13、石川山恩任寺
ISHIKAWAZAN・ONNIN-JI
 

 坂を登りきり、最初の四つ角を左に折れると、大きな山門が見えてきます。
大浜(碧南市)の西方寺、高取の専修坊とともに、浄土真宗の “ 浜ヶ寺 ” の
ひとつに数えられています。

 山門の鬼瓦は厳しい貌で仏を守護する善鬼神の役割をしています。
門扉についている梅鉢紋は十二代住職・観嶺(かんれい)が菅原家より
養子に参られた記念だといわれています。

 本尊の阿弥陀如来立像は市の文化財に指定されています。
本堂は文明13年(1481)に再建されていて、由緒あるお寺です。
 
          上に露盤が乗っています。
↓ 春には桜が楽しめます。 ↑
本来ここの寺の家紋は ” 笹林戸 ” だそうですが、十二代住職となられた観嶺が
菅原家より養子に参られたときから、身分の高い方であったために、
” 梅鉢 ”と共に、 両家の紋を使用するようになったらしいということです。
笹林戸の紋 梅鉢の紋
経巻の下に軒巴鬼面、その下に数珠掛鬼面瓦が見えます。
数珠掛鬼面瓦 軒巴・鬼面(下向きの鬼です)
見事な本葺きの屋根です。
屋根の両側には唐獅子が踊っています。
軒下の飾り。像が彫刻されているそうです。
御手洗所と、ぼたんの花の飾り瓦。花びらが「 左 “ 阿 ” 」、「 右 “ 吽 ” 」になっています。