おにさんこちら

屋根の上で福まねく~ 縁起のいい飾り瓦

民家の屋根の鬼たち、庭先にたたずむ飾り瓦。
高浜市とお隣の街々の風景を訪ねてみました。
 
うちでの小槌
   
 
恵比寿・大黒
 
このお宅には「えびすさん」と「だいこくさん」が対で乗っていました。
 
おかめ
 
 
家人のお話によると、この家を建てる時、前の家の屋根に将鬼さまが
こちらに向いて立っていたので、“ おかめさん ”を 乗せて笑って迎えたそうです。
 
小野小町でしょうか。それとも~おかめさん?
 
お福さん
 
かなり大きな飾り瓦のお福さんが三人、こんな感じで座っていました。
それぞれに、かんざしや着物の柄などが違っていて、おしゃれですね。
 
「打ち出の小槌」と「金」と書かれた鬼瓦
 
鶴と亀の飾り瓦。大変立派ですよ~!
 
こちらも鶴と亀の飾り瓦。ハート型の瓦も見えます。
 
豪邸をみかけました。
  
 
平安神宮や奈良ホテルにも飾られている位の高い鴟尾(しび)。
         大変立派なものです。横には紋が入っていました。
 
     
“長”という文字をデザイン化したものでしょうか。
上の鬼は、美人の奥様(お嬢様?)が、菊の花と波
をイメージしてデザインされたそうです。

この瓦、みぃ~んな、1軒の個人の家なんです。ステキですね!
家紋である「丸に三つ柏」の由来を教えてください。うちの家系の ...
「丸に三つ柏」
丸に三つ柏
鴟尾(しび)の横側には家紋が入っています。「丸に三つ柏」は伊勢や熱田の神宮などと関わりが深く、島左近や山内一豊などの戦国武将が使用したカシワ紋の一種です。家紋「丸に三つ柏」は、落葉樹に分類されるカシワの木をモチーフとしたカシワの家紋の一種です。古来より神職に多い家紋とされ、熱田神宮宮司家の千秋家、日御碕神社宮司家の小野家が挙げられます。神職以外の有名な家では土佐藩主山内家長岡藩主牧野家が使用してきています。過去には公家卜部氏由来の家や武家葛西家由来の家に使用例があったが、現在に至るまでに家紋が別物に変貌した家も少なくないようです。(錦織家萩原家など)。
 通常、落葉樹とは、紅葉ののちに葉枯れを起こし、冬の間に落葉してしまうことが一般的ですが、このカシワの木は、翌春に新芽が芽吹くまでは「枯れ葉のままで枝にとどまり続ける」という珍しい特徴を示すことで知られています。
このカシワの(間を置かずに新旧の葉が入れ替わるという)特徴が、『代が途切れない』『世代交代が "切れ目なく" 続いていく』と解釈され、カシワは古来より "縁起の良い" 植物として捉えられてきたようです。