用語辞典          (五十音順)

 

アクアベル

黒の炎の灰から発見された特殊な性質を持つ結晶体

この結晶は熱や振動などのエネルギーを受けるとそれをプラズマに

変換して同時に磁場を形成し、周辺の水素を引き寄せ核融合を起こす物で、

これが黒の炎を引き起こしたのではないか言われている

(この性質のためアクア(水)ベル(鈴)と呼ばれる)

また、磁場の干渉が不安定になると核融合反応を終息しプラズマ、水素

放射能を取り込んで結晶化するため、放射能除去に用いられることも多い

 

アリスマトリクス

パイロット側の精神的な動き、無意識的な動きを模倣するOSで

パイロット側のイメージや感情をも使って操作することができる

主にユグドラシルユニットやルナシリーズなどに使われる

 

イェソド

イゾルデの中枢として作られた<ディバルバー>

に設置させられた超大型レールガン

ディストーションシェルに包まれた反応弾頭を持つ弾丸を撃ち出し

予測不可能な地球に被害を与えうる隕石を破壊するために作られた

だが、地球圏全域を射程に治めるこの兵器が与える影響は小さくない

なお、もともとディバルバーは月の研究施設のデータの集積場であった

 

イオニア条約

2066年 衛星ステーション<イオニア>で結ばれた

ヤハウェ、クラスター間における限定戦争条約

戦闘禁止地域の指定、捕虜の安全確保、ミュカレ及び核の使用禁止など

これによって戦争は小康状態に収まった

 

イゾルデ

黒の炎後に建造された惑星外周リング

惑星規模での磁場境界の発生させるオーバーテクノロジーの所産

 

イノバーションフェイザー

各シールドウィングと本体に内蔵された偏向機とミリア機関の作用

による潮汐力場空間シールド、一種のバリヤ

 

イレギュラーナンバー

クラスターと同じくヤハウェによって作られた人工生命体

クラスターとはまた違った目的で作られている

 

エゼンディア

半覚醒状態に強制的にとどめられた小先弓の記憶の欠片

アルハザードの器であるのと同時にルナシリーズを遙かに凌駕する

戦闘力を持った大型機動兵器である

 

エリアルキャスター

黒の炎後に現れた通常より高い身体能力(または特殊能力)を持つ

人種の事、多くの場合は成長傷害により思春期に成長が止まって

しまうが、寿命に関しては常人のそれより若干短い事が多い

主に機動兵器のパイロットであることが多いため同一視されることも多い

 

硝子の剣

特殊透過セラミックで作られた長剣

柄の部分を含めひとつのパーツで構成されており材質は硝子状で

非常に視認率が低い

刀身表面は特殊な加工がなされており

血などの液体がつかないようになっている

 

クラスター

ヤハウェ、人類に対して敵対している謎の生命体

人と同じ姿を持ちルナ級機動兵器等を操るが

その正体はヤハウェによって作られた人工生命体の集団である

ヤハウェは人類共通の敵をつくる事により各国家間の争いをなくし

その国連機関としての権力を保持してきた

それを知るのはクラスターとヤハウェの一部の人間、セラフのみである

ちなみにルナ級機動兵器のパイロットはそのほとんどが

ヤハウェの人間のクローンで構成されている

 

黒の炎

学名 ゲシュタルトバーン

2032年死海より起こり世界を包み込んだ黒の炎の災厄

全人口の半数を奪い、放射能汚染による出産率の低下、奇形胎児

成長障害、意識障害などの事態に見舞われた

リルシードによって引き起こされたこの災厄は

第三話で鳴神西名と小先弓の二人によっても引き起こすことができると

アルハザード<小先弓>本人が語っていた

 

 

ケイジ

格納庫のこと

 

ケイブリスエンジン

アクアベルを媒介としたプラズマ式の核融合炉

アクアベルの共振によって発生したプラズマを核融合の発起

に使用したもので主に機動兵器の動力として用いられる

このタイプの核融合炉は破壊されるとアクアベルが反共振反応を

起こしてプラズマ反応を終息し反応物

及び放射能を吸収するため過度の誘爆を引き起こすことがない

 

 

ゲノム計画

ナノテクノロジーによる人工生命の研究が行われている

その成果の一つが

サーバスニーナ<柳葉美紗綺>

デジタルシンフォナー<綾月雫>

の二人であるが

現在、この技術は愛玩動物の生産としての需要が強く

第二話での雫のセリフ「たった一人の愛玩動物のお姫様・・・」

はその事を意識していると思われる

ちなみにゲノムは生物の存在に必要不可欠な染色体の一組の単位

 

作中に登場する数本の剣の名前と設定

  剣    現在は行方不明になっている一本の剣

         始まりよりの剣 獣皇の剣

             作中には登場しないがルルセルラムスと言う名がある

  ルナス   ちなみの使っていた剣、本来は今の持ち主である神無の

       ものである、紅き魔王の剣  禁呪 イグニスの媒介

セアフォート  西名の愛用の剣 蒼き星姫の剣

              禁呪 ディノセクトの媒介

   氷月       雫の持つ刀 水の分子の制御力を持ち

              普段は水蒸気にして持ち歩くことができる

              ルナシリーズの製作者<ラグナ・ルシード>

              が造った物

フェアリー    アルハザードの持つ剣、黒きおとぎ話の剣

   テール     停滞する空間の引き金とも言われる

 

シールドウィング

多目的感応誘導兵器

ウィングのような形状をした脱着式の汎用シールド

普段はスラスターとして機体後部に接続されている

ニューガンダムのフィンファンネルに近いイメージ

有線で動力の伝達を行うが実質上無線式でも

動力の伝達、誘導飛行は可能である

 

ジーン

遺伝子のこと、ただし物語中で使われるトゥルージーンは

人間の遺伝子とは別の物である

第二話のちなみのセリフ

「お兄ちゃんの身体の設計図は遺伝子じゃなかったの」

はこのこと

 

死海

2032年に世界を包み込んだ災厄<黒の炎>の起こった場所

その影響でできた黒い海がそう呼ばれる

黒い水は塩分を含んでおらずほぼ純水で光波や電磁波など

一切の物を遮断吸収した

実在する死海とは別の物

 

瞬間特異点砲<マイクロブラックホールレールガン>

ソレノイドエンジンそのものを弾頭としてその反応を極限まで圧縮し

発生させた瞬間的なブラックホールを重力波レールによって加速させ

打ち出す兵器、マイクロブラックホールは蒸発する瞬間

膨大な熱量を開放する

 

人工磁場圏

過去の災<厄黒の炎>によって消滅した地球の磁場を補うために

張り巡らされたイゾルデによる人工的な磁場の境界線のこと

この境界線では場所や日時に関わらずにオーロラを見ることができる

なおこの境界線の内側をガイア生命圏と呼ぶこともある

 

三年前の黒の炎によって恒星とかし禁域となる

表面を低密度のプラズマが覆い宇宙空間からでも月が揺らいで見える

光度自体はさして高くなく、満月とほぼ変わらない

つまり月の満ち欠けがなくなっただけ

潮の満ち引きには今のところ影響はない

とは言っても太平洋で起きた黒の炎の影響で正確な観測は難しいが

 

 

月の楔

始まりの欠片、この物語の登場人物達がここにいる理由

 

ディストーションシェル

隔離空間外殻、空気抵抗や敵からの攻撃等を防ぐために使われる

反応弾頭の保護や撤甲弾などに使われる

 

ディストーションドライブ

物質の空間に於ける位相をずらす事によって起こる影響を利用した物

物語中ではこれにより

フェイズレールガンの座標をずらして攻撃を回避していた

 

ディストーションブレードa<アルファ>

エゼンディアの高出力を持って一定の空間内を

イノバーションフェイザーによる空間断層と潮汐重力の刃でずたずたに

引き裂く兵器

 

ティターニアセラミック

ルナシリーズに使われている装甲素材

ティターニア結合間子が混ざりあった有機セラミック

ミリア理論による真空流体構造を採用している

 

テーゼ

ヤハウェが建設をしていたネオ・バベルに変わる宇宙要塞

その存在は軍事機密であったが

乱心した小先弓のアワースセリム唯一機によって壊滅

その中に安置されたエゼンディアを奪われた

 

統一場、統一場粒子

重力、磁力、強い力、弱い力の四つの物理学的な力が統一された場の

こと、またはそのような性質を持つ粒子のこと

本来は統一場、大統一場、超統一場等と区別される

 

ハイパーグラビィティバレット

ソレノイドエンジンの反応作用を爆発的に連鎖させ自機もろとも

敵を消滅させるルナシリーズの最終兵器

 

パイロットランク

パイロットとしての技量を示す資格、ヤハウェの基準によって

S,AAA,AA,A,B、、、と続く

Sランクは鳴海西名と小先弓の両名のみで事実上この二人が

Sランクであることが判定の基準のようになっている

 

パラダイム変換

何かの基盤(母体)となる物が転換されること

物語中ではコアユニットのOSマトリクスが特殊な方法で解凍され

暗号のように全く別のOSマトリクスが展開されたことを表現した物

 

バルステクノロジー

黒の炎に関連する技術の総称

軍用技術だけでなく民間技術としても広く使われている

 

反応弾頭

用は核弾頭のこと

 

フェイズレールガン

ソレノイドエンジンの座標軸作用により取り込んだ弾頭を

エネルギーに変換して敵内部に直接たたき込む兵器

敵の防御を完全に無視しての爆発的な威力の攻撃が可能だが

現在では使用禁止兵器として封印されている

第二話においてエゼンディアに乗った小先弓がこれを使用し

宇宙要塞テーゼを一撃の下に沈めた

 

プラズマ

超高温状態で原子構造が崩壊し、正電荷を持つ原子と負電荷を持つ電子

に分かれて独立した運動をしている状態

この状態は、固体でも液体でも気体でもないため第四の状態と呼ばれ

物理法則とは無関係に動き、電気や磁気によってしか影響を受けない

 

魔法

生体ミリア機構と呼ばれる生命体内の機構を用い

周囲の場に力を構成させることによって起こる影響を利用する呪法

超能力の一種と考えられている

 

ミュカレ

高純度のアクアベルを使用した対ケイブリス用兵器

高純度のアクアベルに過剰なエネルギーを与えると

アクアベルの結晶構造が崩壊し磁場を広げながら

周囲にプラズマをばらまいていく

この磁場に取り込まれたアクアベルは結晶構造を崩壊

ミュカレ化して連鎖反応を広げてゆく

この反応は周辺にアクアベルが存在しなくなるまで止める手だてが無く

現在では核兵器と同等の扱いとして使用が禁止されている

 

ユグドラシルユニット

ネオ・バベルの中央コンピューター

綾月雫をメインオペレーターに置き、ネオ・バベルの全てを統括する

斜辺と呼ばれる生体素子も内包する

 

要塞機動エレベータ ネオ・バベル

ヤハウェ本部を内包する世界最大の機動エレベータ

本来機動エレベータは静止衛星と地上とをつなぐ搬入パイプライン

を備えた物であるが、ネオ・バベルはその先端が巨大な

宇宙ステーションで対クラスターの本拠地となっている

 

四大天使<セラフ>

ヤハウェの上位機関であると同時にクラスターを操る組織

その中枢に中央コンピュータ<ネイル>を置く

 

リルシード

リル<草>とシード<種>を併せた物語中の造語

破壊だけをもたらす一輪の花

 

 ルナシリーズ

ソレノイドエンジンを主動力とする機動兵器群

単独兵器として敵部隊を壊滅させることを想定して

ルシード博士によって設計された物、企画、命名なども同氏による

その機体性能と特異性の高さによって機体ごとにパイロット候補が

選ばれそれ専用のアリスマトリクスシステムが搭載されて初めて

動くようになる、パイロットを選ぶ機体である

ただし鳴神西名、小先弓の両名にいたってはパイロット側の

相性のみを問題にして機体が選ばれた

以下にそのデータを乗せる

              機体名              パイロット名

ルナ―01 レンダーバッフェ   三島結気

  ―02 アグナ・バルバトス  大友魔査

    ―03 リオデルバスト    鳴神ちなみ

    ―04 イグルディアナーデ    アダム

    ―05 デザイヤヒスト

    ―06 ブレイダーバース

    ―07 ヴァルガーナカーム  鳴神西名

    ―08 エクステアトゥース  サリシア・サーヴェン

    ―09 フルグティアリット

  ―10 アワースセリム    小先弓

   ―11 イーブルリーブ    風代神無

    ―12 アルナスリーフ

  ―13 ルアルラーゼ        ヴィダテール

 

    同クラスター側ルナ級機動兵器

 

クラスター―01 メルフィスドゥーム  ラウル・テンペスト

          ―02 ディバースレイバー  アルナ・バルア

          ―03 ガイゼルマディア      アムル・バルア

          ―04 クラスターソード   リシェア・ルアヴァルト

          以下不詳

 

  エゼンディア級

 

  エゼンディア            小先弓

    ロドナンプルム      月見嬢

   セラフィス・セラフィル    ヴィダテール

 

 

    <OS他システムプログラム>

 

    アリスマトリクス

   ラグランジュシステム

    バーサーカーノルンシステム

 

      <固有装備>

 

  イノバーションフェイザー  ×5〜17

  リフレクターソーサー    ×1

  シールドウィング      ×4〜16

    ミリアカノン        ×1〜8

  グラビトンブレイバー    ×1

  クリムゾンバースト     ×1〜8

  サプライズクロウ      ×2〜8

  ヴェイパーミサイルポット  ×2〜16

  ブレーションワイヤー    ×8〜24

  レーザー端子        ×2〜16

  ハイパーグラビィティバレット×1

 

      <追加装備>

 

    ガトリングライフル     ガトリングスプレッド

  レゾナンスシューター    マスドライバーブラスター

  フェイズレールガン     光子魚雷

  対艦ミサイル        プラズマドーバーガン

 

ミリアカノン

シールドウィングによって形成される双頭の砲身内に黒い球体を

形作る事象境界を発生させ直接ミリア機関のエネルギーを放射する兵器

 

ミリア機関

別名カオティックジェネレイター

死海の水の結晶化に成功したソレノイド博士がそれを使用して

開発した永久機関で動力炉は球状

停止時は紫、稼働時は朱か蒼に光り朱は陽性反応、蒼は陰性反応を示す

ミリア機関には大径、ジェミニシステム、ライブラシステムの

三つのシステムがありそれぞれに安定度と出力は反比例する

2083年に最初のミリア機関が完成

レンダーバッフェに搭載されるが、しばしば稼働不能に陥り

パイロットとの相性の問題を浮き彫りにさせる

現パイロットになってからは安定し

現在ではそれぞれの機体にパイロット候補が選ばれるようになった

 

レンダーバッフェ

三島副司令の愛機で最強の機体と呼ばれる

大型ミリア機関を搭載しておりその中には彼の本質的な力と

リルシードが封印されている