ポウク(Poke)の説明書

1 ゲームの概要

ポウクはポーカーと麻雀を混ぜたようなゲームである。3人ないし4人で行い、役を作って上がることを目的としている。 が、真の策略はいかに対戦相手たちに減点をさせるかにある。

2 ゲームで使うもの

トランプを1デック(52枚)を使う。トランプだけで出来るが、点数を表すチップがあるとより良い。

3 ゲームの流れ

. 最初に親を決める。親は毎回、反時計回りで権利が移動する。

. 始めに1枚のカードを表を向けて場の中心に置く。 このカードをポイントカードという。

. 全員にカードを2枚ずつ配り(これを各自の手札という、 親にはあらかじめ3枚配っておくとスムーズにゲームが進む)、 次にそれぞれの前に2枚ずつカードを表を向けて置いていく(これを各自の場札という)。 残ったカードは山札にする。

. 親から順にいずれかのプレイヤーが上がるまで反時計回りに以下を行う。

 4.1. カードを山札から1枚引く。

 4.2. 上がりの権利を行使したいのならする。

 4.3. keepを行使したいのならする。

 4.4. 手札3枚(keepを行使していたら2枚)から1枚選んで自分の場に出す。

. いずれかのプレイヤーが上がった場合、得点計算と減点計算を行う。

. 以上を複数回行い (例えば、親が2周したときや、最初に持ち点を決めてだれかの持ち点がなくなったときなどに終わりとする)、 最後に一番持ち点の多い人の勝ち。

4 上がり条件

自分の手札と右隣の2人(3人プレーなら自分以外となる)の場札で計5点以上の役、ポイント、4役越え (即上がりはダメ)がある時、上がりの権利が発生する。 ただし、自分の手札は複数の役に重複して使用出来るが、場札は重複して使用出来ない
例外として、役に包含される役を作ることは出来ず手札だけで2つ以上の役は作れない。 (例:自分の参照する場に[3]、手札に[3],[3]があった場合、場と手札でスリーカードかつ手札でペアとは出来ない。 自分の手札に[4],[4],[4]があった場合、ペアが2つやペアが3つとは出来ない)

上では右隣の2人の場札となっているが、4人プレーの時は ここで左隣の2人の場札を採用しても良い(ただし、全員一律に)。 どちらを採用するかはゲーム前に決める。
(右隣の2人とは、"◇"の各頂点にプレイヤーがいて自分の位置が下の頂点のとき、 右の頂点と上の頂点の位置にいるプレイヤーのことである。)

右隣の特徴:左隣を参照するのに比べて、参照出来るカード枚数が減るのでゲームが長引きやすい。 特に、最初の1周で上がる場合が減る為、何も出来なかったということが起きにくい。 しかし、自分の場に出したカードは左の2人が参照する為、気持ちの流れが悪い。

左隣の特徴:右隣を参照するのに比べて、参照出来るカード枚数が多いのでゲームが早く終わる。 よって、親の左隣にいた場合何も出来ずに終わることが多くなる。 また、自分の場に出したカードは右の2人が参照する為、自分の次の人に対して直接影響を与えるので 気持ちの流れが良い。

役の得点表

5 得点計算、減点計算

得点計算:上がった人は役と役以外の点数を計算し、その点数を得る。 ただし計8点以上(ポイント,即上がり,4役越え込み)である場合、2倍の点数を得る。 (例:スリーペアとポイントカード1枚なら+5点、フォーカードとペアなら8×2で+16点となる。)

減点計算:上がれなかった人たちは、自分の参照していた場札により減点を受ける。 自分の参照する場を見て、役またはポイントが出来ていたらその倍の点数を減点する。 また、得点計算の時とは違い、同じカードを複数の役に使うことが出来る。 (例:自分の参照する場[2],[2],[3],[4],[5]がにあった場合、 ペアと4枚のストレートの計3点分の役があり−6点となる)
また、1枚のカードを同じ名前の役に重複して使うことは出来ず、役に包含される役を作ることは出来ない。 (例:自分の参照する場に[3],[3],[4],[5],[6]があった場合、[3],[4],[5],[6]のストレート2組とは見れない。 自分の参照する場に[3],[3],[3]があった場合、ペア2つやペア3つと見ることは出来ない。)

keepについての減点計算は3人プレーと4人プレーで違い、以下のようになっている。

3人プレーの時のkeep:そのまま倍の点数を減点する。

4人プレーの時のkeep4人の時はkeepの減点は倍にならない。 (例:keepが[3],[3],[3],[3]、自分の参照する場に[5],[6],[7],[8]があった場合、 keepで7点、場で2点なので7+2×2で−11点となる。)

6 keepとは

手札を1枚公開して任意の2人の場のカードを取ってきて役を1つ作り自分の脇に置く。
・keepされたカードは行った人のみが参照出来るようになる。
・減点時は3人の時は倍、4人の時はそのままの点が減る。
・keepは1回のゲームで1度だけ行え、行ったターンは上がれない
・keepをしたときはkeepしたもの以外に役がないと上がれない(ポイントは役ではない)。
・keepされたカードは孤立する(keepをされた役にはカードを付け足せない)。

7 Advanced Rule

2対2のチーム戦

4人プレーで、2人ずつに分かれて2対2のチーム戦を行う。 このとき、通常のルールと少し違うので、以下に変更点を記す。
チームA(プレイヤー:A1、A2)、チームB(プレイヤー:B1、B2)とすると変更点は、
・並び方はA1、B1、A2、B2と交互に並ぶ
・点数はチームごと一括して扱う。
上がりは8点以上とする。
・得点の倍は行われない。
・減点計算はkeepされたカードのみ行う(倍の減点とはしない)。
・keepはゲームにつきチームで1回とする。
・初期の手札は2枚ではなく3枚とする。
・「3 ゲームの流れの4.4」での場に出すカードは、自分の場ではなくチームメイトの場に出してもよい
・keepされたカードの役点は、チームメイトも参照出来る。