ASH26(BrunoRhim)  ASW20(Bruno)  ASW27(Bruno)  ASW27(EMS)  ASW27(HKM)  ASW27(RIPO)  ASW28(TunModell)
CirrusV1(Bruno)

Discus(Graupner) Discus(BrunoRhim)  
DG-303ELAN(Bruno)  DG-500/22ELAN  DG-505(ICARE)  DG-505(GFK)  DG-600(Bruno)  DG-800(ICARE)
Escape(Euromodell)  Fox(Ripo)
GrunauBaby(Krick)
Highlight acro(TunModell)  Ka6E(Mutiprex)   Ka8b(サーマル工房)
 K8  K8(FLAIR) LS6  Minimoa  三田式3改1型
 Nimbus4(HKM) Nimbus4D(レンジャー) Nimbus4D(EMS)  
Organic(FVK)  Simply(FVK)  Spirit 
Ventus2C(ICARE)  VentusC(BrunoRhim)  VentusC(Ripo)
Wolf
萩原式H-23C






グライダー講座 「スポイラ―」

大型スケールグライダーの多くにスポイラーが装着されています、エンジン機や小型グライダーには無い装置で
有るととても便利な物ですが、やはり使用時には気を付ける点が有ります

スポイラーの目的

  1. グライダーの滑空比を悪くする
    滑空比の良いグライダーの場合、滑走路への進入角度が浅くなるため、僅かな高度差の違いで目的の地点に着陸させるのがむづかしくなります。そこでスポイラーを使って滑空比を悪くし、飛距離の調整を可能にしています

  2. グライダーの空気抵抗を増やして機速を落とす
    失速手前の速度で着地する事が理想的です、その為の速度調節を可能にする事と降下姿勢になっても加速しにくい状態にします。




スポイラーのメカニズム

  1. 主翼上面の空気の流れを阻害して気流を翼上面から剥離させ、
    失速と同じような状態を作り出すことによって、スポイラーの出て
    いる部分の翼の揚力を大きく減少させる事が出来ます

  2. 前面の投影面積を増やして、空気抵抗を増加する



スポイラー使用時の注意点

上記1.の効果で左図赤色斜線部の揚力が大きく減少します

ここで気を付けなければいけないのが翼面荷重の大きなグライダーの場合有効な翼面積が減少するため、翼面荷重がますます増加します。
飛行速度の遅い(失速に近い)状態でスポイラーを出して着陸進入して来て接地時に機首を引き起こしたとたんに失速に入る事が有ります
スポイラーを出しているときは安易にエレベーターを引かないように気を付ける必要が有ります

スポイラーを出すことでスピードを押さえようと考える方がいると思いますが実はその逆でスポイラーを出したときは、格納している時より早い速度で飛行しなければならないのです、また言い方を変えると失速速度が速くなってしまうのです。
では、重たいグライダーはどうしたらいいんだと言うと、フラップ(高揚力装置)を使うと効果的です。フラップの使い方はまた別の機会にでも

スポイラー使用時の安全な操縦は、常に一定の速度(降下率)を保つことです、この降下率は機体によって大きく変わりますので、回数を重ねて慣れる必要があります