点訳サークルモビール
漢字の点図の作り方
新しいソフトの使い方を覚えるには、使ってみることが一番です。ソフトに触れていくうちに必要な機能を一つ一つ覚えていきます。ここでは、エーデルの操作に慣れやすいように漢字の点図を作る手順を書いていきます。絵や図を描くよりもきっと取り組みやすいでしょう。
エーデルをダウンロードしてインストールするところから点図データを印刷するところまでの流れは一度EDELをはじめよう(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センターのホームページ)を読まれるとよいと思います。最初の設定など詳細に書かれています。
※ Tenkaとエーデルは「エーデル」他のダウンロードのページ(藤野稔寛氏のホームページ)でダウンロードできます。

自動点図化ソフトのTenkaと点図編集ソフトのエーデルを使った漢字の点図の作り方

1.Tenkaを起動します。


  • 文字を呼び出すボタンをクリックします。

  • 「文字を呼び出す」画面で点図にする文字を入力しOKをクリックします。
    ここで文字のサイズとフォントを選択しますが、文字の太さは一定の方がきれいに細線化されますので、
    Windows10より前のバージョンではゴシック体を、Windows10ならUDデジタルフォントを選ぶとよいでしょう。(参考:1ページに6個の点図を入れるときはサイズは140〜150くらい、大きな点図1個の場合は290〜300くらい)
  • 文字を呼び出すボタンの横の点図化のボタンをクリックします。

  • 「文字の点図化」の画面で細線化のボタンをクリックし、細線化が終わったら点図化のボタンをクリックします。
  • メニューバーの「ファイル」→「エーデルのクリップボードに保存」で点図をクリップボードに保存します。


2.エーデルを起動します。

  • 1ページだけ作成するならEdelPaperで構いませんが、何ページ分か作成する場合は、あらかじめ点字ソフトで予定のページ数の白紙ページのデータを作って保存しておくか、点図と合成する点字データを用意します。
  • 点字データは片面打ち22行で作成します。
  • 漢字の点図を作るだけなら最初の設定はデフォルトで構いません。
  • メニューバーの「ファイル」→「EdelBoookの新規作成」でファイルを新規作成します。

  • EdelBoookの新規作成の画面で「EdelBoookの場所と名前」の「参照」をクリックして場所を選び(たとえば、ドキュメントかデスクトップ)適当な名前を入力します。
  • ファイル形式3種類「既存のBSEファイル」、「既存のBESファイル」、「既存のNABファイル」から一つ選んでチェックを入れ、「参照」をクリックして使用する点字データを選択しOKをクリックします。

3.エーデルで編集します。
  • 漢字のみの点図のため、点のサイズも間隔もデフォルトのままです。
  • 点字データの方で、送り仮名や振り仮名を入力し、漢字の部分を空けて作ります。
  • メニューバーの「編集」→「クリップボードからの貼り付け」でTenkaで作成してクリップボードに保存した点図をエーデルの画面に貼り付けます。(貼り付ける位置で左クリックします。右クリックしない限り左クリックでいくつでも貼り付けられます)
  • 図を直すときは、自由曲線のボタンをクリックすると左クリックで点を1個ずつ入力できます。右クリックなら1個ずつ点を消すことができます。
  • 斜線のボタンをクリックすると直線を書くことができます。起点で左クリックし、終点でまた左クリックします。


  • 曲線を描く場合は弓線のボタンをクリックします。使い方は斜線のボタンと同じです。
  • 広範囲に図を消去するときは「領域を指定して消去」のボタンをクリックしてから、消去する部分のそばで左クリックし、範囲を指定してから再び左クリックすると選択した範囲が消去されます。
  • 拡大・縮小するときは拡大・縮小のボタンをクリックします。拡大・縮小する図のそばで左クリックして範囲を選択すると範囲を表す四角が現れます。もう一度左クリックしてからカーソルを動かすと拡大・縮小ができます。
  • 図を複写させるときは・・・
    • 編集の際に同じ図を何度も利用することがあります。そのときに使うのが平行複写です。まず、平行複写のボタンをクリックします。
    • 複写する図のそばで左クリックし、範囲を指定してから再び左クリックします。
    • そのまま図を複写したい場所へカーソルを移動させ、そこで左クリックすると図が複写されます。
  • 図を移動するときは・・・
    • 平行移動のボタンをクリックします。
    • 移動させる図のそばで左クリックし、範囲を指定してから再び左クリックします。
    • そのまま図を移動させたい場所へカーソルを移動させ、そこで左クリックすると図が移動します。
    • 右クリックするまでいくつでも複写できます。


  • 他のページで作成した図をコピーするときは、
    • 「編集」→「クリップボードへのコピー」→「全点種」をクリックします。
    • 移動させる図のそばで左クリックし、範囲を指定してから再び左クリックします。
    • 別のページへ移動して図を移動させたい場所へカーソルをおき、そこで左クリックすると図が複写されます。
    • 右クリックするまでいくつでも複写できます。

  • 操作中は画面の下のステータスバーに次にする操作のガイドが表示されますので、それを参考に操作してください。
  • 途中で操作をキャンセルしたいときは右クリックするか別のボタンをクリックするかESCキーを押します。
  • 操作を元に戻すときは「編集」→「取り消し」、それをキャンセルするときは「編集」→「やり直し」を使います。
4.点字データを編集した場合は・・・
「文書ファイルの差し替え」を使います。
  • メニューバーの「ファイル」→「文書ファイルの差し替え」で使用している点字データのファイル形式を選び「新しい文章の指定」の画面で編集した点字データを選択し「開く」をクリック、EdelBookの点字データの部分を更新します。
  • 点図と点字が重なっていないか確認してから一度上書き保存します。
  • 点字データを更新した際にページがずれてしまったときは、「編集」→「表示中のページの前に空白のページを挿入」か「表示中の1ページを削除」を利用して修正します。
  • ページのずれは「表示」→「全ページのサムネイル表示/非表示」でファイル全体を表示させると見つけやすいでしょう。



5.名前を付けてEdelBookを保存します。

6.EdelBookを点字印刷します。
点図印刷ソフトABE NOを使って印刷します。(点字プリンターはESA721 かTEN-100で)
 → 点図印刷ソフトABE NOを使って点字印刷する
※ エーデルから印刷する場合(ESA721やTEN-100以外の点字プリンターを使用する場合など)は「EDELをはじめよう」9.印刷のページをお読みください。

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