不思議な出来事

  

この事件は今から20年ほど前のお話になります。
今思い出してみても背筋が「ぞ〜」とする思いであります。

そう、あれは6月の半ばぐらいのジメジメとした蒸し暑いお昼ごろだったでしょうか?
私は友人Y君といっしょに、電車で20分位でいける町へ
買い物に行く事になった時の出来事です。

私の住んでいる町の駅は2本の踏み切りが並んでいます。
別に其処で事故があったからと言う、いわくつきの場所でもありません。
どこにでもある普通の駅と踏み切りです。
その踏み切りを渡ろうとして、私とY君は開くのを待っていました。
そうしたらねY君は突然こんな事を言うのです。

おまえって霊の存在を信用するか?って
私は急に何言出だすのだろう?って

Y君が言うには普段何気に生活をしている時でも実は霊と接触していたり、
見ていたりする事もあるのと言うです?ですが、
殆んどの人はその事実に気が付かないまま生活をしていると言うのです。

踏み切りが上がる前にY君はこんな事も小さな声で言いました。
お前に1本挟んだあの斜め前に立っている5歳ぐらいのおかっぱ頭の女の子が見えるかって?
私は別に見えるけどそれが、どうしたって?
Y君は言いまし。あれは人間じゃないよ?
霊だよって・・・・
私はY君の言ってる事がさっぱり分かりませんでした。
だって普通に見えるし・・・・
私にそんな能力的なものはないだろうって・・・・・。

やがて踏み切りも開き駅に向かって足を進めるとその小さな女の子は
何故か此方に向かって斜めに歩いてくるではありませんか?
私は妙に嫌な感じを受けましたが、
踏み切り内の半分強を歩いた所でその女の子とはち合わせになり
私のズボンを引っ張りながらこうつぶやいたのです。




「ねえねえ 何でわかったの?」って




私は驚きのあまりに声も出ず、しばし呆然としていましたが、
我に返った時は友人のY君に引っ張られていました。
急いで辺り振り返っても周りに女の子の姿もうありませんでした。
あの女の子は一体何だったのでしょうか?
本当に霊だったのでしょうか?
その答えは今でも謎のままです。



そうそう、Y君はこんな事も言っていました。
自分の背後に人の気配を感じた事ってない?って
急いで振り返ってもみても誰もいないとか。
そんな時ってだいたい、いてたらしいですよ・・・・。


2005年 7月