小さなバリアーフリー

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我が家の母屋は、段差も、敷居も、いっぱいの築33年の日本家屋です。
元気な時は、何事も無く暮らしてきた家でも、体が、不自由になって初めて、大きな不便さを感じます。
段差の問題、水周りの問題、温度のバリアフリーなど、修繕するポイントは、いろいろありました。
大改造は、出来ませんが、いっしょに暮らしているからこそ、その人にあった修繕が出来ると思います。

何故、日本家屋には、敷居があるのでしょう?
昔から、足の不自由な人は、いたはずなのに・・・
母の部屋と廊下の敷居です。
廊下側に、敷居に合わせて、斜めの板を敷きました。
部屋側のジュータンの下にも、敷いてあります。
高さをしっかり計って作ったつもりなのに、
合わせてみると、きちんと合いません。
そこで、強行手段に・・・
境目をクラフトテープで、貼ってしまいました。
これで、動きも、スムーズです。
(見た目は、気にしないでください。)

気が付いた事なんですが、敷居って、
高さが、一定でないんです。
どうしてなんでしょうか?

    浴暖くんです。
    (浴室ガスファンヒーター)

お風呂で亡くなるお年よりは、交通事故より
多いそうです。
その原因は、浴室と、湯船との温度差です。
寒い時は、湯の温度を上げてしまいますものね。
これで、温度は、やや、低め、安心温度です。

拓の風呂での発作の原因は、
やはり、温度差であると、
何でも起きている内に、判明しました。
これを付けてからは、浴室内での発作は、
ほとんど起きなくなりました。

乾燥室にもなりますので、便利です。
     (脱衣場暖房)


下のベンチの上に取り付けた、
脱衣所用の暖房機です。

いくら浴室が、暖かくても、
脱衣所が、寒かったら、いけませんものね。
    (脱衣所のお着替えベンチ)

元気な内は、気にならなかった
立ったままの着替えも、
体が、衰えてくると、
座ってでないと、思うように出来ません。
そこで、こんなベンチを作りました。

片方しかない肘掛は、ちょっと高いでしょ。
これは、立った時の手すり代わりなんです。
作っている途中で、手すりは、思いつき、
急きょ、変更して付けました。

けっこう、どっしりしているので、
手すりとしては、goodアイディアでした。
     (カーブミラー)

これは、浴室と、ダイニングの間にある窓です。
普通は、家の中に、窓は、ありませんよね。

上に取り付けてあるのは、カーブミラーです。

カウンターキッチンの流し台の前に立っていながら、
このカーブミラーを通して、
浴室内が、覗けると言う仕掛けです。

台所仕事をしながら、拓の水遊びの
監督が、出来るすぐれものです。
ミラーに、写らなくなると、水遊び、お終りの
合図です。
          (トイレのリフォーム)

築33年にしては、様式トイレ導入は、早い方でした。
でも、当時は、このスペースの中に、
さらに間仕切りがあり、ドアが、あったのです。
ドアの手前が、小便器。
ドアを開けると、様式の便器が、
横(左)を向いていて、すごく狭かったのです。
まだ、一人で、使う時は、良いのですが、
トイレ介助のいる拓と2人で、入るには、
あまりにも、狭すぎる・・・
床も、壁も当時は、タイルで、敷居もありました。

敷居を外し、中壁を取り除き、
様式便器を入り口に向け、
今まであった所に、小便器も取り付けました。
床は、クッションフロアー、壁は、壁紙を貼りました。
手すりは、両サイドに付けました。
これで、ゆったり使えます。
            (脱衣所から見たトイレ)

             しつこく、トイレpartUです。
       (拓の部屋から見たトイレ)

もう一つのトイレで、拓の部屋の隣にあります。
反対側の脱衣所からも、出入りできます。

   (万が一の為に・・・)


  拓の部屋 ⇒ トイレ ⇒ 脱衣所 ⇒ 浴室

  一直線の動線にしてあります。

  この天井には、このラインにそって、
  梁が、入れてあります。
  もしかして、動けなくなってしまったら、
  リフトを通そうと思ったのです。
拓が、小学校の時に、拓の為に、増築しました。
キッチン、ダイニング、浴室、脱衣所、トイレ、拓と私達の部屋です。
ドアは、すべて排除し、引き戸にしました。
引き戸の幅も、1メートルあります。
車椅子がゆったり通れるようにです。
家の中心は、キッチンです。
私が、カウンターキッチンに立っていながら、ダイニングの向こうの居間も含めて、
どこに拓がいても、様子が分かるようにするためでした。

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