ホルスフィールドリクガメ
- インボイスネーム:ホルスフィールドリクガメ、ロシアガメ、ヨツユビリクガメ
- 学名:Testudo horsfieldii
- 属性:リクガメ科
- 原産地:アフガニスタン〜中央アジア
- 大きさ:15〜25cm
最北の地に住むリクガメで、最も寒い地域のリクガメでもあります。
生息地はアフガニスタンから中央アジアにかけて広く分布しています。
学術的には、亜種は知られていないことになっていますが、アフガニスタンの個体群と中央アジアの個体群は、明白な違いがあり、亜種分化をしていると見た方が無難に思えます。現在、日本で見ることができるのは、中央アジア個体群のみで、アフガニスタン個体群は平成の初頭に輸入されて以来、来日していないのではないでしょうか?
このリクガメは、特筆して美しいカメではありませんが、リクガメの中でも飛び抜けて「安価」なことと「寒さに非常に強い」ことから、爬虫類専門店以外の「普通のペットショップ」でも見られ、飼育の簡単なリクガメとして、多くの人が飼育しているのではないでしょうか。
日本の飼育環境では、ほとんど保温を必要とせず、屋外飼育をしても、11月後半まで、元気にエサを食べるほど寒さに強く、最も早く冬眠から目覚めます。これは、生息地域の気候が日本よりも遥かに過酷で、1年の内9ヶ月近くが雪に閉ざされる地域もあり、彼らにとっては、日本は天国のような場所なのかも知れません。
ただ、梅雨時から真夏の高温多湿は苦手なので、夏場はできるだけ「乾燥」と「涼温」を心掛けてください。
繁殖は容易ですが、「チチュウカイリクガメ」特有の「メス不足」は同じです。
また、屋外飼育をする場合は、地中からの脱走に注意してください。彼らは、平気で1〜2mもの深さのトンネルを掘りますから。
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