ゲーム

・マイナーRPGに光を:伍・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回は「ベイグラントストーリー」・・・ってこれメジャーだと思ってました、オエビで描くまでは^^;

ベイグラントストーリー
 ベイグラントストーリー、FF12の叩き台になった?バトルシステムが特徴のRPG・・・なのかな?
【ストーリーの概略】
カルト教団による公爵邸占拠事件に投入されたVKP(バレンティア治安維持騎士団)のエージェント・ アシュレイがその一週間後公爵殺害容疑で指名手配される。詳細は不明。
唯一判明しているのは、彼が公爵邸占拠の首謀者と目されるカルト教団教祖シドニーを追って踏み入った先が 魔都レアモンデであるということだけである。
 そこで彼に何が起こったのか?
それを知る者は、彼自身と彼を通じて魔都レアモンデに息づく“魔”を体感したアナタ自身のみである・・・。

このベイグラ、某フ○ミ通のクロスレビューで40点満点を獲得、 元クエストで、某FF12を“途中まで”指揮していた松野さんがプロデューサーと色々と話題のソフト。
当然メジャータイトル・・・のはずなのに、マイナーちっくなのは何故なのか?

 「それはきっと、主人公アシュレイの触覚みたい髪がウザイ上に格好が裸エプロンみたいなのと ライバル?シドニーが半裸な上にズボンのチャック位置を下げすぎだからだと思います!」

・・・それは関係ないと思う、多分。
ダメージ食らうとヒゲ面オッサンのパンツ一丁姿を拝む羽目になる『魔界村』がメジャーな時点で。
もっとも逆バージョンの『フォーセットアムール』が中古で一万円以上で売っていたりするのも見ると無関係とも思えないが;
コルク <参考>『フォーセット・アムール』

PCEスーパーCD−ROMで発売された横スクロールアクション。
左に示した主人公コルクは普段ですら時代を感じるハイレグアーマーを着ているが、 体力がなくなると魔界村のアーサーのように鎧が弾け残機を失う。
ただ魔界村と異なるのは“下に何も着ていない”ということ。
このためわざと敵に接触するプレイヤーが後を絶たないのではないかと推察する。
ちなみに私は未所持だが中古屋でファミコソの定価と同じ値段で売られていたのを見たことがある。
それにアシュレイの触覚髪は自分が通れる隙間を判別するセンサー・・・じゃなくて表示キャラの等身が高いため現在どちらを 向いてるか分かりにくいので付けたモノだってスタッフインタビューに載っていた。
まぁ、シドニーのズボンは・・・女性サービス? どうでもいいけどシドニーにもし声を当てるなら故・塩沢さんが適任な気がするです、ハイ。
シドニー <参考>『シドニーSydney』

カルト団体メレンカンプ教のカリスマ教祖にして 不死身かつ病的な美しさを兼ね備えた肉体を持つ金髪ライバル
両手両足を神に捧げた(本人談)ため義手義足になっているという某鋼錬みたいな人 (参考:ベイグラは2000発売。鋼は2001連載開始)
 では、何がベイグラをマイナーにさせているのか?
よく分からないのでとりあえずベイグラの特徴を挙げてみんと欲す。
・空気すら感じられるような街並、廃墟。普段はバードビューだが、主観視点モードで観光気分が味わえる。PS2の補間モードでGO!
・描き込まれたテクスチャ。流れ落ちる水や家具などの描き込みはもちろん、ドットの微妙な変化でシドニーにニヒルな笑いをさせるなどまさに職人技レベル!
・いい意味で映画的なカメラワーク。ボス出現時の演出は鳥肌モノ!
イベントシーンをムービーに頼らずポリゴンモデルで進行するのがゲームのテンポ維持に効果的。
・登場キャラのウィットに富んだ、少し富野ちっくな台詞回し。
「ハイエナのようなあなたでもおじけづくのですか?」「バカ言うなよ。ハイエナは用心深いンだぜ?」とか。
「貴様は娼婦だな。生まれながらのゲスだよ、ローゼンクランツ」「お褒めにあずかり、まことに光栄でございます」・・・ってどっちもローゼンクランツ関連じゃん;
ローゼンクランツ <参考>『ローゼンクランツRosencrantz』

主人公アシュレイと同じくVKP(ヴァレンティア治安維持騎士団)に所属する男。
実はダブル(トリプル?)スパイ。
「俺には“魔”は効かンよ」など素敵語録が多い。
だが、彼に一番通じないのは先に挙げたように皮肉だったりする。
ちなみに戦闘能力はかなり高く、別の意味でもハイエナである。
・時に環境音(鼠、犬、鳥の鳴き声)に徹し、時にダイナミックに展開される荘厳な音楽!
・雑魚戦というものが存在しないほど戦術を駆使しつつしのぎを削るバトルシステム。
一周目は雑魚戦でも補助魔法を用いる事! 予備知識がないと雑魚戦でも予想ダメージが0になることがある。これは武器のタイプ・種族・属性を合わせることで何とかなる! 何とかならなかったら、%ダメージのチェインアビリティを駆使!
・これはスニーキングミッションだ!武器・防具・道具は現地調達!
武器・防具は工房で改造合成可能!間違って低ランク武器になったらリセットだ!(合成前に確認可能)
・レベルなどというものは存在しない!パラメーターはボス後のルーレット、各種霊薬でアップ!
武器防具は合成・使い込む事で特色を帯びてくる!何よりプレイヤーの腕のアップが主人公のレベルアップ!
・プレイヤーの腕次第で敵を一方的に攻撃し続けられるチェインアビリティ。 ただし文字通りリスク(上昇すると攻撃力アップ。しかし敵から喰らうダメージもアップ、またこちらの命中率がダウン)と背中合わせ。 リスク値の上昇が半端ではなく、チェインが途切れた直後に範囲魔法などを喰らおうものなら即死!
・適度に頭を悩ますパズル要素&アクション。部屋によっては様々な箱を使っての3D倉庫番が楽しめる。
またわずかな操作ミスで届かない穴等もあり、アクション要素も豊富!


・・・何となく分かっちゃった、ベイグラがマイナーなわけが;
多分、後の方に挙げた特徴。やり込み系&レトロゲーマーから見たら『楽しめる』要素かもしれないけど、 PS以降増えたライトゲーマーがスクウェア&フ○ミ通で40点というだけで買った場合、投げても仕方ないかも。
「あれ、難しいよ」みたいな口コミがあったのかもしれないし。結果的にスクウェア作品にしてはプレイ人口が少なく印象に残っていないのかも。
かくいう私も万人にはお薦めできない。ベイグラ的にいえば、“魔”に魅入られた者ならば気に入ること間違いなしなのだが。

 つまりベイグラは『プレイしてみないことには気に入るか気に入らないかわからない』 『そしてもしかしたら気に入る人間はそれほど多くないのかもしれない』ソフトなのだろうか?
人、それを『マイナー』と呼ぶ。
だが、仮にもスクウェア&フ○ミ通40点獲得作品がどうしてこうも一見知名度がなさ気なソフトになったのだろうか?

シドニー「ベイグラを知らないゲーマーは全部じゃない。ごく一部の連中さ」
「大抵のソフトは"完成度"を認めず"知名度"だけにとらわれる。
それゆえ"レビュー評価"に支配される。だが、ベイグラは別だ。」
「ベイグラがマイナーだというのは、VKPによって後から刷り込まれたニセの記憶なのだ!」


(チェインの合図)そうか!ベイグラがマイナーだというソースはどこにもないじゃないか!
単にオエビで描いた時、2000年発売なのに「懐かしいソフトですね、やったことありませんが;」「元ネタはわかりませんが」 とコメントがついただけじゃないか!!
 きっとベイグラをプレイして“魔”に冒されないよう、VKPによって世論が操作されているに違いない!

こうして“放浪者の物語”は始まった・・・!
後半、思いっきりデンパなんだけど?
シドニーの語録改変するとあんな感じやから。
コレぐらいの“魔”にゃ耐性あらへんとなぁ。
いや、むしろベイグラントストーリーそのものに興味なくすレベルだと思うけど;
裏目に出たか!


というかね、こんな一般的でないソフトにフ○ミ通が40点つけたのがそもそもの間違いだと思うわけで(^_^;
 だが、前述のように“魔”に冒されたものにはたまらないソフトなのも事実。
自分は最近、ネットでやり残した要素を発見して途中で引き返したアイアンメイデンLV2(隠しダンジョン)に挑戦したのだが、 倒していなかった隠しボスをすんなり倒せてしまったこと、体がチェインのタイミングを覚えていたことなどに驚愕した。
まるで自分の体に染み付いた、身に着けた記憶のない殺人技に驚愕するゲーム冒頭のアシュレイのような気分を味わったのだ。
だが、一番驚いたのは、魔法を食らえば一撃死の可能性のあるこのゲームでインバリドスペル(一度だけ魔法を無効化する魔法)なしで アイアンメイデンLV2にまで進入し、引き返すことができた以前の自分にであった。
 しかし、アイアンメイデンLV2をHP149以下でうろつかないと最強武器・秘石が手に入らないって・・・攻略情報なしで 気付いたリスクブレイカーはいるのかなぁ?

 それとこれ、何かに似ているなぁと思ったら、 魅力的な男(美形に限らず)が沢山出てくるのに女性キャラがほんのわずかしかいないって辺りが少し銀英伝っぽいかも?

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