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建物探訪記 富士欽ソフト別ウィンドウで開きます
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番外編 2008.11
錆びてボロボロ、完全に鋼板がなくなっています。荷重がきちんと基礎まで伝わりません。 大切な筋かいをはずしちゃってます! 人間で言えばアキレス腱が切れているようなものです。 錆が進行しすぎて、元の鉄骨断面がほとんどありません。立っていられることが不思議です。 鉄骨の建物は一見丈夫そうですが、この部分の熔接がきちんとできていなければ簡単に壊れてしまいます。 地震で大きく揺れたら床を支えている束がみんな倒れてしまいます。床が落ちるかもしれません。 継手のボルトがない!? ちょっと揺れたら梁はここで真っ二つになってしまいます。 柱の腐朽が進行しています。シロアリの被害も気になります。水周りは特に気をつけたいものです。
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コメント
  皆さんの周りにこんなところありませんか? あったらすぐに何とかしてください! 地震はいつ来るかわりませんから、対策が早すぎるということはありません。そうじゃないという方も、古い建物は一度現在の基準で診断してみると良いと思います。
  現在の耐震設計の基準は、過去の地震による被害例を踏まえて改正されてきているため、20年・30年前のものとは全然違います。とくに1981年 (昭和56年) 以前の建物は要注意です。人間には健康診断、自動車には車検があるように、建物にも定期的なチェックとメンテナンスは必須です。また、大切な建物をきちんと手入れして、長持ちさせることが一番環境に優しいことだと思います。
  でも、一つ注意していただきたいこと。耐震補強は建物の耐用年数を延ばすこと、使い勝手が良くなることにはなりません。耐震補強と一緒に、古くなって使い勝手も悪くなった建物を、今の使用状況にあわせてリニューアルをすることが良いかと思います。
記:所長