そもそもトールペインティングとは…
ヨーロッパからアメリカへ、移民の人々によって持
ち込まれました。ヨーロッパの伝統的装飾技法を
土台にして、木、ブリキ、ガラス、陶器、布などあら
ゆる素材に絵を描くことを総称して“トールペインテ
ィング”と日本では呼んでいます。
トールとは−Tole
18世紀中頃から、およそ100年間をピークとして現
代に到るまで、欧米の人々に愛用されている絵の
施されたブリキ製品をトールといいます。ブリキ製品
といっても正確には、薄い鉄または、銀の上をさら
に薄いすずで覆い、耐熱にするために炉で熱処理
して、滑らかな表面に仕上げられた製品を意味して
います。
TOLEとは、フランス語で鉄の薄いシート状、または
平板状のものを意味するtoleからきています。
時代と共に愛される Tole
シルバーより安価なものとして愛され、時代と共にアンティーク化したTOLEは、コレクターの間のみで生き延びてきましたが、再度復活して注目を浴びてくるのは、この“トールペインティング”の登場の頃となります。
toleは、装飾されたブリキの製品であり、トールペインティングは、そこに使用されている手法のことを意味しています。
木から金属、金属からプラスティックへ、そしてまた自然の素材“木”との触れ合いを体験して、絵心がなくとも誰でもが親しみやすく上手に描けるクラフトです。
<以上 「トールペイント何でもQ&A」
日本ヴォーグ社 \1,295 より引用>