5.ipfilter(ip-fil3.3.1.tar.gz)のインストール&設定 [目次へ]

 ip-filterはNICカードを2枚使って、ローカルネットワークとグローバルネットワークを分けている場合の橋渡しをします。そのままデータをすべて橋渡しをせずに、橋渡しするデータの設定ができます。いわゆるファイアーウオールの役目をします。しかも、nat+ipマスカレード機能もありますので、グローバルアドレスが1つでも、ローカル側の何台でも、そのアドレスを使ってインターネットに接続することが出来ます。

IP Filter Current version: 3.3.1
   http://coombs.anu.edu.au/~avalon/ よりダウンロード

  ip-fil3.3.1.tar.gzを、Windowsで1.44MBのFDにダウンロードする。

 1) IP Filterのダウンロード&コピー

  #mount -t msdos /dev/fd0 /mnt
  #cp /mnt/ip-fil3.3.1.tar.gz /
  #cd /
  #tar zxvf ip-fil3.3.1.tar.gz で /ip_fil3.3.1 が解凍される
  #mv ip_fil3.3.1 /usr/local/bin/
  #umount /mnt
  #ee /usr/local/bin/ip_fil3.3.1/FreeBSD-3/INST.FreeBSD-3 でインストール方法を確認する。
  #ee /usr/local/bin/ip_fil3.3.1/INSTALL.FreeBSD でインストール方法を確認する。
  #ee /usr/local/bin/ip_fil3.3.1/NAT.FreeBSD でインストール方法を確認する。

 2) IP Filterのインストール

  1.#cd /usr/src/sys/i386/conf
   #cp MYKERNEL FIREWALL
     (identの行をMYKERNELからFIREWALLに書き換えること)
   #config FIREWALL

  2.#cd /usr/local/bin/ip_fil3.3.1
   #make freebsd3

  3.#make install-bsd

  4.#FreeBSD-3/kinstall
   Kernal configuration to update [FIREWALL] [returnキー]

  5.#cd /usr/src/sys/i386/conf
   #config FIREWALL
   #cd /usr/src/sys/compile/FIREWALL
   #make depend;make

  6.#make install

  7./etc/rc.local に追加する

/etc/rc.local の変更
 #ee /etc/rc.local

  modload /lkm/if_ipl.o         ←モジュールを読み込む
  ipnat -f /etc/natrules        ←NAT 変換ルールを読み込む
  sysctl -w net.inet.ip.forwarding=1  ←ルーティングを有効化

  8./etc/natrules を次のように作成する

/etc/natrules の変更
 #ee /etc/natrules

  map ed1 192.168.13.0/24 -> 210.rrr.uuu.abc/32 portmap tcp/udp 10000:65000

  fe0のプライベートの192.168.13.0/24(192.168.13.1〜192.168.13.254までの254台分)までの
  IPアドレスをed1のグローバルのdhcpcで割り当てられたアドレスに変換する。

  ed1はNICの外部CATV側
  192.168.13.0はfe0の内部側
  210.rrr.uuu.abc は、dhcpcで割り当てられたグローバルなアドレスにする。
  #ifconfig -a で確認できる(ed1のアドレス) これは、自動的にならないので強制的に入力する。

  注)ed1のdhcpcからのアドレスが変わったら210.rrr.uuu.abcを変更すること。

  DHCPCによるIPアドレス配給が変わっても
  map ed1 192.168.13.0/24 -> 0/32 portmap tcp/udp 10000:65000
  とすればよいとの情報もあります。

  9./etc/rc.conf に追加する

/etc/rc.conf の変更
 #ee /etc/rc.conf

  static_routes="foo"
  route_foo="192.168.13.0 -netmask 0xffffff00 -interface 192.168.13.11"

  この2行を追加する。"foo" は 識別子なので,上の2行が同じ識別子であればよい.
  192.168.13.11は、ローカル側のNIC(fe0)のアドレス

  network_interfaces="fe0 ed1 lo0"
  ifconfig_ed1="inet 192.168.13.7 netmask 255.255.255.0" ←あとでdhcpcで書き換えられる
  ifconfig_fe0="inet 192.168.13.11 netmask 255.255.255.0"
  ifconfig_lo0="inet 127.0.0.1"

  上記のように、NICの2枚とも設定されているか確認しておく。

  10.#reboot

  11.確認

   ipnat -ls ←To check and see if it is loaded, as root type
   ifconfig -a
   netstat -rn

 ここまでのインストールで、ローカルなLANから192.168.13.11をゲートウエイとして、
 210.rrr.uuu.abcのアドレスでインターネットのアクセスができるようになります。
 家庭内LANからインターネットへは、wwwとメールとブラウザからのftpは問題ありません。
 よくわかりませんが、FTPソフトでのftpをする場合は、/etc/natrulesを変更するか、FTPソフトの設定をしないと使えないのかもしれません。

 注)PASV(パッシブモード)転送の設定が出来るFTPソフトであれば、この設定をすることにより、
 FTPが可能となります。(poohさん情報有り難うございました)1999.9


 [目次へ]