岩石名  片状閃雲花崗岩
 片状閃雲花崗岩=中粒または粗粒で、片麻岩状結構がやや発達し、主成分は石英・正長石・中間成分の斜長石・黒雲母及び角閃石である。しばしば多少斑状を呈するところがる。斑状の見えない所も主成分が比較的大形の結晶が集まり、斑状に似たる様子をなすことがある。<日本地方地質誌・京大名誉教授 槙山次郎 著より>
 上記に記した様に成分の結晶の大小によって多少の異なりはあるが、蒲郡の海岸部から幡豆の三ヶ根山の南側より海岸に至る所に深層にて形成された岩石が地表に露出しているものである。
 通称名『幡豆石』は片状閃雲花崗岩の中でも極めて粗粒で他の地域の岩質とは大きく見分けがつき、片状の部分はほとんど見られない岩状である。
 岩質の特性は石材としての加工上、「切る」と表現する事が困難で、「割る」と表現する位しか出来ない程である。一方向の節理が無いのと、粘りが強くよほどうまくしないと割る事も難しく、古来より他地区の「石切場」と言われる採石場が当地方では「石割り場」と言われる由縁であると思われる。
 割られた石の形状は平らな面が少なく凸凹の多い団子状の塊となり、石と石との摩擦が非常に大きく一度組み上げるとスベリや割れによる形状の変化が少ない事もあり、古来より河川・海岸の護岸・築堤用、粗積みの石垣等に幅広く使用された理由であると思われる。
 尚、岩石名については試験試料体により多少の差異があるが、現在幡豆地区にて採掘している岩層より採取した験体の鑑定によると、黒雲母花崗閃緑岩(財団法人 東海技術センター)と報告されている。前記岩石名の説明よりさらに深層にて形成された花崗岩である事がうかがわれる。

          上畑山工場                           西山工場
 

           風越工場                           三ヶ根口工場
 

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