2014年前半実績

2014年前半実績を、2013年前半と重ねて示します。補正日射量算出には、大府と岡崎両方のデータを使用しています。

名古屋日射量vs 発電量
補正日射量vs 発電量

1月:ピンク、2月:黄色、3月:水色、4月:紫、5月:オレンジ、6月:緑、です。

1月は左のグラフでは前年より悪そうに見えますが、1月同士で比べると実はトントンです。そのあたり、右のグラフでは最初からちゃんと線上に重なっています。ただし、単月の相関係数は補正した方が悪くなっています。昨年11月から見ている、補正後日射量に対する成績での同月横並び評価では、昨年に1%勝ちました。まだパネル劣化などを検出するにはノイズが大きすぎる指標であるようです。

2月は、久しぶりに日射量補正が上手くいきましたが、その点を除けば、1月と似た状況で、2月同士なら昨年とトントンです。日射量が多かったので発電量では上回っています。関東や甲信の大雪では太陽光パネル上の雪も長く残ったと想像されますが、愛知県平野部では屋根の雪はその日限りだったので、全国比ではかなりいい成績になっています。

3月は名古屋日射量対比で飛びぬけて悪い日がありましたが、補正が上手くいっていて補正後では然程目立ちません。名古屋の日射量が昨年と殆ど同じであるにもかかわらず、発電量は昨年には及びませんが、大府の日照時間が短かった事でほぼ説明が付くようで、補正後成績としてはトントンです。

4月は名古屋日射量対比で、3月以上に飛びぬけて悪い日があり、名古屋日射量対比だと、昨年より4%悪くなってしまいましたが、補正日射量対比だと1%悪いだけなので、パネルの劣化が表面化したというものではなさそうです。一番悪い日は確かに暗く、実際の日射量は補正日射量より更に少なかったような実感がありました。

5月は、昨年の名古屋の5月の日射量が、この30年で例を見ない数字だったので、発電量もそれには及びませんが、名古屋の5月の日射量がここ30年で昨年同月に唯一迫る値 = 昨年の22.8が唯一の22台、今年の21.9がこれも唯一の21台 = だったので、やはり高水準です。曇りや雨の日の成績が妙に良かったせいで、名古屋日射量対比、補正日射量対比いずれも昨年同月より1%上回りました。

6月は、この月としては過去30年で一番の日射量となったので、発電量は勿論昨年を上回ります。7月28日現在のソーラークリニックの速報で、発電量が1998件中の第8位に着けているので、最終順位でも初の一桁になるかもしれません。名古屋日射量に対する相関は悪く、昨年に匹敵する大外れの日もありましたが、昨年の大外れ日も6月だったので、そういう気候なのでしょう。昨年は上に外れる日が多かったのに対し、今年は下に外れる日が多く、名古屋日射量対比、補正日射量対比でいずれも昨年同月より4%下回りました。

半年間合計の効率では、名古屋日射量対比で1.5%、補正日射量対比で0.4% 昨年を下回りました。年間0.5%ずつ落ちていくものと思えば、補正日射量対比の数字は受け入れ可能です。発電量の絶対値では昨年を上回っているので、まだ悲観するには早過ぎるようです。

 

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