第08MS小隊

 サイド−U.N.I.T. 01

 聞いた話と、ずいぶん違うよな。
 地球はコロニーと違ってエアコンも効いてないし、虫なんていう変な生き物もウジャウジャいる、地獄のようなところだって聞いていたけれど、なかなかどうして、ハッピーラッキーなところじゃないか。
 それというのも、俺が小隊長として配属された第08MS小隊の部下達が、ビューティホーでプリチーなギャルばっかりだからなんだけど。
 それじゃ、俺のマイハニーズ(複数形)を紹介しちゃおうか。

 まずは、サニー軍曹。レゲエ髪がよく似合う、エキゾチックな無国籍美人。MS操縦の腕は超1流。これで男を悦ばれるのも1流なら言うこと無し!
 部隊が全滅することから死神サニーなんて呼ばれているのを気にしているらしいが、俺は全然気にならない。っていうか、むしろソソル。
 やっぱ美女には、それなりの陰ってもんが、よく似合う。
 なにしろコイツは宇宙で命を助けてやってからというもの、俺を崇拝しているから、やがて尊敬がゾッコンラブ(死語)になる日も近いだろう。
 戦闘中だけでなく、ベッドの上でも「隊長、すごい!」って言わせてやるぜ!

 そして、エリナ伍長。1級品の耳を持つ索敵担当。上からボン!キュッ!ボン!のナイスバディな金髪ネーチャン!絵に描いたようなアメリカ西海岸ギャル!Tシャツに浮き出るビーチクがセクスィー!
 プレイメイト・サンフランシスコに選ばれたこともあるが、肩に受けた銃創が原因で、全米メジャーデビューをのがしちまった。
 そんな失意の彼女をなぐさめられるのは、やはり頼りになる小隊長の俺!俺!俺しかいない!
 男のロマン、金髪ネーチャンの「I'm coming!」を早く聞きたい。グフフフフ。

 最後に、ミーシャ伍長、通信担当。
 いや、この部隊はホントに俺のツボを押さえているね。エキゾチック、ブロンドの次はロリロリときたもんだ。絶対処女!間違いなし!くー、たまんないぜ!
 将来を誓ったはずの、故郷の恋人へ手紙を送るのが趣味なのだが、最近、返事がそっけないんだと。
 もう「私の心のスキマに、つけこんでください、隊長!」って宣言しているようなもんじゃねえか。
「隊長だめぇ!」とか言いながら感じまくる姿を見てみたい!いや、見る!絶対!

ここに来る直前、宇宙ではジオンの女パイロットと、なんかラブラブな感じになっちゃったし、いや、もう、最高だね地球ライフ!って感じ。
 あの、アイナ・サハリンってジオン兵とも再会しちゃったりしたら、言うことないね。



 あ、忘れてた。あと、カール曹長。俺の部下の中で、唯一の男。赤髪のマッチョ。
 こいつさえいなきゃ、超ハーレムなんだけどな。
 おまけにコイツ、なにかと反抗的で生意気なんだよなー。やっぱ、もてる男はひがまれるってことか?

 俺?俺の名前は、遅濡・まだか。
 ・・・もとい、シロー・アマダ。
 おいおい、なんだよ、その冷たい視線は。今のは笑うところだろ?小粋なアメリカンジョークじゃないか。
 サイド−U.N.I.T. 02

 作戦前夜、死神サニーが俺のところに相談にきた。
「実は、私、この小隊を抜けたいのですが」
「どうした、サニー」
「私がいる小隊は、いつも3度目の出撃で全滅しているのです。次が、ちょうど3度目。私、隊長を死なせたくありません!」
 ラブラブチャンス到来!!!!!
 ここは一発、ぐっと肩を抱いて「バカだなあ、俺が死ぬわけないだろう。生きて返ったら、お前と・・」などと、甘いささやきを・・と思ったら・・
「寝ぼけたこと言ってんじゃねえ!」
 そばにいたカール曹長が、死神サニーに平手打ち!
 おいおい、女を殴るなよ野蛮人・・なんて余裕ぶっこいてた俺の目は、点になった。
 サニーちゃん、瞳ウルウルしてるじゃない。
「サニー、くだらねえジンクスにしばられるんじゃねえ!俺は生き残ってやる!わかったか!」
 嗚呼カール、それは隊長の俺のセリフ・・・

 頭上を通り過ぎる敵のMA。危機は去った。
「はははは!どうだサニー!俺は死ななかったぞ!」
 だーかーらー!カール!それは俺のセリフだっつうの!
 嗚呼、サニーの瞳に(はぁとま〜く)が浮かんでる〜!!!!!
 サイド−U.N.I.T. 03

 荒野で敵MAを待ち伏せすること、3日目の俺達。いい加減、隊員達のイライラもつのるってもんだ。
 そんなとき、ロリロリ・ミーシャが目を潤ませて、俺のところに来た。チャンス到来!!!!!!
「隊長、私、どうしたらいいんですか?」
「どうしたんだ、ミーシャ」
「これ・・・」
 ミーシャが手渡した手紙を、俺は読み始めた。どうやら彼女と文通している恋人らしい。
「えーと、なになに?手紙、ありがとう。君が戦場でも活躍してると知って、ボクも嬉しい・・」
 なんだ、ノロケじゃねえか。どうしてこれで、ミーシャが泣くんだ?と思っていたら、そばにいたゲリラの協力者の少年・・ていうか、ガキ・・キタロー=ロジータが手紙を奪い取った。
「おい、なにすんだ、キタロー!」
「あ、やめて、かえしてよ」
 俺とミーシャの声も聞かず、キタローは走りながら、声を大きく手紙を読み始めた。
「キシシシシ。エート、何々?・・・ボクも嬉しい。だけど、もう、君を待つのにも疲れてしまった・・・」
 なに?そんな美味しい内容が書かれていたのか!!!!しまった!!!!
 遠恋のカレに振られたミーシャを慰める・・などという、美味しいポジションをキタローに取られてしまうとは!不覚!
「返してよ、キタロー」
「・・・ゴメンよ、ミーシャ」
「ううん、いいの」
 嗚呼!案の定、ラブラブモードにスイッチ入力してしまったらしい!
 ふん、いいさ!ガキにはガキがお似合いだ!(強がり)!
 サイド−U.N.I.T. 04

 おい、ちょっと待てよカール!お前はサニーと良い雰囲気じゃなかったのか!
 いつのまに、エリナとラブラブになったんだ!
 なにぃ?カールのピンチをエリナが救い、二人でアッガイを倒しただとぅ?俺の知らぬ間に、そんなラブラブチャンスが会ったとは!
「あの二人、いいですねえ。なんか、大人の男女って感じ」
 ミーシャが憧れの眼差しで、イチャイチャモードの二人を見つめる。
 だまされるな!カールは二股かけてんだぞ!
 サニー!お前は、黙って見ていていいのか!
「隊長、この後の作戦行動なのですが・・」
 ああ、ダメだ!コイツ、死神って呼ばれなくなってから、憑物が落ちたようなサッパリした顔してやがる。
 こういう表情の、仕事が楽しくてしょうがないタイプになっちまった女は、押しても引いても動かない!

 おっかしいなあ。配属された当初は「小隊マイハーレム化計画」を夢に描いていたっていうのに・・・
 こうなったら何が何でも、俺はアイナと添い遂げるぅ!
 サイド−U.N.I.T. 05

 結局、小隊のオナゴたちを誰一人として堕とせなかった俺だが、軍を抜けてでもアイナをモノにしたから、良しとしよう。
 アプサラス(っつうかマザコンでシスコンの、アイナのバカ兄貴!お前はオヤジの代わりかっつうの!)との激闘で右足を失ったが、真ん中の脚を失わなかったから、男(っていうか漢)としては、OKだ!
 っていうか、こんな終わり方でいいのか?

作:プロト ◆xjbrDCzRNwさん


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