コラム


トラの思い出1 (わがままネコ)
トラの思い出2 (寝場所)
トラの思い出3 (ベジタリアン)

猫と犬の実験
子犬がやってくる
 
昔飼っていた猫の話
寮の有名人Kさん1(靴下伝説)
寮の有名人Kさん2(タバスコ伝説)
ホモ雑誌事件
  (7/25UP)
会社の寮にいたころの話
電車 いつもの女子高生
名鉄特急
 
通勤のため利用する名鉄電車の話
長男と次男

F君その1 (F君、悪者にされるの巻)   (7/25UP)
 

僕の周りの友人達の話
小説草案 電車からみる風景
幸せとは
 
小説の案です。

 

 

 


トラの思い出1

今をさること20数年前、我が家ではずっと猫を飼っていた。

もっとも印象に残っているのが最後に飼っていたトラ(2代目)だ。

彼は人間に抱かれるのが大嫌いで、

抱くと「はなせ、はなせ」と腕の中で大暴れしたものだった。

でも昼間両親と僕と妹が会社と学校へ行ってしまうと、

家にはトラ一匹になり、それがずいぶん寂しかったようだ。

僕が一番に家に帰ってくると、

普段は絶対そんなことしないくせに、べったりまとわりついてきた。

僕がうつ伏せに寝転ぶと背中に乗ってきて「ごろごろ」甘えてきたものだった。

わがままだけど、すごく可愛いネコだったな。


トラの思い出2

トラは寝る場所を僕のベッドの上と決めていた。

だが僕の寝る時間にはまだ寝ようとはせず。

僕がベッドに連れて行っても、いやだいやだと言って外に夜遊びに行ってしまう。

そして夜更けにいつの間にか戻ってきて、朝には僕のベッドの上で寝ている。

外から戻ってくるときには、自分でサッシを開けて入ってくるのだが、

ネコっていうのは開けることができても、閉めないもんだから、

冬の夜は寒くて目が覚めることもあった。

ある朝、息苦しくて目が覚めると、僕の胸の上でトラが寝ていて、

顔が僕の顔の3cmくらい先にあった。

きっとメスネコにふられて寂しかったのだろう。


トラの思い出3

20数年前、冷蔵庫には野菜室なんて存在しなかったので、

野菜は台所の隅のダンボールに入れられていた。

そんなキャベツやら白菜にかじられた後があるのに気づいた。

最初はネズミかと思ったがそうではなかった。

ある日トラがキャベツをガリガリかじっていたのだ。

ネコは肉食のはずだろ〜。


猫と犬の実験

昔テレビ番組で猫と犬を使った実験をみたことがある。

どんな実験かというと、犬を何匹か飼っている家庭と猫を何匹か飼っている家庭で、

ある一匹を飼主がものすごく可愛がり、その時の他の犬と猫の様子を観察するというものだ。

・犬の結果

他の犬もわらわらと飼主のそばに寄って来て、「オレも、私も」と甘えだす。

・猫の結果

他の猫は我関せずといった感じで、しらんぷり。

可愛がられている猫もちょっと迷惑そうな顔。(笑)

でも僕はそんな猫が好き。


 

 


寮の有名人Kさん

20代の頃、僕は会社の寮に入っていた。

そこにはいろんな変わった人がいたのだが、一番有名だったのがKさんだ。

僕の同期のやつがKさんと仲が良く、よくKさんの伝説を教えてくれた。

・伝説1 靴下伝説

Kさんは洗濯するのが面倒で洗濯物をためこんでいた。

妙なところでキレイ好きのKさんは、履く靴下がなくなるとそのたび新しく買ってきていた。

そんな生活が続き、いつしか靴下は90足に!

Kさんはある日思い立って靴下を洗濯することにした。

噂ではその時、寮の洗濯機3台が全て靴下で埋まったという。

しかし問題はそれからであった。

靴下を洗濯し、干し終わったものの、もはやどれとどれがペアかなんて、

神のみぞ知るといった状態だった。

そこでKさんは、それから毎日似たような色の靴下を選んでは会社に行ったという。

僕の同期に「今日はどう?」と左右の靴下を見せると、

僕の同期は「まあまあだね。」と答えていたという。


 ホモ雑誌事件

ある日僕はバイクの練習に行こうと思って寮の駐車場に向かった。

当時の僕の車はハイラックスピックアップで荷台にバイクを載せていた。

出発する前にバイクを固定しているタイラップを締めようと荷台に近づくと、

荷台に見覚えの無い紙袋が置かれている。

何だこれ?

紙袋を開けてみると、中から出てきたのはケバケバしい表示のホモ雑誌!!

しかも2冊!!!

「何じゃコリャ〜〜、 誰がこんなものを? 」

たぶんバイクレース仲間にはイタズラ好きの奴らが多いから、そいつらがやったんだろう。

そう思って僕はとりあえずサーキットに向かった。

ところがサーキットで仲間にかたっぱしから聞いたが誰も本当に知らない様子。

「ん〜、じゃあ誰がこんなもの」

まさか・・・

寮で僕を狙っている奴がいて、そいつが僕をそっちの道に引き込もうとしてホモ雑誌を置いたんじゃ・・・

怖っ!

まてよ。もっと怖いのは僕の車にホモ雑誌が置いてあるのを通りすがりの会社の人が見て、

「あいつそういう趣味なんだ」とか思われてたら・・・。

ぞ〜。

身も凍る事件でした。今でも犯人はわかっていません。


 


長男と次男

世間では血液型で性格がわかるとよく言われているが、

僕は長男(第一子)かそうでないかの方が性格に影響を与えていると思う。

僕がこれまで見てきた長男と次男の性格をまとめると

  長男 次男
喜怒哀楽 あまり表に出さない 激しい
おもしろみ あまり無い 楽しい奴が多い
周りのことを 気にする 気にしない
落ち着き ある あまり無い
わがままさ わがままではない わがまま
のり わるい いい
おしゃべり おしゃべりではない おしゃべりが多い

なにかで見た分析では、長男というのは親が初めての子供ということもあり

いろんなことに神経質ぎみに接することから、子供もそれを感じ取り親の顔を伺うようになりやすい。

→人の顔を伺い、周りを気にするような性格に育つ。

それに対し次男になると親も慣れてきて、あまり神経質には接しないから子供も伸び伸び育つらしい。

ちなみに僕は長男です。

こんなに真面目に生きている長男よりも、次男のが人に好かれることが多いのがくやしい・・・。


 F君その1 (F君、悪者にされるの巻)

F君とはバイクレース時代からのつきあいで非常におもしろい奴である。

そのF君とT君と3人で「ラーメン横綱」に行ったときの話だ。

たまたま隣のテーブルにバイクレースの後輩Hが彼女をつれて座っていることに気がついた。

するとT君は、後輩Hにむかって

「おっH、彼女が前と違うじゃん!」と声をかけた。

F君は冗談のつもりでそう言ったのだ。

僕らは後輩Hから、

「何言ってんすかー。やめてくださいよー。」

てな感じのリアクションが帰ってくると思っていた。

ところが後輩Hの奴は

「そうなんすよ。前の彼女とは別れました。」

と真面目な返事。

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・」

騒々しいラーメン屋の中、沈黙と気まずい雰囲気が辺りをつつみ、

僕らは箸を持ったまま固まってしまった。

彼女にもにらまれ、F君はすっかり悪者にされてしまった。


 

 


電車から見る風景

主人公は30過ぎのサラリーマン。独身彼女なし。
生活にも仕事にもやりがいを見出せないでいる。
主人公は電車通勤。
毎日電車の窓から風景を眺める。
そんな通勤電車の中から決まって眺める家がある。
線路から少し離れたところにあるその家。
そこは高校時代の友人の彼女の家。
高校時代に友人と友人の彼女と自分と自分の彼女でダブルデートした帰り
その家に寄った。
その家に寄ったのは一度きり。
友人の彼女とあったのはそれが最初で最後。
友人も自分もその時の彼女とは別れてしまった。
彼女らとはもう10年以上会っていない。
主人公は何故か毎日その家を眺めてしまう。
その友人の彼女のことを好きだったわけではない。

毎日主人公は日課のように電車からその家を眺める。
そんなある日、主人公は何故か衝動にかられ、次の駅で降りてしまう。
そしてその家へ早足で向かう。
主人公は自問自答する。
"何故だろう。彼女のことを好きだったわけでもないのに。"
主人公はその家の前に着く。
"自分はいったい何をしにきたんだろう。"

主人公が家の前で立ち尽くしていると、友人の元彼女が帰ってくる。
小さな子供をつれている。
自分の家の前に立っている主人公のことを、不審な男だと思っている様子。
主人公は思う。
"違うんだ。僕は高校時代の君の彼の友人で。"
説明しようと思うが、そんな説明に意味がないように思う。
"彼女は10年以上前に一度会った自分のことを覚えているわけないし、"
"思い出したとしても、そんな人間が何故訪ねてくるのか疑問に思うだろう。"
主人公は彼女の目を避けるように、その場を立ち去る。

駅に戻り、電車の中で主人公は考える。
"いったい何がしたかったんだろう。"
"あの衝動的な気持ちはなんだったんだろう。"
"自分はもうほとんど失ってしまった青春の残滓みたいなものを追いかけたかったのだろうか。"

主人公は日常の生活に戻り、
そしてそれからもう電車からその家を眺めることはなかった。