ゲーム

・天外2の思い出 壱・
♪夏が来れば〜思い出す〜
というわけで唐突にMy best RPG『天外魔境2』の思い出でも語ってみんと欲す。
長くなりそうなので分割。

天外2
 天外魔境2・・・PCEが誇る稀代の傑作RPG。
『(架空の)外国人から見た誤った日本観』を原案とした架空の国ジパングを舞台に繰り広げられる一大活劇!
近年、PCE以外のハードに移植されているらしいが『ノータッチ!ノータッチ!ボディワックス』なので ここでいう『天外魔境2』は全てPCEのことを指すことを最初に宣言しておこうと思ったり思わなかったり。
ちなみに何で夏が来れば思い出すかというと、兄が夏休みにPCE−Duoと天外2を買ってきたからだったり。

 一応、ゲーム進行に沿って適当な話でも書いていこうと思うので、先にパーティキャラ紹介でも。
卍丸『戦国卍丸』
唯一聖剣を使いこなせる主人公。武器攻撃・攻撃術・回復術・補助術をソツなくこなす。
昔のRPGらしく無口だが、あるイベントではやけに熱弁を振るう。
カブキ『カブキ団十郎』
突拍子もないことをする自称・ジパング一の伊達男。
武器攻撃力は中途半端だが、攻撃術と全体効果のある補助術を使えるのが特徴。何より派手さを生かし標的を自分一本にする特技が肝。
極楽『極楽太郎』
とある理由で千年寿命が延び、その内の九割以上を牢内で過ごした男。体力の多さや全体をかばえること、所持道具数の多さが特徴。
ずっと技が0なので術を一切使えないかと思いきや!
絹『絹』
とある理由で自ら手枷を所望して参戦する少女。
見た目どおり回復術・補助術のエキスパート。
お供に、その時点での卍丸・極楽より強いシロという巨犬がいる。

【火多・尾張:鬼骨城】

パーティキャラ
卍丸
 まずOPのアニメと冒頭のキャラのしゃべりにΣ(゚Д゚;)
・・・といってもCGムービーや音声ありが当たり前のこんな世の中じゃ当時の驚きは伝わらないだろうけど。
ちなみに最初の舞台であり卍丸の生家は某ひぐら○の雛見沢の元になったといわれる世界遺産だったりする。
物語が動き出すのは卍丸が高山祭に遊びに行った時。
ここで突如地中より現れた暗黒ランによって平穏は・・・ってストーリー紹介してもしょうがないので端折ろう。
簡単にまとめると、悪神ヨミを復活させようとしている根の一族が千年の時を越えて現れた!
彼らは各地に七本の暗黒ランが生やし、ヨミを復活させる糧を集めている!
暗黒ランを切ることが出来るのはかつて根の一族と戦った火の一族の末裔である卍丸と 千年前に暗黒ランを封印した七本の聖剣のみ!

 ちなみにこの暗黒ランの設定はそれまで他のRPGがやらなかった部分であり、天外2らしい部分だと思う。
すなわちエリアの隔離理由と暗黒ランを切った後エリアの敵が消滅する理由の明確化である。
RPGなどで物語の進行上まだ行ってもらっては困るエリアなどにプレイヤーを入れさせないために 物分りの悪い門番などを配置したりするが、天外ではまだ進入できない国境に (それぞれの色に応じた)暗黒ランの根が生えていて、 どの暗黒ランを切ればどの道が切り開かれるかが視覚的に分かるのである。
また暗黒ランは強心作用のある息を吐いており、それを吸っている間は根の一族は【火の一族と戦うという 命知らずの行為】を行え、暗黒ランがなくなると心が折れて廃人と化してしまうという設定がある。
そのため暗黒ランを切ると周囲の敵が出現しなくなるのだ。
この辺りのエリア刻みでのストーリー管理はワタルやグランゾートに通じるのだが、プロデューサーが同じなので。
ちなみにエリアボスの早期顔見せによるエリアの最終目標の見える化も天外2(ワタグラ)の特徴かもしれない。

・・・全然ゲーム進行に沿ってないので多少そのスタンスで。
先の千年前の火と根の戦いについて卍丸が知る際に母親から父親の形見の剣をもらう。
その時点ではそこそこ強いがすぐに預かり所の肥やしになる形見の剣。
だが最後の最後でとても重要な役割が!
ドラクエ5(SFC)よりも天外2の方が発売もプレイも先だったため、 青年時代に『パパスのけん』を手に入れた時にワクワクしたのだが
・・・結局預かり所の肥やしのままだったぜ!
そういえばビアンカのリボンとゲレゲレのイベントと同じのも天外2にあったので、 すぐにゲレゲレを説得できたというのもあったりなかったり。(これについては後述予定)
 火多・尾張は卍丸一人なのとボスの死神兄弟があまり灰汁が強くないので語れることは少ない。
犬山でカブキが顔見せすることと一本目の暗黒ランを切る時に卍丸が「母ちゃん、おかわり」以来久々の台詞がある事くらい?
ちなみにその台詞はこのゲームの代名詞でもある『我が道に敵なし』である。

【伊勢・紀伊:密林城】

パーティキャラ
卍丸カブキ
尾張と伊勢を結ぶ峠に入るとカブキが登場して、強引に仲間になる。
仲間になる理由は、『卍丸を野放しにしておくと、周囲が過剰評価するので
許せん!(てってれ〜って てれっ!てれんててん てれってれ〜)
カブキが一緒にいれば、月(カブキ)とスッポン(卍丸)なので過剰評価されなくなるだろう』的なもの。
理由はどうあれ、これでようやく戦闘が楽になるぜ!と思って峠をくぐると
・・・カブキ分では補えない位、敵が激強でした。
 ちなみに峠をくぐる際に、敵の三博士がヨミの卵に状況説明する場面が入る。
これはこの後も新たなエリアに入るたびに挿入され、エリアボスの特徴・罠等を事前に知ることができると同時に、 番組における次回予告のようなアクセントを生んでいる好演出だと思う。
ここでも次の敵の狙いがカブキの性格を逆手に取ったものであることを示唆し、 事実、伊勢で最初に立ち寄る伊賀で現れる新たなエリアボス・菊五郎はカブキを挑発するかのような派手な男であった。
・・・作戦なのか素なのかは判別不能だが(多分に後者)。
この伊勢・紀伊ではカブキと菊五郎の掛け合い漫才が面白い、つっこみ役が不在なため、プレイヤーがつっこむしかないが。
 ファーストコンタクトでの漫才で、カブキに押され気味になった菊五郎は
『次に会う時までに 君達は5回 僕を尊敬する言葉を唱えるだろう』
という捨て台詞を残す。
『何のこっちゃ?』という感じで話を進めると、 伊賀の頭領・百々地丹波が菊五郎に捕まり遺跡に軟禁されているらしく救出を依頼される。
救出に向かった遺跡の各場所には電磁ロックが施されていて、それの解除コマンドが
『キクゴロウエライ』
・・・この電磁ロックが最低5箇所、つまりそういうことである。

 そんなこんなで助けた百々地丹波から貰ったアイテムで、 根の一族の分派が住むオーバーテクノロジーの詰まったイヒカ村に行く卍丸たち。
そこで菊五郎の治める密林城に行くためには四つの銅鐸を集め、イヒカの巨人を復活させる必要があると知る。
そういえば密林城が何なのか説明していなかったが、伊勢の国では森が爆発的な勢いで拡大して村や町を飲み込んでおり、 その中心にあるのが密林城と呼ばれる城であった。
菊五郎もカブキと漫才しているだけでなく、人々の暮らしに深刻な被害をもたらしているわけである。
例えば、森に飲み込まれた赤目村では、樹に取り込まれた母親が人であった時の記憶が薄れていくのを恐れ、 『最期に子供を抱かせて』と懇願し、その近くで樹に取り込まれた子供が母親の居場所を求めて悲痛な呻きを漏らしていたりする。
このような悲劇が食い止めるためにも密林城を攻略しなくては!
というわけで銅鐸集めスタート!
ちなみにここから百々地丹波の孫娘三人・百々地三太夫がサポートを約束してくれる。
どうでもいいが当時一番可愛いと思ったのは三女のみこし。
この三太夫、基本的に役に立っているのが長女の花火(というか花火の持つ大筒)だけなのは多分気のせいではないはず。
花火まつりみこし

 そうそう、銅鐸集めの途中で熊野神社に眠る神タタの船が手に入るのだが、 これを手に入れると新宮村にある岩戸の盾(売値1200両)と潮の銛(売値420両)で理論上無限稼ぎが出来る。
ここでどれだけ溜めるかはプレイヤー次第だが、 私は4〜5回目のプレイ時には京都で秘剣不知火(164000両)が買える程度には稼いだものだ (中盤のバランスが崩壊するので初プレイ時には絶対オススメできない)
 そんなこんなで銅鐸を集め、残った銅鐸はあと一個となる。
しかし、それを手に入れるために白山に入る必要があり、そのためには和歌山城の菊五郎と勝負する必要が!
勝負といってもガチンコではなく、変化勝負なのだが。
ここもつっこみどころ満載で、最初は猫やら虎やらジパング的なものに変化するのだが、 途中からジャンボジェットやミサイル、東京タワー、ガジラ(ゴ○ラではない)など、 どう見ても現代だろ!?的なものに変化し出したりする。
まぁ、そんなところも含めて『ジパング』なんだろうけど。
ちなみにこの和歌山城には何というか、お子様には分からないネタがあったりする。
(そもそも天外2はそういう小ネタが町の住人の台詞レベルで散りばめてある)
ある部屋にそれぞれの曜日に番号が振ってある表がある。
その付近の牢にいる女性達に話かけると、既に二人亡くなっていることや彼女らが名前ではなく番号で呼ばれていることが分かる。
変化勝負に勝った後、そこに行くと殿様?がいて、話しかけると 曜日と番号(どこかの曜日には番号が二つあった)を読んだ後、空白の日曜を指して『さすがの菊五郎も日曜は休みか』という。
さらに『いやいや、この表や『三番』の意味は卍丸殿には関係ない。早くジパングに平和を取り戻してくれ』とはぐらかされる。
番号は一から九。女性の数は亡くなった人を含めて八人。
『三番』と呼ばれていた人は牢の中にはいなかったという証言もある。
はて?
ただ気になるのは『私はもう世の中に怖いものなんか一つもありませんよ』と言っている男性がいたことだろうか?

(閑話休題)
ともかく四つの銅鐸が揃い、ついにイヒカの巨人が蘇る!
その正体とは!
・・・奈良村にある大仏様でしたΣ(゚Д゚;)

この大仏様、地形無視して歩けるのがゲーム的な特徴だが、何より大仏様に乗った状態で 雑魚敵とエンカウントすると『○○が現れた!敵を踏み潰した!』と出て、そのまま戦闘終了になるのが問答無用で笑える。
これでようやく菊五郎の待つ密林城に突入!
菊五郎は最初、ミュージカル風な演出で挑んでくるが、それを倒すと真の姿を現す!
何と密林城自体が菊五郎自身だったのだ!
・・・本来とんでもない設定(ラスボス級)のはずだが、結局戦うのは菊五郎の頭部分だけなので 大したことがない(といってもカブキの悪態+四水の鏡の反射等の工夫をしないとツライけど)
そんなこんなで菊五郎を倒し二本目の聖剣を手に入れた卍丸は二本目の暗黒ランを切り、京都へと向かうのだった!
・・・つづく



えっ!こんなに説明長かったのに まだ終わりじゃないの?
実際プレイしとった時もこの時点でプレイ時間が10時間越えとって
なのに聖剣二本目ってどないこっちゃ?って感じやったなぁ。
・・・そんな長いと飽きちゃわない?
うんにゃ
30分に一度はイベントがある!と言われる位イベントが豊富やったのと
戦闘自体が面白かったさかい、そうは思わんかったな。
ふ〜ん、そういえばさ。
これプレイしていたのが夏休みなのはいいとして、
いくつの時の夏休みだったの?
秘密にゃ

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