「北極星」 : 字幕作成者のノート・・・着手時点から

マイヤベーアのオペラのうち、グランドオペラが4つ、オペラコミックが2つ、ということになるのですが、その合わせて6つ中、英語字幕付き映像が存在していなかったのが、この作品でした。すなわち、
 「悪魔のロベール」「ユグノー教徒」「アフリカの女」には、現役の英語字幕付きDVDがあり、
 「ディノラー」には、現在廃盤ですが、英語字幕付きDVDが発売されたことがあり、
 「予言者」には、私が字幕を付けた2種類の映像がある、のに対して、
この作品だけは、字幕なしの映像が一つだけ、でした。

リブレットを探してみると、それまでの心当たりには無かったのですが、こんなところに仏語リブレットと英語対訳のpdfが見つかりました。フトラルが主役を歌ったCDに付属のブックレットが公開されていたのでした。これを手打ちでテキスト化する元気までは無かったのですが、

試しに、無料OCRのここに通してみると、完璧ではないものの、かなりの精度で読み取られていることが分かりました。

ボーカルスコアもIMSLPにありました・・・何故か、登場人物の名前が全部違うのですが・・・ので、字幕付けに踏み切りました。

OCR結果の修正とかの前準備を5月の末には着手していたように思います。仏語字幕のタイミング合わせは、6月の10日から始めて、27日には完了しました。

登場人物とか設定はCDの方と同じで、ボーカルスコアとは異なるのですが、細かい台詞は殆ど一致していましたので、聞き取りが出来ない部分の台詞の進みをメロディラインから見る作業は概ね問題なく出来ました。

第2幕の、「フィンランド語字幕つき影絵」、これは見ていただく以外説明のしようもないのですが、この箇所のフィンランド語字幕を手打ちにしてGoogle翻訳にかけたら、まずまず理解できたので、その仏語への自動翻訳結果を採用しました。
第2幕の大詰めで、CDではカットされていた箇所がボーカルスコアだけにありましたので、これはそのまま手打ちしました。
それでも、大した量ではありませんが、CDのリブレットにもボーカルスコアにも見つからず、勿論ヒアリングも出来ない部分が数箇所残っています。これは operashaere のメンバーに問い合わせしようと考えています。

仏語字幕と並行して、英語化と日本語化も並行して進めました。
英語は、CDの対訳がある箇所は、殆どそのままとしました。ごく一部意訳過ぎるだろ、と思った箇所は変えましたが。
日本語は英語からの重訳とし、何れも28日は一応完成しました。通しでもう一度チェックするつもりです。(以上19.06.30)

 

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