青春18きっぷの旅 鳥取・姫路(パパ抜き)

・出発まで

 最初に強調しておきますが、

「春休みの3日間、パパが留守番して飼い犬の世話をしてくれるなら、ママと子供達の3人で、青春18きっぷの鉄道旅行に行こう!」

という企画が生まれるまで、さらに当初の1泊目の候補地に伊東が選定されるまで、私(パパ)はこの企画に一切タッチしておりません!。 家内と長男の企画なのです。

計画では春休みの日月火の3日間です。勤め人は同行せずに犬の朝の散歩と晩のエサやりは引き受けるから、3人で行ってきなさい、ということにして、私も加わって企画の詳細検討に入りました。

自宅にあった半年前の夏の時刻表を見ながら、一泊目伊東の案をまず検討しました。刈谷から伊東まで行くのは、さほど無理がありません。二日目にどこに行くか、ですが、房総半島に行きたい、とか距離感皆無な意見が長男から出てきたりします。

「三日目に家まで戻るなら、二日目にある程度戻り始めなきゃ」ということで私が推したのが、諏訪か松本です。甲府までは身延線で富士山をじっくり見るのもよし、横浜周りにして熱海−小田原間の車窓を楽しむのもよし、です。

ここで家内が「松本まで行くなら上高地まで行きたい」と言い出しました。三日目に松本から中央線で戻るのには余裕があるので、朝から上高地に行っても帰って来れそうです・・・と、思ったのですが、上高地は春休みではまだ山開きしていないことに気づきました。それでも、諏訪湖なり松本城なり、観光地は色々あると思うのですが、一旦上高地に行く気になった家内はそそられなかったようで、一日目の伊東ごとボツになりました。

家内の2ndプランは、一日目天橋立として、西の方を回る案でした。

検討してみると、天橋立だと少し近すぎて二日目の行き先が選びにくいのと、天橋立の周辺はJRではなく第3セクターになっているので青春18きっぷが使えなくなるのがシャクに触ります。

それでは、と私が鳥取を推しました。これだと1日目の夕方に鳥取駅着になり、丁度良い距離加減です。家内が「鳥取まで行くなら出雲大社も行きたい」とか言い出しましたが、勿論これも距離感皆無な意見です。

かねてから、次男が「世界遺産の姫路城に行きたい」と言っていたのを思い出して、「二日目の朝に鳥取砂丘で遊んで、夕方に姫路に入り、三日目の朝に姫路城観光して帰るのは、どう?」と私から提案しました。

時刻表を調べてみると、二日目三日目とも朝に観光の時間は十分取れそうですが、二日目の姫新線の佐用駅で1時間待ちが入る、と言います。佐用に行ったことはないのですが、時間つぶしに適している場所とは思えません。「それだったら、津山から、姫新線ではなく津山線に乗ったら?」と調べさせて、岡山駅で電車を色々見る時間も確保しても、姫路にまずまずの時間に入れることが分かったので、これでプラン決定としました。

このプランに基づき、鳥取と姫路の宿も青春18きっぷの旅に相応しいお値打ちなお宿を予約して、3月に入ってから青春18きっぷ2セットも購入し、最新版のポケット時刻表を購入して3月のダイヤ改正後でも旅程の変更の必要がないことも確認し、準備完了としました。

 

 
1日目:出発〜京都駅〜鳥取駅

 

出発

3/29の朝、家を07:21に出発。
最寄り駅で日付スタンプを押してもらって、青春18きっぷ使用開始、ホームで写して07:26です。



刈谷駅7:43発−特別快速米原行き−米原駅9:10着

刈谷駅で米原行きを待ちます(07:34)。この313系の特別快速がかなり混んでいて、何とか3人が
固まって座れた状態でした。途中の写真は08:11の稲沢駅付近の貨物ヤードらしき一枚のみ。



米原駅09:19発−新快速姫路行き−京都駅10:13着

この電車の米原発車時点で座れないとは予想していませんでした。子供2人は補助椅子に座って家内が立っていましたが、彦根や近江八幡に停車する度に乗客が増えて、そのうち満員電車状態、なので9:17の米原発車前の一枚のみです。内装の感じでは225系のような気がしますが、223系かもしれません。

京都駅 10:13−11:07

当初計画では、10:37発の普通園部行きだったのですが、30分後の快速でも園部で追いつくので、京都で
少しゆっくりすることにしました。右の画像は10:31京都終着の281系「はるか10号」が到着するところです。
売店で思い思いの昼食を買い込みました。



京都駅11:07発−快速園部行き−園部駅11:43着

右の画像は折り返し11:07の快速園部行きになる221系の快速が10:52に到着したところです。この列車に乗り込み、発車前に昼食は平らげました。

下左は発車直後にすれ違った、「サンダーバード15号」金沢行きです。681系か683系かは、非貫通先頭車が写っていないので私には区別つきません。

そのまた直後に東海道線から山陰線が分岐していくのが下右画像、停車中の列車群の奥が梅小路蒸気機関車館なのですが、山陰線からだとSLは見えないようです。



園部駅11:46発−福知山行き−福知山駅13:03着
・・・の画像は、両端駅の駅名標の画像しかないので省略して・・・乗った電車は223系5000番台だったようです。


福知山駅13:05発−城崎温泉行き−城崎温泉駅14:35着

この電車では一番前でカメラ係の次男が張り切りました。
まず下左が、13:27に下夜久野駅にて待機中の381系、ヘッドマークは「きのさき」になっていました。
この画像の上の方の鏡に、乗っていた車両が映っていて、223系5000番台と分かります。
続いて下右が13:46に和田山駅で見つけたラッセル車。

下左は同じく和田山駅で、播但線の寺前行き。キハ40形の「銀の馬車道」「鉱石の道」ラッピング車のようです。
下右は14:00丁度に287系の「こうのとり16号」新大阪行きが養父駅に入線してきたところ。

下左は14:24豊岡駅到着時に停車していた、キハ189系「はまかぜ4号」大阪行き、下右は14:35
城崎温泉駅到着時に、時刻表上は同時刻発車になっている381系「こうのとり18号」新大阪行きです。



城崎温泉駅14:57発−浜坂行き−浜坂駅15:52着

右は(何か映りこんでますが)城崎温泉駅出発時に、終着したばかりの287系「こうのとり9号」

15:38に餘部鉄橋を通過(下右)。
*列車は画面左方向に進んでいます。

続く餘部駅では鉄道ファンが大量下車していて、ついていくかどうか一瞬迷ったのですが、まだ先が長いこともあり、自重しました(下左)。



浜坂駅16:02発−鳥取行き−鳥取駅16:49着

浜坂駅で最後の乗り換え、15:55に乗る列車が間違いないか、長男が駅員さんに確かめました。下左画像の
子供の頭の上から駅員さんの手が見えています。15:58に最後の列車に乗り込んで、ほっとしました(下右)。



鳥取駅

16:49時刻どおりに無事到着。浜坂から乗ってきた赤い列車はキハ40形だと思います(左上)。
(城崎温泉−浜坂も同じ形だったようです)。
と、同じホームの反対側に、倉吉始発のHOT7000系「スーパーはくと12号」京都行きが入ってきたので、
先頭車両(右上)と、最後尾(左下)をそれぞれ写しました。
16:54に発車するのを見送ってから外に出て、駅前で他の人に記念写真を撮ってもらいました(右下)


この日の画像はここまで。鳥取駅からすぐのお宿に余裕を持って到着できました。

 

 
2日目:鳥取砂丘〜岡山駅〜姫路駅

 

鳥取砂丘

お宿を8時前に出て、バスで鳥取砂丘へ出発。バスを降りてから、海の方に進みます。
前日の京都前後で雨雲とすれ違った後は、素晴らしい天候に恵まれました。



上の画像からは全く分かりませんが、海岸の手前で、一度窪地に下りてから、砂の山脈に登りなおします。

窪地からの登りなおしは、右画像の右の方に進めば緩やかなのですが、左の急斜面を登りきった若者達の後姿を見て、苦難の道に突進していく良い子達でした。

ずるずる滑りそうになりながらも(下左)、無事登頂。

その後も、子供達は急斜面を登ったり降りたりを何回も楽しんでいました(下右)。


パパへのお土産に、とペットボトルに砂を詰める次男(下左)。急斜面でひとしきり遊んだ後、
波打ち際まで下った・・・ように見えると思いますが、実はここは砂の山脈の上。海岸までは
窪地まで以上の標高差があります(よく見ると、日本海の荒波が妙に穏やかに写っています)。
波打ち際まで下りると、また登り直すのが大変なので、砂の山脈の上までとしました。
その後は・・・砂まみれに・・・子供のやることですから仕方ないでしょう・・・(下右)

その次は、お決まりのラクダ。2人で5分間程乗って2500円、青春18きっぷ1回分(刈谷から鳥取まで行けます)より高いのですが、そういうことを言う場合ではないような気がします。

鳥取駅発の因美線の列車は本数が少ないので逃すと大変ですが、そこは長男がしっかりタイムキーパーをやってくれました。

朝早くから動いたので、たっぷり遊んでラクダから下りてもまだ10時、足を洗ってから余裕を持って鳥取駅行きのバスに乗車できました。



鳥取駅

駅ビルで昼食を購入後に上がったホームから見えた山陰線の米子行き快速「とっとりライナー」は
「名探偵コナン」のラッピング車でした(下左)。11:44に智頭行き普通列車が入線しました(下右)。
JR区間だけを走る列車ですが、車両は智頭急行のHOT3500形の2両編成でした。


鳥取駅11:58発−智頭行き−智頭駅12:48着

乗車して発車前に昼食は済ませました。

12:35に用瀬(もちがせ)駅を通過するキハ187系「スーパーいなば5号」鳥取行きとすれ違いました。右の画像は、この日もカメラ係を務めた次男の会心作です。

このキハ187系の「平面顔」が特急用車両としては最悪だ、というのは家族一致した感想になっています・・・横から見ると、黄色と青の色使いが中々良いのですが。


智頭駅12:51発−津山行き−津山駅13:59着

智頭駅で3分の接続で乗り込みました(右)が、これが凄かった・・キハ120形の単行です。

乗客は僅かな地元民の他は鉄道マニアっぽい人達(ウチの家族含む)。途中で女性は家内一人になったり。

智頭急行線開通後は、この智頭−津山間が超ローカル区間になったようです。山の中をゆっくりゆっくり走りました。

津山駅

津山駅まで来れば列車本数も増えるので、とりあえず一安心。津山駅の広い構内です(下左)。
次の列車まで時間があったので、少しだけ外にも出て見ました。(下右)



津山駅14:35発−岡山行き−岡山駅16:02着

津山駅に入線してきたキハ40形に乗り込みます(右)。

岡山に近づくにつれ、風景が都会になっていきました。

岡山駅

定刻どおり岡山駅についてから子供達がエキサイトしていました。
まずは、381系の「やくも19号」出雲市行きが発車するところ(下左)。
下右の115系電車は、福山始発で岡山16:11発の網干行きだと思います。



JR四国の8000系電車の「しおかぜ23号」松山行きの最後尾は平坦顔です(下左)。
先頭に回りこんで、”やっぱり「しおかぜ」は、この顔だよね〜”と喜んでいる家内(下右)。



入場料3人分合計280円を払って、新幹線ホームにも行きました。

下左画像は、16両編成とは微妙に色合いが違う、「みずほ」「さくら」用8両編成の
N700系、季節列車の「さくら588号」新大阪行きが運転されない日だったので、
この列車は「さくら588号」と同じダイヤの団体列車だったようです。

「こだま744号」が、「こだま号8両編成」で、これが500系だったらいいな、
と思っていたのですが、700系の「ひかりレールスター」編成でした。
これも愛知県ではお目にかかれない車両ですから記念撮影(下右)。



アンパンマン列車の2000系気動車「南風19号」高知行きです。窓越しに座席も
写してみました。次男を座らせて写そうか、とも考えたのですが、断念しました。



岡山駅を離れる直前には、5000系電車のマリンライナー高松行きも写しました(右)。
岡山駅17:08発−姫路行き−姫路駅18:42着

糸崎駅15:36始発のこの列車は、黄色一色に塗られた115系だったようです。右画像は、和気駅にしばらく停車していたところです。

酔っ払いのオジサンが何を思ったか、手動で開閉できる状態になっていた扉を少しだけ開けて、しかし降りもせずそのまま乗っていたのですが、その半開の扉を写したものです。これが、この列車での唯一の画像です。

この日の画像はここまで。カメラ係の次男はお宿には興味がなかったのですが、鳥取・姫路のどちらも快適に泊まっていたようです。

 

 

 
3日目:姫路城〜帰宅

 

姫路城

旅程を決定した後で、2009年からの平成の大修理が完了してお披露目されるのが3/27だ、
というのを知りました。3/31も平日とは言え、オープン直後の大混雑が予想されます。臨時に
開場時刻も8時に繰り上がっており、姫路駅前に宿を取っているのを生かして、この日も早めに
活動開始しました。

この日もカメラ係の次男が張り切って、姫路駅にもどるまでの間だけでも96枚も写したので、
ご紹介するのはほんの一部になります。

天守閣を正面に捉えられる地点で8時半です(下左)。前日に続き、申し分ない好天でした。
天守閣の南西側の「三国堀」の脇で8:47(下右)。満開前の桜でしたが、十分奇麗でした。



天守閣に向かって登っていきます(右)。ここで8:49、この時刻だとまだ空いています。

登っていく途中で写した西側の景色(下左、9:01)には「百間廊下」が写っています。

下右は、大天守の一番上まで登って写した南側=姫路駅方向=の景色(9:26)です。



切りがないので天守閣の中等の画像の紹介は省略して・・・

順路どおりに進んで、播州皿屋敷伝説のお菊井戸(右、9:55)です。

下の2枚は、いずれも10時過ぎに南西から写したものですが、低い位置からだと桜の上に、高い位置からだと松の木の上に浮かんで見えます。



男山

「天守閣入場まで2時間待ち」の掲示が出るなど大変な混雑になってきた姫路城を後にして、
北西隣にある男山の200段の階段を登り、男山八幡宮にも行ってみました。ここまで来ると、
観光客は殆どいません(下左、11:29)。

近くの千姫天満宮にも行ってみましたが、子供達は何をやっているんだか(下右11:38)。
真ん中ののぼりの左側に天守閣が小さく見えています。



桜並木の「千姫の小径」は、両側を堀に挟まれた遊歩道です(右、11:51)。

この画像の後は、途中でソフトクリームを食したりしながら姫路駅に向かい、駅前で昼食を取ったりしていました。


姫路駅13:57発−長浜行き−米原駅16:23着

入線してきた223系の新快速です(右)。姫路始発ですが、最初からかなり混んでいました。200kmを2時間半で走り抜けます。半端ではない速さです。

15時丁度に大阪駅を発車して、見えたラッピング車はユニバーサルスタジオジャパン仕様だったのでしょうか(下左)。

山崎付近で阪急京都線と併走しました(下右、15:19)。

向日町車庫(15:24)では、色々な車両が見えて、長男的にはもっと写してもらいたかったようですが、
まともに写っていたのは何れも287系で、山陰方面用塗装(下左)と、「くろしお」用塗装(下右)です。



彦根駅です(右・下左・下右、16:20)。

近江鉄道の拠点駅で、いつ見ても色々な塗装の車両が停まっています。西武鉄道系なので、黄色にドアだけ塗り忘れたような車両も見えます。


米原駅手前で、「しらさぎ」塗装の681系が停まっていました。「しらさぎ」は元々全部683系だったのですが、これは北越急行からの買取車両の塗り替えなのかもしれません(右、16:23)。

その直後に、鉄道総合技術研究所に保存されている新幹線試作車両が見えました(下)。左から、JR東海の300X、JR東日本のSTAR21、JR西日本のWIN350、何れも1990年代の試作車両です。

東海道線の下り電車からだとずっと近くに見えるのですが、車内から撮影するにはこの位遠い方が写しやすかったかもしれません。


米原駅16:30発−大垣行き−大垣駅17:03着

米原駅を発車してすぐの車庫に、北越急行の「スノーラビットエクスプレス」塗装のままの681系が見えました。

大垣駅17:11発−豊橋行き−刈谷駅18:04着
・・・の画像もいくつかあるのですが、省略して・・・

帰宅

初日最初の画像とほぼ同じアングルです(右、18:17)。
お疲れの次男。

子供達には、思い切り充実した3日間だったようです。

(おしまい)

 

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