おにさんこちら
 
屋根の上で鬼ごっこ・・・福くる鬼がわら
 
 鬼瓦はギリシャ神話のメドゥーサが起源とされており、恐ろしいものを設置することで魔除けや厄除けになるとされてきました。メドゥーサは入口に設置されていましたが、日本では家内安全や災害回避、無病息災などを祈る場所である「棟端」に設置したことがはじまりです。
 昔の人は「鬼を味方につけて家を守ってもらう」という願いを込めて、鬼瓦を魔除けとして使用してきました。しかし、恐ろしい鬼の顔が次第と敬遠され、鶴や七福神など縁起のよいものをモチーフにした鬼瓦を使用することが多くなりました。
 鬼瓦は魔除けとしての役割だけではなく「雨仕舞い」の役割もあります。

雨仕舞いとは、雨水を排水させて棟の中に雨を侵入させない構造のことです。

棟の両端を鬼瓦で覆うことで、「建物を雨水から守る役割」をもっています。鬼瓦は魔除けや飾りとしてだけではなく、建物を守るための重要な部材なのです。

 
鬼師は瓦を載せる時に粋なはからいをします。
鳳凰、龍、鶴、亀、虎、鬼、鯛、鯉唐獅子、千鳥、鶴亀、鯉雲、
宝船、打ち出の小槌、お多福、翁と媼、達磨、水、雲水、菊水、七福神・・・
など縁起の良いステキなデザインの鬼瓦を昔から沢山制作してきました。

鬼瓦縁起はページの最下段です
 
 



 
 七福神とは、恵比寿天(えびすてん)、大黒天(だいこくてん)、
毘沙門天(びしゃもんてん)、寿老人(じゅろうじん)、
福禄寿(ふくろくじゅ)、布袋尊(ほていそん)、弁財天(べんざいてん)
の七つの神様の総称です。「七難即滅
七福即生」の説に基づくように、
 「七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かる」 
と言われています。
七福神の信仰は、室町時代の末期のころより生じ、当時の庶民性に合致して
民間信仰の最も完全な形となって育てられてきました。特に農民、漁民の
信仰として成長し、現代に今も生き続けてきたのです。
 日本では昔から「八百万(やおよろず)の神」という言葉にもあるように、
身の回りのありとあらゆるものに神様が宿っている言われていました。
そのなかでも七福神は、私たちにとって馴染み深く、縁起の良い神様なので、
それぞれの名前やご利益を知っているのもいいものです。
 
 
の由来
 
 
七福神中で唯一の日本の神様。いざなみ、いざなぎの二神の第三子といわれ、満三歳になっても歩かなかったため、船に乗せられ捨てられてしまい、やがて漂着した浜の人々の手によって手厚く祀れれたのが、信仰のはじまりと伝えられている。左手に鯛をかかえ右手に釣竿を持った親しみ深いお姿の、漁業の神で、特に商売繁昌の神様としても信仰が厚い。
  ご利益:商売繁盛・五穀豊穣・除災招福・大漁守護
  見分けポイント : 鯛と釣り竿
 
祀られている場所 最教寺(長崎)、成田山川越別院(埼玉)、向善寺(静岡)
十日恵比須神社(福岡)、事代主神神社(
ことしろぬしのかみ_徳島)
 
 
 
 
大黒天は、大自在天の化身ともいわれ、大国主命と神仏習合したものである。一度仏となったが、人々に福徳を授けるために再びこの世に現れたました。大地を掌握する神様(農業)で、二つの米俵に乗り、大きな福袋を肩にかけ、打ち出の小槌をもち、頭巾をかぶられた姿がで、微笑みの長者姿は一般によく知られていて食物、財宝、福徳開運の神様として信仰されています。ヒンドゥー教の神様だそうです。
  ご利益:出世開運・商売繁盛・五穀豊穣・子孫愛育
  見分けポイント : 打ち出の小槌
 
祀られている場所 喜多院(東京・小江戸)、浅草寺(東京・浅草)
圓徳院(京都・東山)、大乗山経王寺(東京・新宿)

兵庫県淡路島の八浄寺:瑜祇塔(ゆぎとう)をシンボルとする
「淡路島七福神」の総本院。大黒天身代わりお守りが人気。
 
 
 
 
毘沙門天は、四天王の一仏で、別名「多聞天」といい、七福神の中で、唯一の武将の姿をしていて、右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼を踏みつけています。神様として古代インドで広まり、その後中国や日本でも信仰される神様となりました。色んな国を渡り歩いてきた神様で、融通招福の神として信仰されています。

  ご利益:武道成就・降魔厄除・家内安全・夫婦和合
  見分けポイント : 武器
 
祀られている場所 鞍馬寺(京都)、善國寺(東京・神楽坂)、福王神社(三重)
駒形神社(神奈川・箱根)、白旗神社(神奈川・藤沢)
 
毘沙門天を参拝することで得られる10種の福
無尽の福(尽きることのない福)
衆人愛敬の福(皆から愛される福)
智慧の福(智慧により物事を正しく判断する福)
長命の福(長生きする福)
眷属衆太の福(周囲の信頼に恵まれる福)
勝運の福(勝負事に勝つ福)
田畠能成の福(田畑を豊作に導く福)
蚕養如意の福(家業が成功する福)
善識の福(良い教えを学ぶ福)
仏果大菩提の福(悟りを得られる福)
 
七福神の中でも得られる福の数はトップであり、この世に存在するほとんどの問題を毘沙門天の福によって解決できるといえそうです。参拝する際は、ご利益だけを求めることなく清い心で参拝しましょう。
 
 
 
 
寿老人は、福禄寿と同じく星の化身で、にこやかな微笑みをたたえ、手には巻物を括り付けた杖、そして団扇や桃などを持ち、鹿を従えた姿が一般的に知られています。団扇は難を払い、桃は長寿のしるしで、鹿もまた長寿の象徴でする。長寿延命、諸病平癒、富貴長寿の神として信仰されています。中国出身の神様だそうです。
  ご利益:幸福長寿・家庭円満・延命長寿・福徳智慧
  見分けポイント : 鹿と桃
 
祀られている場所 鷲神社(東京・浅草)、桜田神社(東京・西麻布)
白鬚神社(しらひげじんじゃ・向島)、天祖神社(埼玉)
 
 
 
 
福禄寿は、名前は、幸福の福、身分をあらわす禄、寿命を表わす寿の三文字からなり、中国、道教の長寿神。南極老人星の化身であり中国の村や町に住み、人々の信仰を集めたといわれる仙人である。長い頭、長い顎鬚、大きな耳たぶをもち年齢 千歳という。長寿、幸福の徳を持ち、鶴と亀を連れて、左手に宝珠、右手に巻物を括り付けた杖をもつ姿が特徴である。招徳人望の神様として信仰されている。
  ご利益:財運招福・長寿延命、立身出世・招徳人望
  見分けポイント : 鶴
 
祀られている場所 天祖神社(東京・六本木)、今戸神社(東京・浅草)
矢先稲荷神社(東京・浅草)、山王神社(神奈川・箱根)
 
 
 
 
布袋尊は、弥勒菩薩の化身といわれ、いつも笑顔を絶やさず人々に接していた人で、大きな袋には宝物がいっぱい入っていて、信仰の厚い人に与えられたそうです。笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い。モデルは中国800年代にいた「契此(かいし・けいし)」という僧侶で、大きな袋を持ち歩き、様々な逸話を残しているそうです。
  ご利益:千客万来・家庭円満・商売繁盛・家運隆盛
  見分けポイント : 大きな袋
 
祀られている場所 浄智寺(神奈川・鎌倉)、深川稲荷神社(東京・江東区)
不動院(東京・浅草)、大福寺(京都・中京区)
 
 
 
 
弁財天は、七福神の中で、唯一の女神で、元はインド河(水)の神であったが、やがて音楽の神、言語の神となり日本に伝わった当初は、弁才天と呼ばれた。その後、財宝・芸術に関係深い吉祥天の性格が吸収され弁財天といわれるようになり、財宝を授けてくださる神へとなったものである。知恵財宝、愛嬌縁結びの徳があるといわれています。
  ご利益:恋愛成就・学徳成就・諸芸上達・福徳施与
  見分けポイント : 琵琶
 
祀られている場所 鎌倉国宝館(神奈川・鎌倉)、東京国立博物館(東京・上野)
東大寺・法華堂(奈良県)、本山寺(大阪・高槻)→ 宇賀神像
宇賀神(うがじん、うかのかみ)
宇賀神像は弁財天の頭に乗っているのですが、本山寺の宇賀神は独立しているそうです。日本で中世以降信仰された「財をもたらす福の神」として信仰されています。穀霊神・福徳神として民間で信仰されていた神で、蛇神・龍神の化身とされています。この蛇神は延暦寺の教学に取り入れられ、仏教の神(天)である弁才天と習合あるいは合体したとされ、この合一神は、宇賀弁才天とも呼ばれています。宇賀弁財天は、頭の上にとぐろを巻いた蛇が載っているんです。しかも、そのヘビの頭がおじいさんの顔という、なんとも奇怪な姿です。


宇賀神像は「千と千尋の神隠し」の「オクサレサマ」というキャラクターになったといわれています。
 
 
 弁財天、   布袋尊、恵比須、    大黒天、    毘沙門、寿老人、  福禄寿
 
の喜ぶ生き方
 
 
七福神の喜ぶ生き方をしてみませんか!七福神の喜ぶ生き方は・・・
   七福神の喜ぶ行動
恵比寿天 ・・・ 学び・経験し智慧を使え
大黒天 ・・・ 笑い・笑わせ、欲しい物示せ
毘沙門天 ・・・ 約束を思いだせ(守れ)
寿老人 ・・・ どうありたいか計画を立てよう
福禄寿 ・・・ 子孫繁栄、経済力、身体を労る(いたわる)
布袋尊 ・・・ 人を喜ばせ、自分を喜ばせよう
弁財天 ・・・ 得意を生かす
 
   あなたは、どの神様を一番意識しますか~?
   さあ、七福神の喜ぶ行動をしてみませんか!
   今日もみなさまに「たくさんの倖せ」が降りそそがれますように・・・(願)
 
 
鬼瓦縁起 
 
 ❖ 魔除け、厄除け、邪気払い
     悪しきモノ一切を近づけない霊験のこと。
特に神聖の高い神仏がこの役儀を担う。
龍、鬼、大黒天、達磨、鳳凰、虎、唐獅子
 ❖ 火難除け
波などの水の象徴や、水にまつわる神仏の力で、
火をともなう災いを忌避するよう助ける。
千鳥、鶴亀、亀単体、龍、鯉雲、水、唐獅子
 ❖ 家庭円満(家内安泰)
家の中を丸く収める役儀を持つ神仏の加護により、末永い家族の安寧を助ける。
千鳥、鳳凰、大黒天
 ❖ 諸芸上達 芸能上達
美術・芸術・芸能などに秀でた神仏の力を借り、技術向上の助けを得る。
弁財天、鳳凰
 ❖ 大願成就 宿願成就 悲願成就
強い想いのこもった願いが達成されること。
大願を叶えるとされる神仏の力により、願いの結実を助ける。
千鳥、達磨
 ❖ 健康長寿 延命長寿
健やかで長い生を送ること。特に寿命に対し、
福福しい由来を持つ神仏がこの役儀を担う。

鶴、亀
 ❖ 夫婦円満
夫婦仲睦まじい神仏の加護で、夫妻の関係がいつまでも良好であるよう助ける。
鶴、亀、弁財天
 ❖ 立身出世 出世開運
偉業をなした人物、大きく成長する神仏の力を借り、
成功のための助勢を得る。
龍、鯉、達磨
 ❖ 子孫繁栄
子が絶えることなく家が永劫に続くこと。
子宝にご利益のある神仏の力を頼ることで、願いの成就を助ける。
大黒天、弁財天、虎
 ❖ 母子健康
生命力の強い動物にあやかり、母と子が健やかに育つこと。
 ❖ 五穀豊穣
大地への霊験を持つ神仏に願うことで、農作物の実りが豊かになる助力を得る。
鶴、大黒天、弁財天、達磨、虎
 ❖ 商売繁盛
商いが栄えること。福福しい神仏の力を借りることで、商売の成功が近くなる。
恵比寿、大黒天、達磨
 ❖ 福徳 金運獲得
神仏の力により、今生の世における幸せや蓄財を助ける。
大黒天、弁財天、達磨、鳳凰
 ❖ 武運長久
武運に衰えがなく長く勝ちに恵まれること。現在における武運とは、
武道に限らず、スポーツや受験など勝負事全般の開運を意味する。
 ❖ 学業成就
学で身を立てた人物、知恵をつかさどる神仏の力により、勉学の成功を助ける。
達磨 弁財天
 ❖ 開運招福 吉兆
運気の通り道を開き、福を招き入れること。
よろずの瑞祥を運び込める神仏がこの役儀を担う。
達磨、雲水、鳳凰
 ❖ 航海安全 豊漁祈願 水難除け
海神や水に縁のある神仏により、水にまつわることの守護を得る。
恵比寿、弁財天、龍、
 ❖ 七福神
仏教、神道、道教などの神仏の集まり。七福それぞれに複数の役儀があり、
個々人の願いに応えられるよう神が配されている。
恵比寿、大黒天、弁財天
 
左下_弁財天、中央上_大黒天、右_毘沙門天