人のニッチ


 私は、このサイト内のコラムで、時折「ニッチ」について触れています。
 「ニッチ」とは生態学上の解釈では、「生態的地位」と翻訳されます。

 私の最大の研究課題は、実は「人のニッチ」について考察を重ねて行くことなのです。
 中学生の頃(もしかしたら小学生の高学年?)、この「ニッチ」という言葉に出会い、強烈なショックを受けました。
 あらゆる地球上の生物には、この「ニッチ」があり、生態系になんらかの役割を持ち貢献している。そんな学説を知って、「はて?人のニッチって、どうんな事???」 そんな疑問を抱いた私は頭の中がグルグルになってしまったのです。
 誰に聞いても、何を読んでも、何処にも答えはありませんでした。
 「もしかしたら、人にはニッチが存在しないのかも知れない・・・=人は生態系には不必要な存在なのかも知れない。」
 いつしか、私は、勝手にそんな結論を導き出して「オバカ少年」になって行ったのです。
 しかし、理由の無い結論は納得出来ないし、どんな結論だろうと、そこに至るための「理由」が知りたくなったのです。どうしても!
 ただ、私自身が「ヒト」である以上、「ヒト」を客観的に観察するのは難しく、結局、好きだった(今も好きなのですが)ヒト意外の生物のニッチを研究することで「ヒトのニッチ」を推理していくことになったのです。

 さて、
 では、「ヒト」に「ニッチ」が存在するのか?と言う疑問の答えですが・・・もう、すでに出ています。
 「ヒト」にはニッチが存在します。10年程前にある学説がきっかけで判ったのですが、あまりに突飛で、考えようによっては「社会的なパニック」を引き起こす可能性があるので、その真実は公表しません。
 ただ、ヒトに限らずあらゆる生物の「ニッチ」には2種類の意味があることは公表しておきます。
 通常の「ニッチ」と呼ばれる事柄は、生物それぞれによって異なる「生態系」上の役割のようなモノで、もう一方は、すべての生物が共通の役割を担っている非常に特殊な考え方なのです。つまり、後者の「共通な特殊なニッチ」がアブナイ理論なのです。

 「ヒト独自のニッチ」は存在するか?と言えば「YES」です。
 安心したでしょ!
 「ヒト」もまた生態系には必要な存在だったのです。

 「ヒト独自のニッチ」とは?
 それは、「ヒト」が宇宙空間へ進出する事。
 他の既知の生物では不可能な能力。それが宇宙への進出なのです。
 全ての生物は、「適応し拡散」する特性を持っています。ヒトもまた同じです。しかし、ヒトは「英知」と言う能力ゆえに他の生物ではなし得なかった速さで地球上に拡散してしまいました。が、まだ「ヒト」は拡散途上です。行く先は宇宙。この地球上に生物が誕生した時から、「ヒト」もしくは「ヒト的生物」は、地球を離れ宇宙へ適応拡散してゆくようプログラムされていたのかもしれません。

 今、世界中で「環境問題」が論じられ、あらゆる資源のリサイクルを可能にしようとする気運が高まっています。そのこと自身は「ヒト」の持つ性(さが)のようなもので、根本的には非常に感情的で衝動的です。自身の住む地球が衰弱し住めなくなる恐怖。「ヒト」意外の生き物の居ない孤独な世界への恐怖。それが、地球環境の保全や再生に向けたアクションとなって現れているのです。
 しかし、この事は、単に「地球を守る」という目的では終結しないはずです。これら、「環境の保全技術」や「再生技術」、そして、それを押し進めた衝動は「宇宙空間でヒトが生きてゆく」為の不可欠なファクターだからです。すでに、ヒトは宇宙空間での生活を可能にする能力を獲得しつつあります。
 いずれは、誰もが宇宙に行ける時がくるでしょう。その時までには、「隠されたニッチの意味」が公表できるとよいと思います。

 ささ!
 みんなで、もっと、エコロジーしましょう!!それが我々の「ニッチ」なんですから。
2001年6月

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