人間の心に働きかけ、様々な感情や感覚を与える性質でファッションなどでは特に重視されます。例えば澄んだ青空を見た時の清々しさや、絵画、夕焼けなどから受ける美しさ、女性をより美しくみせる化粧品の色、暖色系のカーテンで部屋を暖かくみせるなど、人の心に与える感情や感覚などがこれにあたります。この感情や感覚である情緒性には、3つの心理的側面があります。
心理的に人が感じる部分で、力量性と活動性については個人差が少ないのですが、評価性については、美醜や好き嫌いなど見る人の性別や年齢、時代により異なってくるため個人差が非常に大きく、一定の評価を得ることが非常に難しいものになります。
色の情緒性はファッションなどに用いられていますが、古来日本では、平安時代から色の情緒性を取り入れてきました。例えば十二単に用いられていた「襲ねの色目」、また表地と裏地の色を変え配色した「重ねの色目」といわれる衣服の配色美などがこれにあたります。
※「襲ねの色目」も「重ねの色目」も「かさねのいろめ」と読みますが、「襲ねの色目」は十二単のように服を幾重にも重ねて着込んだ場合の色の配列のこと。「重ねの色目」は服の表地と裏地の色を変え2色の組み合わせをさす場合をいいます。同じ意味で捉えてる場合もあるようです。下図は「重ねの色目」の配色例です。
また下図の写真のような夕焼けなども情緒を感じさせるものの1つです。色が我々に与える心理的効果については色の持つイメージをご参照ください。