ゲーム

・マイナーRPGに光を:四・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回は「ファージアスの邪皇帝」・・・かなりマイナーな、確か読者参加企画からの派生ゲームですが、
結構斬新なシステムが採用されていました。

ファージアスの邪皇帝
 ファージアスの邪皇帝・・・PCE・DUOが出た付近に発売されたRPG。
簡単にストーリーを説明すると
 神話の時代、破壊神を封印した後、自らも深い眠りについた神々の創造せし戦士がいた。
その名はディメオラ。
その神話が忘れ去られた頃、ファージアスの邪皇帝と呼ばれる新たな脅威の出現により
再び時代は彼の力を必要とすることとなる。
 彼を復活させる力を持つ巫女・アティマにより、ディメオラは再びこの世に姿を顕す。
だが彼はその力の大半を失い、「身体は子供、頭脳も子供!その名は・・・」状態になっていた!
(ディメオラ周りの設定は、女好きでないダークシュナイダーを想像するとわかりやすいかも?)
と言う感じである。

 なぜディメオラが子供の姿になっていたかというと結構面白い設定があったりする。
かつて神々が創造したディメオラはその世界にある四つの属性、人:人、属:精霊?、妖:魔物、機:機械のうち 機である破壊神と戦うために人、属、妖をフュージョンして作られていた。
色々あって四属性全てを持ったディメオラは眠りにつく際に自らの身体を属性毎の四つに分けた。
そしてアティマが復活させたディメオラは人のディメオラ、つまり一番使えないディメオラだったのである。
ゲーム進行としては、残り三つのディメオラを探すというのが目的の一つになるのだが、
最後に機のディメオラを吸収した時に会話モードで
マテル「機って破壊神が作ったんだよね?そんなの吸収して大丈夫なの?」
ディメオラ「いや、悪を吸収し悪を知った事でより完全な存在になったのだ」
みたいなのがあって興味深い。
当時は気付かなかったが、これってキカイダー的な哲学だったのである。
邪聖剣ネクロマンサーの時に書いた「邪と聖が入り混じっているから強い!」という方が、理に叶ってるのでは?というのはこれの影響もあったり。

 ちなみに先に少し触れた「会話モード」。
このゲームには色々と斬新なシステムが採用されている事は最初に述べている。
「武器を強化して別武器を作り出せるシステム」「キャラごとにMPがなく、敵を倒して得られるアカシックがその代わりになる」 など他にも当時にしては斬新なシステムがあるのだが、その最たるものが「会話モード」である!
この「会話モード」。任意で発動でき、物語の進行に応じて次のヒント、時には雑談をキャラ同士が行うものである。
ポイントはCDROMであるため、顔グラ付き&声付きでそれが行われキャラ立ちに一役買っていることだ。
 さて、何かこのシステムで思い当たることはないだろうか?
そう!PS版テイルズから採用されたフェイスチャット(TODは名前が違うけど)である!
このファージアスが発売されたのは1992、TODが発売されたのが1997。
つまり五年も前にキャラゲーとしての必須システムを採用していたことになる。
先見の明あり過ぎ!もっともマイナーなのであまり意味がないが;(声優は凄い豪華だったけど)

 かな〜り前にプレイしたきりなので大分細かい部分を忘れてしまっているが、他にも印象に残っている事がある。
当時のゲーム、船などを手に入れて世界の端にいくと大体はループする。
これは世界が丸いから当たり前なのだが、このゲームの場合、端からそれ以上スクロールしない。
「ヲイヲイ、手抜きかよ?」と思うがそうではない。
ネタバレになるが、このゲームにはもう一つの世界があり、そちらも端の処理は同様になっている。
実は二つの世界は元々一つで地球を輪切りにした状態になっていたのだ。
そして、バリアによりその状態を保っているため、世界の境界=端ではそれ以上スクロールできないようになっているのである。
 ある意味RPGの常識を逆手に取ったシステムであり、それを世界観に反映してあるのも興味深い。
ちなみにTOEをプレイしていて、インフェリアとセレスティアの関係でこれを思い出したのはナイショだ。
つまり認知度は低いけど、今主流のキャラ重視RPGの前身だったってこと?
そういってまうとせっかくの世界観とかがパセリみたいやな。
確かにしろー大野氏がキャラデザやってたり、
主人公が美青年で声が速水奨(TODのウッドロウ)やったり
ヒロインを本多千恵子(ZZのプル)、三白眼キャラを矢尾一樹(ZZのジュドー)・・・
三白眼の相手役のお姫様を冬馬由美(ヴァルキリープロファイルのレナス)、
機械馬人を屋良有作(スナッチャーのギリアン)、
邪皇帝を郷田ほづみ(ボトムズのキリコ)、
ディメオラの元恋人を土井美加(ダンバインのマーベル)
変な卵状の生き物(マテル)を川村万梨阿(ダンバインのチャム)、
預言者とナレーターを山本百合子(平成版サリーちゃん)
がやっとるちゅう時点でキャラゲーっぽいんは確かやがな!!
花丸・・・アンタが何を言っているのか、
わたしにはわからないよ・・・
にゃ!?
もっと分かりやすう作品例がいいっちゅうわけかい?
・・・そういうことでなく


ちなみに管理人が、かつて声を聞いただけで男性、女性に限らず声優を当てることができる
「ダメ絶対音感」に近いものを持っていたのはナイショだ。

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