,6L,6M,6N,D7,D8,D9,DT~無線局のSUFFIX配分は<表10-5>に従う。

<表10-5> DS局の地域別コールサイン割当現況

地域    団体局  個人局  
 地域番号 SUFFIX   地域番号 SUFFIX  
ソウル特別市  AAA~ZZZ 0 A~G、AA~GZ 
仁川(インチョン)、京畿道(キョンギド)  AAA~QZZ  0 H~I、HA~IZ 
江原道(カンウォンド)  RAA~ZZZ J~K、JA~KZ 
大田(テジョン)広域市、忠清南道(チュンチョンナムド)、北道(プクト)  AAA~ZZZ 0 L~M、LA~MZ 
光州(クァンジュ)広域市、全羅南道(チョルラナムド)  AAA~ZZZ  0 N~O、NA~OZ 
全羅北道(チョルラブクト  NAA~VZZ  P~Q、PA~QZ 
済州道(チェジュド)  WAA~ZZZ  R~S、RA~SZ 
釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)広域市、慶尚南道(キョンサンナムド)  AAA~QZZ  0 T~X、TA~XZ 
大邱(テグ)広域市、慶尚北道(キョンサンブクト  RAA~ZZZ   Y~Z、YA~ZZ

10-6無線機器常置場所が変動した無線局のコールサイン
1.HL~及びDS(6K...)~無線局コールサインの変更と再指定
無線機器設置[常置]場所が変動して、該当無選局管理事業団から無線局設置変更検査を受けた後には、管轄逓信庁から許可証を受けることになる、この時HLとDSは次の通り差がある。
HL:変動した地域の地域番号に変わって、コールサインが変更される。
全国的に<HL+地域数字+ABC>は一つだけであるから、無線局設置地域が変動する場合1~5の地域数字だけ変更してコールサインが変更される。

例示) HL1○○○という無線局がソウルで開局して、釜山(プサン)に引越しした後、無線局設置変更許可を受けたり再開局をすることになれば、そのコールサインの地域番号は変動して、地域番号に変わることになってHL5○○○でコールサインが変更される。
すなわちHL1○○○→HL5○○○

2.DS,6K...:コールサインが再指定される。
<DS +地域数字+ ABC>は地域別で地域数字だけ別にして、DS1から5までABCが同一に許可されているので、地域数字を変えることができなく、地域を現わす</+変動して地域番号>を追加して許可されてコールサインが再指定される。

例示) DS~局と6K~局などは地域番号だけ違って同じSUFFIXを持つ無線局が色々な局が存在するので、最初に許可を受けた地域で、他の地域に設置場所が変動すれば、そのコールサイン末に変動した地域番号が追加されて斜線、すなわち</ (slant,slash)>を付けて区分するが、<DS1○○○>という無線局がソウルから釜山(プサン)に引越しして、無線局変更検査を受けたり再開局をすることになれば、<DS1○○○/5>とともにコールサインが再指定された許可証を受けることになる。

<表10-6>HL及び、DS(6K・・・ )国の設置地域が変動した後のコールサインの変更および再指定

区分  最初のコールサイン    コールサインの地域番号指定
HL~無線局  HL□○○○  HL□(設置地域が変動した地域番号)○○○ 
HL~以外の無線局  DS(6K)□○○○  DS(6K□○○○/■(設置地域が変動した地域番号) 

10-7再指定されたコールサインの発音
1.</>はピクストゥ(fixed)または、パーマネント(Permanent)と発音する.9)
例示)" DS(6K)1□○○○/5:DS(6K)1○○○(またはPermanent)FiveI)"この場合許可証に<DS1○○○)/5>で明記されているので、許可証に記載された住所地で自身のコールサインを伝送する場合、必ず<DS1○○○)/5>まで明らかに発音しなければならない。

参考)斜線「/」は、「スルレントゥ(slant)」,「スルレシュィ(slash)または、「Fraction ber)と呼ぶ。

2.しかし、現在<DS1○○○)/2>という無線局は「アマチュア無線局コールサインの指定基準」に基づいて"DS1○○○ stroke two"と発音しているが、ARRLの資料によれば"DS1○○○ Fixed two (またはPermanent two"と発音するようになっているので、できるだけ国際的な慣例に従うことが望ましいだろう。
参考) strokeとportableは一時的運用の場合に使う。

例示) DS1○○○または、DS1○○○/5という無線局がフィリッピンで滞留中一時(臨時)的許可を受けたとすれば、フィリッピンの関係当局から<DU1/DS1○○○>というコールサインを与えられることになるが、この時の</>はSTROKEまたはPORTABLEで発音する。

3.<付録6>情報通信部電気92400-79(98.4.2)(質問2>に対する返事によれば、<DS1ABC/5>という無線局が車両または、携帯して他の地域に移動することになる時、そのコールサインは許可証に記載されているところにより<DS1ABC/5/M>または、<DS1ABC/5/P>で送出することが電波法施行規則第36条(無線通信の原則)に適当だという。
しかし、このようなコールサインの伝送方法は世界どこの国にも使用しないでいる実情であるから、<DS,6K,6Lなど>のアマチュア無線局がHF帯で交信する場合、外国のアマチュア無線局は、韓国アマチュア無線局のコールサインに対し、理解をすることができないという反応を見せることが明確な事実であるから、これに対し韓国アマチュア無線連盟でこれに対する適当な案を設定して関係法令の改正を建議しなければならないことと思われる。

10-8韓国最初のコールサイン
1.韓国最初の実験無線局コールサイン:HL2AA(1955年5月)
2.韓国最初の団体無線局コールサイン:HL9TA(59年6月2日)⇒HMHQ(60年8月27日)
3.韓国最初の移動無線局コールサイン:HM9A(60年8月1日)⇒HL9A
4.韓国最初の海上移動無線局コールサイン:HM9A/MM(62年2月1日)
5.韓国最初の個 人無線局のコールサイン:HM1AA(鄭 慧 善(チョ ヨ ソン)、60年1月1日)


KARL教養教育教材「アマチュア無線と無線局の運用」(韓国アマチュア無線連盟・1998年12月発行)P67~P71を翻訳


作成日:2015年6月6日
翻訳:JH2GAA