ゲーム

・マイナーRPGに光を:参・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回は「風の伝説ザナドゥ2」・・・ファルコムゲー(特に音楽)のファンとしては
本来これをマイナーゲー扱いしたくはないのですが^^;

風の伝説ザナドゥ2 スーパーピュラー ソフィア(1の時)
 風の伝説ザナドゥ・・・ファルコムの良作ゲーが沢山移植されているPCEにおいて、 ファルコム自身が開発したRPG。
 システム周り等が少しパソゲーちっくだったりお使いゲーだったりと癖があったが、ストーリーや謎解きがしっかりしていた。
何より個人的には
・人々がクレーネジュエルにより何の修行もなしで魔法が使えるという世界観。
・世界の異変により一時的に失われる魔法の力とそれに頼り切っていた人々の動揺と混乱。
・最強武器ドラゴンスレイヤーの力を取り戻させるためには大切なものの犠牲が必要。
・さらにそれを手にできるのは英雄アイネアスの血脈のみであり、それ故に起る兄との争奪戦。
・ドラゴンスレイヤーと一欠片の哀しみを手に仲間と別れ、一人最終決戦に臨むアリオス(主人公)。
・世界の異変を払拭した後、力を取り戻したクレーネジュエルを破壊して永遠に魔法を失わせてしまうアリオス。
・「人は与えられた力ではなく、自らの足で歩むべきだ!」「人は魔法に頼らなくても生きていける!」というのがその理由。
などなかなか斬新な展開がお気に入りであった。
ま、ご都合主義で大切なものが復活してしまうのが、いささか残念ではあったが;

 そうした前作の三年後の世界を舞台にしたのが「風の伝説ザナドゥ2」である。
どんなゲームかというと、前作の余韻を全て吹き飛ばす・・・程のパワーもないが、 嘆息させるには十分なレベルのありがち続編であった。

・『魔法は心の強さ』とか前作で言っておきながら、そこら辺のねーちゃん(椎○へきる声)が修行ではなく女神からペンダントを貰っただけで回復魔法をゲット! (ラブパワーはスゴイ心の強さらしいが、アイテムで魔法を手に入れた感バリバリ;)
・前作あれほどの犠牲の果てに手に入れたドラゴンスレイヤーを女神があっさりプレゼント。
・前作でカッコイイことを言って破壊したクレーネジュエルがラスボス戦でバンバン登場!
・敵は破壊神なのに、配下が人間二人のベンチャー悪の組織。規模ちっさ!
・破壊神が消滅すると対である女神も消滅する超展開!「人は私の力に頼らなくとも生きていける」とか。
・その影響でただの人に戻るらしいことを説明台詞で済まされる前作の大切なもの。
・女神の意志を汲み「子供もいつか親元から離れ、巣立たねばなりません」とかいって納得するアリオス。
・女神の力を失ったドラゴンスレイヤーを海中に沈め、女神の意志を世界中の人々に伝えることを誓うアリオス。

最後の台詞あたりは上っ面のみ見ればよいのだが、全然積み重ねがないため浮いていた。 なにより「こんなしょぼい話で何が【ラスト・ドラゴンスレイヤー】だよ! 皆の愛した【ドラゴンスレイヤー】返せよ!ウワァァーン!」という感想を抱いた記憶がある。

 だが、アクション色の強いボス戦とそれを用いたクリア後のタイムアタックが熱いため結構やり込んだこのゲーム。 一番の問題点が何かというと、
【ファンの人気反映による?前作のヒロインとサブヒロイン交替】である。

ヒロインであるソフィアは、変則ポニテのミニスカナイスバディ系少女。物語の鍵を握る存在。
サブヒロインであるピュラーは、ショートボーイッシュ系魔法少女。賑わせキャラ。
だが、2においてはヒロインであるソフィアは最初にちょろっと出ただけ、最後にも説明台詞のみで済まされる扱い。
対してピュラーはロングの魔法少女に変貌。しかもアリオス達に「見違えた」といわれる位に立場がヒロイン格に。 さらに仲間になって以降【ほとんどパーティから外れない】【カップル描写&パワーアップイベントがある】【ボス戦では激強】と贔屓され過ぎ感すら漂う始末。

 なぜこのような扱いの変化、差が生まれてしまったのか?それは当時黎明期だったギャルゲーと同じ理屈なのかもしれない。
すなわち「製作者が意図する完璧な清楚可憐ヒロインよりも、脇にいる癖のあるサブヒロインの方が人気が高い!」の法則である。
・・・ギャルゲーやらないけれど;

 物語上ソフィアはアリオスとの予定調和カップル。
そうでなくてはラスト付近の展開に感情移入させられないためであるが、 あまりに予定調和過ぎてソフィアがそれを鼻にかけているような人間味の薄さがあった。
対して、ピュラーは普段明るく振舞っていたり、アリオス(プレイヤー)が扉を開ける謎解きに失敗しまくると 爆弾で扉を破壊するようなぶっ飛んだキャラであるが、 アリオスに惚れているのに女として見て貰えないこと、また突如現れアリオスとくっついたソフィアに対してヤキモチを焼く(ように見える)など、 なんというか「いじらしさ」を感じるキャラであった。
 結局、ピュラーの人間味のある可愛らしさ&いじらしさに人気が集まったということなのかであろうか? 実際こういうヒロイン&サブヒロインの構成と人気の差が生まれる作品はゴマンとあるが、 それを続編に反映させてしまったスタッフに乾杯!(悪い意味で)

・・・何かゲームに対してじゃなくて、ギャルキャラ理論みたいになってるのは気のせい?
映画とかで続編が出たことによって「前作のキャラの死は無駄死にでした」
っていう展開になることはあるけど。
コレの場合は「ヒロインの復活は無駄復活でした」ってこと?
コラッ!
前作のヒロイン・ソフィアが女神の化身で、ドラゴンスレイヤーの力を取り戻すためには
ソフィアを剣のコアジュエルするしかないちゅーことを、さり気なくネタバレすんやない!!
ネタバレしてるのは、アンタでしょ・・・
・・・正直スマンカッタ
せやけど複数ギャルがおる作品で、
「メインヒロインに人気が集中!」いうんはほとんどあらへんな。
ま、ギャル一人だからゆうても人気ないんもここにおるけどな。
誰のこと?


次回、予定は未定しております。

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