初夏の、うだるような、あの日。
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あの日、そう、5月24日。金曜日だった。
あの時毎日がうだるような日々で、残業をしながらまた未来<あした>も繰り返されるうだるような日常をどう過ごそうかと考え、まったくその闇のような感じにうんざりしていた。
しかしその刹那、あのひとに未来は来なかった。
とある人によれば、その日は関東で彼が出演していた連続ドラマの再放送をしており、ちょうど彼がブラウン管に映りはじめるその5時18分ごろにあのひとは、逝ってしまったというのだ。
私は何も知らず、何も知るすべも持たす、ただ明日も変わらぬ日常を想い、あの人が存在している世界を何も疑いなく信じていたというのに。
それなのに、それなのに・・・
あの刹那、あのひとに未来は来なかった。
そしてそのときの私は、まだそれを知らない。
ただ、あなたの存在している日常を追いかけていた。
まったく、その闇のような感じの中で、無意識のうちに。