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国内の観賞魚関連メーカー初のメディカルフード。
熱帯魚、金魚、海水魚、錦鯉に対応できるラインナップがあります。
動物薬品メーカーの面目躍如です。
製造発売元:日本動物薬品株式会社
ラインナップ
| 品名 | 粒度 | 容量 | 対応 | 感染防御成分 | メーカー希望小売価格 |
| メディカープ L | 大粒 | 500g ・ 3kg | 錦鯉・成魚 | グルタチオン 未知成長因子 甘草 ラクトフェリン |
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| メディカープ M | 中粒 | 500g ・ 3kg | 錦鯉・幼魚 | ||
| メディカープ S | 小粒 | 300g | 錦鯉・稚魚 | ||
| メディゴールド | 小粒 | 100g ・ 300g | 金魚 | ||
| メディフィッシュ | 顆粒 | 35g ・ 65g | 熱帯魚 | ラクトフェリン | |
| メディマリン | ― | 30g ・ 100g | 海水魚 | ラクトフェリン |
上のスペックだけ見ても、何が何だかわからないと思います。
「メディカルフード」って言うのは、要するに「健康食品」と言う意味なんです。実は、「感染防御成分」と表記されている物のほとんどが、医学的に「薬効」が認められた成分なので、かなり期待できる製品なのです。ただ、使用目的が「治療」ではなく「感染防御」であるので「動物医薬品」ではなく「感染防御飼料」(健康食品)として販売されているのです。
グルタチオン
「トルラ酵母」と言う微生物に含まれる物質で、血液中のストレス物質を減少させるはたらきがあります。
未知成長因子
魚体の生理活性を促進させる効果があります。水温低下時や投薬時の餌喰い低下を防ぐ効果もあります。
甘草
よく知られた有効成分は「グリチルリチン酸ジカリウム」。臓器の粘膜保護に効果があります。また、肝機能の強化にも有効で、肝臓の解毒機能を促進します。「甘草」は、漢方薬などに頻繁に使われる薬草の一つです。
ラクトフェリン
魚類の体表粘膜の分泌を促し、皮膚感染(細菌類や原生動物、寄生虫感染)を低減させます。元々、哺乳類の母乳に含まれる成分で、乳児の未発達な免疫を増強させるはたらきが知られていて、各方面の健康食品に応用されてます。
「メディカープ」と「メディゴールド」は成分的には同一と考えてかまわないようで、「ヘマトコッカス」や「胆汁末」などの高級天然色揚げ成分も導入されいます。常食として使用可能で、特に、屋外飼育の錦鯉や金魚等は冬眠明けの健康状態が目に見えて違います。
「メディフィッシュ」は、基本的に小型・中型の熱帯魚用です。特に、グッピーやディスカス等、ウイルス性の病気が顕著に現れる魚種には有効です。効果を上げるには最低1週間、できれば2週間の連続投与が必要ですが、それほど高価でないのと、大量投与の必要がないので、常時与えておいた方が安心でしょう。主原料は「卵黄」なので、消化吸収が良く、水もあまり汚しません。
「メディマリン」。これは、蓋を開けてビックリしました。原型のままの「アサリ(貝)」の剥き身がそのままフリーズドライになっているのです。
海水魚の多くが貝の剥き身を良く食べますから、これは「グッドアイデア」だと思いました。特殊な方法で表面に有効成分が添着させてあるそうです。店長は、ワイルド物のヌマガメのトリートメントに時々使います。貝食のカメって意外に多いんですよ。・・・あと、熱湯を注ぐと意外に良い「おだし」が出て・・・あ。
とにかく、生き物が病気になってから「治療」するのではなく、病気にならないように飼育するコトの方が重要なのは確かです。
その一環として、このような「メディカルフード」を使用してゆくことは、非常に有効だと思います。医食同源は「人」だけじゃないんですねぇ〜。