10.ボストン in ナサール試弾記、そして・・@カワイ梅田ショップ

カワイ梅田ショップは関西に住んでいた18年前に電子ピアノのHE−10を購入した店です。GWの帰省の際の移動の途中で時間が出来たので、特に目的も無いですが、立ち寄ってみました。

入ってみると、小学校高学年か中学生くらいのお嬢さんと、そのお母様、お婆様、さらにお嬢さんのピアノの先生、の4人で機種選定の真っ最中でした。ボストンもディアパソンも候補に入っているようです。そういえば、ボストンは暫く弾いていないな、と思い、会話が途切れたところで店員さんに試弾希望を申し出たところ、商談中なのでこのピアノは困るがボストンなら防音室内にもあるのでそちらで良ければ、と言っていただいたので、ありがたく弾かしてもらいました。

弾いたピアノにはGP-178と書いてありました。リンク先には GP-178PE とありますが、末尾のPE(パフォーマンスエディション)の有無でどれだけ違うのかは存じません。そのピアノがカワイ防音ルーム「ナサール」に収まっているのですが、型番を控えていなかったので、今となってはナサールのどのタイプなのも分かりません。ただ、ガラスを多用した開放感のあるデザインで、面積も2サイズのグランドピアノに対して十分ゆったりしていたように感じました。これなら長時間中にいても閉所恐怖症にならずに済みそうです。音も狭さの割には、カワイ名古屋ショップの特設室よりむしろ響きがコントロールできているように思いました。

とはいえ、やはりガンガン響いているので、タッチの感想もずれる可能性はありますが、それも承知で言うと、軽くはないけれど少し浅いように思いました。それ以外に気になるようなところは特に気になるところはありませんでした。

音は、昔思っていたよりは強靭さを兼ね備えた硬質な響き、ですが、スタインウェイともやっぱり違う、ボストンの音、なのでしょう。サイズが小さいのに低音がジーンと豪快に響いたのはスタインウェイ譲りという感じですが、中高音が違ってきます。それでも低音との繋がりが気になるということは全くなく、これも気に入りました・・・前回ヤマハで弾いたベーゼンドルファーの方が低高音の響き方の違いが気になっていたように思います。

ボストンピアノについては、非常に気に入った、という以上に参考になるようなことは言えないのですが、ナサールは結構見直しました。20分程思い切り弾いてから出てきて、前述の商談中のご家族の会話の中にいつの間にか入りこんでいたのですが、そのついでにお母様に、私の試弾の室外での聞こえ方を確かめたところ、全然聞こえなかった、とおっしゃるのです。確かに商談されていた場所はナサールからはかなり離れていましたが、室内ではボストンピアノが轟音を発していたのです。これを「全然聞こえない」にまでもっていったからには、やはりナサールがかなりの性能なのでしょう。集合住宅での床を通しての響きは別途検討が必要でしょうが、一軒家である限り、これさえ設置すれば対外的問題はほぼ間違いなく一掃出来そうです。費用の問題、場所の問題、等、色々と克服しなければなりませんが。

さて、お嬢さんのピアノ選びはまだ続いています。途中参加ながら聞こえてきた会話から推測するに、お嬢さんはボストンよりカワイのレギュラーシリーズの音が気に入っていて、さらにピアノマスクにも興味があるようです。その一方で、ピアノマスクをつけていると、大屋根を開けても、まだ音が直接聞こえてこない(ピアノマスクの構造についてはこちらをどうぞ)、という感想のようで、それならばチューニングピンの上のカバーも取った状態でご自分で弾いて聞いていただきましょう、ということになりました。

というところで、店員さん(引退された名古屋ショップの前川さんにも劣らず、丁寧で感じのいい方でした)が、上記カバーの取り付け構造を把握されていないことが判明しました。差し出がましくも、片側の譜面台のレールをねじ3本緩めてはずすとカバーが引き出せる旨を説明申し上げて、過分にも感謝されてしましました。

このカバー有り無しの比較は自分でもやったことがない・・・どうせそんなに違わないだろうとタカをくくっていました・・・のですが、お嬢さんはカバーを外したRX−1が一番好きだ、と言います。かねてからRX−1は意外といい楽器だと思っていた私も、先生と一緒になって、「これより小さいカワイは一気にチャチになりますけど、RX−1はいいですよねぇ〜」などと、出来る範囲で援護射撃をしたりして、最終結末を見届ける前に失礼しました。(以上12.05.04の出来事、12.05.06更新)

 

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