My義足3号

■ 3R-80は、オットーボック社製の膝継手の中で
比較的、高活動者向きの設定ということに
なっています。
従来モデルの3R-80は言葉のとおり
使っていて、なるほど高活動者向きだと思わせる
要因があったのが、このミューモデルは
かなり万人向きの設定に変えられていると思います。
それを強く感じるのが、前後荷重軸の位置で
膝継手の安定性が大きく左右されるのですが、
ニューモデルはとても安定志向の設定となりました。
従来モデルの、良く言えば膝折れしやすい設定を
イールディング(グニャッと曲がる荷重ブレーキ)で
カバーするという機構。
悪く言えば不安定に感じる設定だったのが
そうした不安感は、このニューモデルを試着しても
あまり感じないと思います。
ただ、個人的にはこの設定変更は好みではなかった
ので、意図的に従来モデルの前後荷重軸にソケットの
接続部分で調整しています。
なので、私の義足に限ってはこの特性は
ニューモデルの特徴を意図的に殺しています。
この点については好みの問題なので
ニューモデルの安定感は、万人向きの設定
という意味では、前のモデルで「イマイチ」と感じた
人でも、また試着する価値はあるかもしれません。
また
油圧シリンダーが変わったことで
以前の力のある外国人にはノーマルの3R-80。
力のない日本人には3R-80=1というような2つの
膝継手で、シリンダーの特性を変えないと
対応できなかったのが、ニューモデルでは
シリンダーの特性がゆっくり歩きから、
走るくらいのスピードまで
1本でカバーする「さすが」と感じる
シリンダーのゆとりがあります。
この点はニューモデル最大の進歩のように
思います。