スノースクートデビュー!!
05.12.30

これがスノースクート

冬のゲレンデで大腿義足でも不自由なく出来るスポーツは無いものか?
という思いは、切断後、ずっと考えていたことでした。
と言うのも、切断前は冬は毎年スキーやスノボーに夢中になってました。
ゲレンデの雪山の雰囲気も、側の温泉に入るのも大きな楽しみでした。
でも切断後、片足スキーだと、なかなか自力ですべてこなすのは難しいし
スノーボードも、大腿義足でやっちゃう人はいましたが、私にはちょっと難しすぎました。
そこで、私ぐらいのナマケモノでも体力的に問題なく
かつ、自力で一通りこなせるものということで「スノースクートなら・・・」という
淡い期待を昨年辺りから考え始めました。
でも、小さい子持ちの私には当分機会は訪れないだろうとあきらめてたんですが
そのチャンスは突然やってきました!
身近な家族で一緒に行く予定の1泊スキー旅行に私も同伴できることに
なったのです!
しかも、スノースクートのレンタルもやっているスキー場をわざわざ選んでくれました。
そこで、期待と不安の入り混じる中、挑戦してきました。

まずはレンタルでスノースクートを借りて、間近に見た感想は一言「かっこいい!」でした。
最初は人の少ない場所を選んで自力で登って、
ゆるい斜面をトライ。
感触は「これならいけるかも」ということで、まずは最初の難関
そのスキー場で一番短いペアリフトに乗る事に。
一応HPで乗り方を見てはいたんですが
乗るは乗れたけど、体が浮いた瞬間、前のめりにリフトから転落!!
大恥をかいて、思い切りリフトを止めてしまいました(汗 ああ恥ずかしい
リフトの係員に説明を受けて再び乗り込み、今度は成功!
でも、次はリフトから降りなければ(汗 凄く緊張!
うまくボードが雪面に乗ったまでは良かったんですが、今度はスクートが重過ぎて
前にすすまん(汗 リフトに尻を押されるカタチでまたコケ!
内心(大丈夫なんだろうか)という不安が・・・
でも、滑り始めると「あ、いけるかも」と感じ、何回かコケたものの何とか下まで無事到着。
一休みしてから再びリフトへ
2回目以降はリフトに乗るのも下りるのも問題なくこなせるようになりました。
徐々にコツをつかんでいき、3回目の滑走は一度もコケずに下まで降りることに成功!!
感動モノでした!

その後、もう1回ペアリフトに乗って
最後は仲間と合流し、4人クワッドリフトでロングコースに挑戦。
何回かコケたり、途中で休憩したりしましたが無事下まで下りてこれました。
ここで、半日券のリフトの時間が終了し、私の体力も燃え尽きて
おしまい。

スノースクート初すべりの感想としては
自転車+バイク+スキー+スノボー÷4といった感じ。
荷重の載せ方はスキーに最も近く、バイクや自転車にも共通するところがあります。
エッジの使い方(立て方)はスノボーに最も近いかな?といったところ。
慣れると目線をもっていくだけで行きたい方向に自然に曲がれるようになります。
体力的にはスキーを10とすると
スノボーは6、スノースクートは2か3くらいかなあと。
もっとも、過去の経験上スキーやスノボーは切断前だから一概に比較できないですが
健常者がやったらコレくらいの比率のような気がします。

ネックに感じたのは”重さ”これはレンタルのものが鉄製の初期モデルだった
こともあると思いますが、とにかくリフトで両手、片足(健常者なら両足)で自転車を持ちながら
上がるようなもので、けっこう重さがこたえます。
あと、レンタルでなく自持ちとなると、スキー場まで車で運んだり
車からスキー場まで移動するのが結構大変かなあと。

でも、私は今ではホンキでMYスクートが欲しい!!
という気になってます。
だって、義足はいたまま、しかも私のなまった体力でも何とかなる
ゲレンデの乗物は、そうそう他には思い当たらないから。
子供がある程度大きくなって、スキー場に連れて行けるようになったら買っちゃおう!!
と密かに思うのでした(嫁さんには今のところ内緒)


スキー場からの遠景、雪はパウダー、天気は良好と文句なしの
コンディション