愛知県碧南市 寛文3年に完成した平七新田 氏子達はそのDNAを受け継ぐ

碧南の祭へ行こう!

平七の霞浦神社

血気盛んな平七 若いパワーがみなぎるなかに優しい目をしたお婆さん

神楽殿で舞う子供を見るご老人

<老人の楽しみとは…。ここ平七の霞浦神社の秋祭りでは、圧倒的に若い人が多い。お年を召した老人の方々を見かけないばかりか、 世話役の熟年層さえ見かけない>境内にいる人の平均年齢、ざっと見て30歳前後ではないだろうか。 近年の祭と言えば、どこでも後継者不足で、なかなか盛り上がらないもの。 平七の霞浦神社では、若者特有のエネルギーに満ちている。張りのある声、気迫が飛び交う境内。祭はハキハキと進行していく。 やっとご老人を見つけた。小さな方で、乳母車にチョコンと座って、神楽殿で踊る女の子を静かに見ていた。 着物姿で白髪のお婆ちゃん。お歳は、90歳ぐらいではなかろうか。やさしい目でずっと踊りを眺めている。 平七の移り変わりをずっと見てきたお婆ちゃん。辺境の地であった平七を発展させてきた功労者である。 若い世代の頑張る姿こそ、楽しみに違いない。

ヘボト自画像ヘボトの「踊躍歓喜(ゆやくかんき)」

出番を待つ馬たち

「走る馬を見るも良し ジッと待つ馬も面白い」

碧南市域で行われる祭礼のうち、「おまんと」と呼ばれる駆け馬の祭事が催されるのは3ヶ所。 前浜の稲荷神社と大浜熊野大神社、そしてこの霞浦神社である。「おまんと」とは、円形の馬場内に馬を放ち、氏子達が馬を捉え走り回る祭事。 発祥となった高浜市が有名だが、碧南市においてはこの霞浦神社の「おまんと」が一番賑わいをみせる。 神社北の広場では、疾走する馬が待機しており、ジッと近くで見られる。 すぐ西にある東正寺の山門は固く閉ざされたまま。祭の賑やかさとの対比が面白い。もともと東正寺と霞浦神社は元は一つで、不動尊を祀っていた。 本殿、向かって右にある社を見て欲しい。賽銭箱もなく、ただ古いゴザが敷いてあるだけ。なんとも素朴な風習である。 (記事内容・2003年10月26日)

< text • photo by heboto >


Copyright (c) 2002-2010 heboto All Rights Reserved
このページに関する御意見は【公式ブログ】までお願い致します。