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<深沙の休憩室 認証の章>

『アナタ誰のこと?』

ええと、『店長』?
一応この上の漫画の続きということで話を進めていいですよね?

要するに、『店長』が『アナタ』と呼んだら、
わたしとさっきからアクビばかりしている『この子』が
二人とも反応してしまったってことですよね?
ア、アタシ、アクビなんかしてませんよぉ?ホントですよ?

でもそういうことってありますよねぇ。
授業中に居眠りしていて先生に起こされた時に、
先生のことを『お母さん』って呼んじゃったりとか。
(・・・授業中にも居眠りしてるの?)
・・・それとは微妙に違うことだけははっきりしているわね。
実はさっきの私のミスから最近気付いたあることを思い出して・・・
それがキャラづくりの際に意識すると面白そうと思って。
・・・といっても絵とは直接関係ないから、こちらで話そうかと。
ええと、そうね・・・。
・・・『アナタ』、私に話しかける時、なんて呼びかけているかしら?
それは怪獣モチロン『アトリさん』ですよ!
・・・そうね。
それじゃあ、ええと『アn・・・う〜ん、どういえばいいのかしら?
ああ、なるほど。
そういうことですか。
確かに絵とは関係なさそうですね。
でも創作においては結構重要そうな気もしますね。
えっ!?
このVガソダム一話目並の視聴者置いてきぼり展開にも関わらず、
何か分かったんですか、『ユナさん』っ!?
むしろ『アナタ』の喩えの方が分からないのだけど?

つまり『店長』は最近まで『アナタ』だけでよかったのよ。
でもわたしのせいで『アナタ』が使いどころに困るようになった・・・そういうことですよね?
えええっ!?
ちょ、ちょっと待ってください、『ユナさん』!
つまり『ユナさん』が増員されたから、アタシはお払い箱ってことですかぁ!?
あわわ、居眠りもしません!
つまみ食いもしません!皆と仲良く進んでします!
(・・・「なんちゃって〜なんちゃって」?)
・・・とりあえず落ち着きなさい。そのネタは前回使ったでしょ?
・・・『彼女』の言っている『アナタ』は『アナタ』のことなのだけど、
『アナタ』のことじゃないのよ。・・・わかるかしら?
さっぱりわかりません〜。
『アタシ』が『アタシ』なんだけど、『アタシ』じゃないって、
『俺がアイツでアイツが俺で』みたいなものですかぁ?
・・・ごめんね。わたしが遠まわしに言ったのがいけなかったみたい。
要するに『店長』と『アナタ』二人だけの時は
『店長』は『アナタ』という二人称だけを使っていればよかったのだけど、
そこにわたしが加わったために『アナタ』だけでは、
わたしと『アナタ』どちらに呼びかけているか分かりにくくなってしまった
・・・そういうことですよね、『店長』?
つまり【キャラの関係性と二人称】が今回のお話ということでしょうか?
(・・・相変わらずのエスパーっぷりね)
・・・そういうこと。
できれば【キャラの関係性と二人称および三人称】としたいところね。
・・・とりあえず現時点で分かっている私達の一・二・三人称のパターンをまとめてみようかしら。
表中にある【1】【2】【3】はそれぞれ一・二・三人称を表しているわ。

主体\対象アトリ深沙ユナ
アトリ【1】私【2】アナタ
【3】この娘/あの娘
【2】−(アナタ)
【3】彼女
深沙【2】アトリさん
【3】アトリさん
【1】アタシ【2】ユナさん
【3】ユナさん
ユナ【2】店長
【3】店長/雇い主
【2】アナタ
【3】この子/あの子
【1】わたし

ええと、三人称というのは、例えばアタシが『アトリさん』に
『ユナさん』のことを話す時の『ユナさん』のことですね?
・・・って自分で言っていて何を言ってるのか、分からなくなりましたぁ〜
(・・・読んでいても何だか分からないわね、それ)
・・・そう、『アナタ』の場合は私達を名前で呼ぶから、二人称も三人称も変わらないのよ。
この【名前】+αが二人称・三人称を表すというのは、創作において最もポピュラーな手法といえるわね。
話しかけている対象や話題にしている対象が分かり易い上に
読んでいる人に自然とキャラの名前を覚えさせることができるからですね?

でもそればかりだと少し馴れ馴れしい印象も与えてしまうから、
わたしの場合の『店長』のように役職や階級で二人称・三人称と表すのも一つの手ですよね?
・・・『部長』や『大尉』とか、ね。
ちょっとビジネスライクな印象になるのが面白いかしら?

・・・でも本来、現実的な意味で一番無難な二人称は私達の使う『アナタ』なのだけど、
最初の例のようにその場に三人以上いると、対象が誰なのか分からなくなってしまうのよね。
さらに三人称が安定しないし・・・。
あっ!いい方法がありますよ!
『カミーユ、アナタ、それがどういうことか、分かって?』
みたいに『名前』+『アナタ』って表現すれば、いいところどりですよね?ね?
(・・・なぜ例が富野セリフなの?)
・・・確かにそういう『名前』+αで呼びかけた後に
『アナタ』や『お前』と続けるのもポピュラーな手法ね。
・・・これだと二人称は『アナタ』や『お前』、三人称は『名前』+αで済むから。
例えば『ハ○ヒ、お前宿題は終わったのか?』や
『このままハ○ヒを帰しちゃだめだ!』みたいな感じかしら?
何だか夏休みがずっと終わらなそうな例ですね。

だんだん脱線していってる気がするので軌道修正しますけど、
【キャラの関係性と二人称(および三人称)】のお話ということなので、
さっきの表の二人称からわたし達の関係性を推測すると、こんな感じですよね?

主体\対象アトリ深沙ユナ
アトリ目下
無難な関係
目下
少し距離を置いている
深沙敬意・親しみ敬意・親しみ
ユナ仕事上での敬意目下
無難な関係

なんだかガンパレードマーチの祭ちゃんに話した時に見れる【心の地図】で
三人の好感度・愛情度を覗いた時みたいですね・・・。
なんか見なかった方がよかった気がします〜。
『アトリさん』も『ユナさん』もこんなにドライだったなんて・・・。
(・・・確かにガンパレのアレは一方通行の関係が多くて泣けてくるけれど)
・・・う〜ん、こうまとめると、ちょっと距離を置きすぎてる気がしなくもないかな?
でも『名前』+αで呼ぶのは、どこか気恥ずかしいのよね。
・・・それに私達二人が他人行儀な二人称を使っている分、
『アナタ』の馴れ馴れし・・・ゲフンゲフン
人懐っこい性格が際立っているともいえないかしら?
確かにわたし達がドライな二人称を使っている分、
『この子』の図々し・・・ええと、天真爛漫さが目立つ気がします。
過去のやりとりを見直してみると、
初登場の次の回から『店長』のことを『アトリさん』と呼んでますし、
わたしに対しては出会ってすぐに『ユナさん』って呼んでますしね。
ア、アレ?もしかしてアタシ、褒められてます?

そうですよ!もっと皆と仲良く進んでするべきだと思います!
手始めに、お二人の他人行儀な呼び方を変えてみたらどうですかぁ?
・・・そうね。
それじゃあ、私はこれから『彼女』に呼びかける時は『貴女』と呼ぶようにするわ。
そうですね、わたしもこれから『この子』に対して話しかける時は
『あなた』って呼ぶことにします。
何だかものすご〜く騙されている気がするんですけど、気のせいですよね?

今回のお話でアトリさんが言いたかったのは、
二人称や三人称からキャラ同士の関係性が推測できるから、
創作をする人はそこにも気を使った方がいい、みたいな感じですか?
・・・すごいわね。
一応、それが発端で今回の話が浮かんだのだけど、
どう考えてもキャラ絵と絡ませられそうになくて・・・
漫画なら多少は、と思ってとりあえず久しぶりに漫画を描いてみたという感じ。
・・・しいていえば、誰かに呼びかけているキャラの絵を描く時に
二人称を意識していると、その関係性が表情に反映されるかも?といったところかしら?
『アナタ』と呼びかけるのと『お前』と呼びかけるのでは表情も違うでしょうし・・・。
・・・でもホントによくわかったわね。
はい、ユナさんが帰りがけに言ってたんですよ!

そういえば、最初にアトリさんが呼んだ『アナタ』って
結局アタシかユナさんのどっちだったんですかぁ?
・・・私が呼ぶ直前に二人のしていた行動で分かると思うけれど。
さっぱりわかりません〜

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