iPhoneで添付文書集(JAMES)と医薬品マスタを持ち歩く　A.Sato 更新2011.6.29

iPhoneで添付文書集(JAMES)と医薬品マスタを持ち歩く

DI****.TXT　→　HTML辞書　→　EPWING辞書　→　iPhoneへFTP　→　iPhone上のEBPocketで検索
y.csv　→　HTML辞書　→　EPWING辞書　→　iPhoneへFTP　→　iPhone上のEBPocketで検索
MY_DICs.csv　→　HTML辞書　→　EPWING辞書　→　iPhoneへFTP　→　iPhone上のEBPocketで検索

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iPhone4 Apple　動作確認：Apple iPhone3G，iPhone4 iOS 4.2.1，Windows XP，Windows 7

iPhoneは特別な事（脱獄：Jailbreak）をする必要もありませんし、元データさえあれば無料版のソフトでも問題ありません（機能制限あり）。
EBPocketは、数万件のデータでもオフラインで瞬時に検索することができて、とても優れたソフトです。
EPWING辞書を検索するソフトが存在するスマートフォンや携帯端末ならどれでも利用できると思います。

iPhone3GではEBPocketの起動に約7秒、品名検索に約3秒、全文検索に約4秒で若干遅かった。
iPhone4ではEBPocketの起動に約0.5秒、品名検索に約1秒、全文検索に約1秒と高速で全くストレスを感じなかった。

■データ変換手順

１．JAMES2DIC.EXE ：　DI****.TXT、y.csv、MY_DICs.csv　から　HTML辞書　に変換します
２．EBStudio.EXE ：　HTML辞書　から　EPWING辞書　に変換します
３．FFFTP.EXE ：　EPWING辞書をパソコンからiPhoneへコピーします
４．EBPocket ：　iPhoneでEPWING辞書を検索するアプリです
：　フリーバージョンは前方一致のみですが、フルバージョンは内容の全文検索もできます

■元データ

・医薬品情報データベース（ＪＡＭＥＳ）①・・・有料
医薬品データベース（ＪＡＭＥＳ）は、（財）医療情報ｼｽﾃﾑ開発ｾﾝﾀｰ（MEDIS-DC）と（財）日本医薬情報ｾﾝﾀｰ(JAPIC) の共同事業として医療用医薬品の新様式の添付文書を情報源とする医薬品情報をテキストベースで電子化し、ＣＤ等でご提供するサービスです。
「データのご利用範囲は貴施設内のコンピュータに限定させていただきます。使用する端末数の制限はありません。」ということなので、自分の施設の情報システム部にCDがあるか聞いてみましょう。
http://www2.medis.or.jp/james/
・医薬品マスタ（診療報酬情報提供サービス）②・・・無料
診療報酬情報提供サービスは、医療保険請求に関わるレセプト電算処理システムに必要な情報をご提供するホームページです。
（薬価、規制区分、先発・後発、医薬品コード、薬価基準コード、経過措置年月日など）
http://www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/
・自分で作ったMY_DICs.csvファイル③・・・無料！？
MY_DICs.csvの内容の例
------------------------------------------------------------
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
------------------------------------------------------------

■必要なもの

iPhone ・iPhone3G,4(iPod touch)本体
・EBPocket(無料版でも可)・・・iPhoneでEPWING辞書を検索するソフト
　　　http://hishida.s271.xrea.com/manual/EBPocket_iPhone/
パソコン ・Windows XPかWindows 7が動くパソコン本体
・JAMES2DIC.EXE（私のソフト）・・JAMESからHTML辞書を作成するフリーソフト　（JAMES2DIC***.zip）
　　ダウンロードはこちら（JAMES2DIC141.zip　26.0KB）
　　「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ」のインストールが必要な場合があります。
　　無料ですので、インターネットで検索してインストールしてください。
・EBStudio(無料版でも可)・・・PCでHTML辞書からEPWING辞書を作成するソフト
　　　http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/
・FFFTP(FTPソフト)・・・・・・PCからiPhoneへデータをコピーするためのフリーソフト
　　　http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/ffftp.html
元データ ・①DI****.TXT：医薬品情報データベース（ＪＡＭＥＳ）・・・有料、無料サンプル有(SAMPLE.TXT)
・②y.csv：医薬品マスタ（診療報酬情報提供サービス）・・・無料
・①'JAMESがない場合は、YUYAMAの医薬品データベース（MDview(MDbank)）・・・有料
　（GetMDbank.EXEでJAMES形式で抽出して利用します）
・③MY_DICs.csv：自分で作成したファイル

■JAMES①をiPhoneに入れる手順

●1.JAMESのHTML辞書を作成する
1)デスクトップに「MEDIS」フォルダーを作成する
2)「MEDIS」フォルダーにJAMESのCDの「DI****.TXT」をコピーして入れる
3)「MEDIS」フォルダーに「JAMES2DIC.EXE」をコピーして入れる
4)「MEDIS」フォルダーの「JAMES2DIC.EXE」をダブルクリックして起動する
5)取り込みファイル名に「MEDIS」フォルダーの「DI****.TXT」を選択する
6)出力条件は一番上の
　　「JAMES(DI****.TXT)　から　JAMES_DIC(s).htm(HTML形式辞書)　と　JAMES_DIC(s).csv　を作成する」
　　を選択する

　　

7)「実行」をクリックする
8)ソートしてJAMES_DICs.csvを作成しますか？で「OK」をクリックする
　　（PCのスペックが遅い場合はかなり時間がかかるかも知れません、Core 2 Duo 3GHzで10分程度）
　　ソートが遅い時はJAMES_DICs.htmでなく、JAMES_DIC.htmを使用してください。
9)下記のファイルが作成されます
　　JAMES_DIC.htm　・・・　HTML辞書ファイル（ソート未）遅いときはこれを使用
　　JAMES_DIC.csv　・・・　ソート用の一時ファイル
　　JAMES_DICs.csv　・・・　ソート後の一時ファイル
　　JAMES_DICs.htm　・・・　HTML辞書ファイル（ソート済）★これを使用します

（参考）　全ての項目では大きすぎるので、下記の項目のみにしています。
　TAG100：商品名
　TAG101：商品コード
　TAG105：規制区分（和）
　TAG108：一般名
　TAG110：薬品名（ｶﾅ）
　TAG111：会社名（和）
　TAG116：識別
　TAG117：貯法（和）
　TAG201：効能効果（表示）
　TAG203：用法用量
　TAG204：警告
　TAG206：禁忌
　TAG213：相互-併用禁忌

（注意）実行時にエラーが出るときは、　　「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ」のインストールが必要な場合があります。無料ですので、インターネットで検索してインストールしてください。
●2.EBStudioでHTML辞書をEPWING形式の辞書に変換する
1)EBStudioをパソコンにインストールする
2)デスクトップに「JAMESDIC」フォルダーを作成する
3)EBStudioを起動する
4)ファイル-新規作成
　書籍名称：JAMESDIC
　書籍ﾃﾞｨﾚｸﾄﾘ名：JAMESDIC
　書籍の種類：一般書物
　外字ファイル名8x16=GAI16H00,16x16=GAI16F00(変更しない)

　　

　「OK」をクリック
　入力ファイル：「MEDIS」フォルダーの中の「JAMES_DICs.htm」を選択する
　ファイル種別：HTML

　　

　「OK」をクリック
　出力先：デスクトップの「JAMESDIC」を選択する

　　

　「！」をクリックして変換を実行する
　実行記録に「処理を完了しました」が表示されたらEBStudioを終了する
●3.iPhone(iPod touch)にインストールする
1)iPhone(iPod touch)のApp StoreかパソコンのiTunesからEBPocketをダウンロードしてインストールする
2)EBPocketを起動する
3)画面左下の「設定アイコン」をタップする
4)「FTPサーバー」をタップする
5)画面右上の「開始」をタップする
6)パソコンのFTPソフト(FFFTPなど)で、画面の設定で接続する

　　　←ここに表示されるIPアドレス、ポート番号、ユーザをFFFTPに設定します

　　　←FFFTPにIPアドレス、ユーザ名を設定します

　　　←FFFTPにポート番号を設定します

7)EBPocketのフォルダーの中にデスクトップの「JAMESDIC」フォルダーごと入れる
　　注意：デスクトップの「JAMDESDIC」フォルダーの中に「JAMESDIC」フォルダーと「CATALOGS」ファイルがあるので、
　　　　　　下層の「JAMESDIC」フォルダーでなく、上層の（=デスクトップの）「JAMESDIC」を入れてください。



8)EBPocketを終了する
　「中断」-「設定」-「戻る」、本体のメニューボタンで終了する
9)EBPocketをタップして起動する
10)検索文字を入れて検索できれば完了です

商品名：注射用フサ（商品名の前方一致で漢字で）
商品名のよみ：ふさん、フサン、ぴーえる、ちゅうしゃ（ちゆうしや＝NG）
　　　　　　　小書き（ゅ等）は、大きな文字で出ないときは小書きで検索してください。
一般名：なふあもす、ナフアモス

■②医薬品マスタ（無料）をiPhoneに入れる手順

●1.診療報酬情報提供サービスの医薬品マスタy.csvからHTML辞書を作成する
1)デスクトップに「y.zip」をダウンロードする
　http://www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/downloadMenu/
2)y.zipを解凍して、デスクトップに「y」フォルダーとその中に「y.csv」を作成する
3)「y」フォルダーに「JAMES2DIC.EXE」をコピーして入れる
4)「y」フォルダーの「JAMES2DIC.EXE」をダブルクリックして起動する
5)取り込みファイル名に「y」フォルダーの「y.csv」を選択する
6)出力条件は3番目の
「医薬品マスター(y.csv)　から　YAKKAs.htm(HTML形式辞書)　を作成する」を選択する
7)「実行」をクリックする
8)下記のファイルが作成されます
　YAKKA.csv　・・・　ソート用の一時ファイル
　YAKKAs.csv　・・・　ソート後の一時ファイル
　YAKKAs.htm　・・・　HTML辞書ファイル（ソート済）★これを使用します
　（PCのスペックが遅い場合はかなり時間がかかるかも知れません）
　（Core 2 Duo 3GHzで5分程度）

（注意）実行時にエラーが出るときは、　　「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ」のインストールが必要な場合があります。無料ですので、インターネットで検索してインストールしてください。
●2.EBStudioでHTML辞書をEPWING形式の辞書に変換する
1)EBStudioをパソコンにインストールする（済んでいれば次へ）
2)デスクトップに「YAKKADIC」フォルダーを作成する
3)EBStudioを起動する
4)ファイル-新規作成
　書籍名称：YAKKADIC
　書籍ﾃﾞｨﾚｸﾄﾘ名：YAKKADIC
　書籍の種類：一般書物
　外字ファイル名8x16=GAI16H00,16x16=GAI16F00(変更しない)
　「OK」をクリック
　入力ファイル：「y」フォルダーの中の「YAKKAs.htm」を選択する
　ファイル種別：HTML
　「OK」をクリック
　出力先：デスクトップの「YAKKADIC」を選択する
　「！」をクリックして変換を実行する
　実行記録に「処理を完了しました」が表示されたらEBStudioを終了する
●3.iPhone(iPod touch)にインストールする
1)iPhone(iPod touch)のApp StoreかパソコンのiTunesからEBPocketをダウンロードしてインストールする（済んでいれば次へ）
2)EBPocketを起動する
3)画面左下の「設定アイコン」をタップする
4)「FTPサーバー」をタップする
5)画面右上の「開始」をタップする
6)パソコンのFTPソフト(FFFTPなど)で、画面の設定で接続する
7)EBPocketのフォルダーの中にデスクトップの「YAKKADIC」フォルダーごと入れる
8)EBPocketを終了する
　「中断」-「設定」-「戻る」、本体のメニューボタンで終了する
9)EBPocketをタップして起動する
10)検索文字を入れて検索できれば完了です

商品名：注射用フサ（商品名の前方一致で漢字で）
商品名のよみ：ふさん、フサン、ぴーえる、ちゅうしゃ（ちゆうしや＝NG）
　　　　　　　小書き（ゅ等）は、大きな文字で出ないときは小書きで検索してください。
一般名：検索不可

■③自分で作成した辞書　をiPhoneに入れる手順

●1.自分で作成したMY_DICs.csvからHTML辞書を作成する
1)辞書の元になるMY_DICs.csvを作成する

MY_DICs.csvの内容の例
------------------------------------------------------------
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
"よみ１","よみ２","よみ３","商品名","内容１","内容２","内容３","内容４"・・・
------------------------------------------------------------

　検索結果はデータ順になりますので、よみ１でソートしておいたほうが良いです。
　内容の数は一定でなくてもOKです。

2)デスクトップに「MY_DIC」フォルダを作成し、その中に「MY_DICs.csv」を入れる
3)「MY_DIC」フォルダに「JAMES2DIC.EXE」をコピーして入れる
4)「MY_DIC」フォルダの「JAMES2DIC.EXE」をダブルクリックして起動する
5)取り込みファイル名は選択しなくてもよい
6)出力条件は4番目の
「MY_DICs.csv　から　MY_DICs.htm(HTML形式辞書)　を作成する」を選択する
7)「実行」をクリックする
8)下記のファイルが作成されます
　MY_DICs.htm　・・・　HTML辞書ファイル★これを使用します

（注意）実行時にエラーが出るときは、　　「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ」のインストールが必要な場合があります。無料ですので、インターネットで検索してインストールしてください。
●2.EBStudioでHTML辞書をEPWING形式の辞書に変換する
1)EBStudioをパソコンにインストールする（済んでいれば次へ）
2)デスクトップに「MYDIC」フォルダを作成する
3)EBStudioを起動する
4)ファイル-新規作成
　書籍名称：MYDIC　(任意の8文字英数字)
　書籍ﾃﾞｨﾚｸﾄﾘ名：MYDIC　(任意の8文字英数字)
　書籍の種類：一般書物
　外字ファイル名8x16=GAI16H00,16x16=GAI16F00(変更しない)
　「OK」をクリック
　入力ファイル：「MY_DIC」フォルダの中の「MY_DICs.htm」を選択する
　ファイル種別：HTML
　「OK」をクリック
　出力先：デスクトップの「MYDIC」を選択する
　「！」をクリックして変換を実行する
　実行記録に「処理を完了しました」が表示されたらEBStudioを終了する
●3.iPhone(iPod touch)にインストールする
1)iPhone(iPod touch)のApp StoreかパソコンのiTunesからEBPocketをダウンロードしてインストールする（済んでいれば次へ）
2)EBPocketを起動する
3)画面左下の「設定アイコン」をタップする
4)「FTPサーバー」をタップする
5)画面右上の「開始」をタップする
6)パソコンのFTPソフト(FFFTPなど)で、画面の設定で接続する
7)EBPocketのフォルダの中にデスクトップの「MYDIC」フォルダごと入れる
8)EBPocketを終了する
　「中断」-「設定」-「戻る」、本体のメニューボタンで終了する
9)EBPocketをタップして起動する
10)検索文字を入れて検索できれば完了です

検索は、よみ１、よみ２、よみ３、商品名で出来ます。
　←商品名で検索

　←一般名で検索

　←JAMESDICの中身の表示

　←YAKKADICの中身の表示

　←全画面モード　オフで検索と中身を同時に表示

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