プラネかわら版・電子版(2019年)

 アイプラかわら版 師走(12月・2019)No.87
 今月の特別投映
  
クリスマススペシャル「ベツレヘムの星の謎〜クリスマスの星〜」
 日時:12月22日(日) 午後3時〜
  語り 天文研究家 浅田英夫
 
  演奏 プラネット・ラブ
 12月25日は、クリスマス。クリスマスツリーのてっぺんには大きな星が飾られていますね。この星の名はベツレヘムの星。
 ベツレヘムの星とは、聖書のマタイの福音書に登場する星のことで、ヘロデ王の時代、イエスキリストが生まれたときに、ひとつの星が輝き、その星が東方の博士たちを、ユダヤの村ベツレヘムに、導いたとされています。
 この星は本当に輝いた星でしょうか?どんな星だったのでしょうか?きらめく星のような歌と演奏を聴きながら、その謎に迫ります。

  
星とアロマのひととき「宙のかなたへ」
 日時:12月11日(水)、13日(金)、14日(土) 午後7時〜
  語り 平岡晋
 
最新のプラネタリウムで旅する地球と宇宙。アロマオイルの香りと音楽に包まれながら、星空の下でゆったりとお過ごしください。中学生以上を対象とした季節限定のリラクゼーションプログラムです。
今月の生解説 「空飛ぶおひつじ座」
 12月1日(日)、7日(土)、8日(日)、14日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 十二月初旬、星占いの黄道十二星座のトップを飾る星座、おひつじ座が、空高く舞い上がります。ギリシャ神話では空を飛ぶ金色の毛の羊とされています。どんな物語が隠されているのでしょう。
         「おうし座のすべて」
 12月15日(日)、21日(土)、28日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   22日(日) 午前11時30分
  語り:アイ・プラネッツ
 冬のトップを飾るように東の空に悠然と昇るおうし座。ギリシャ神話では大神ゼウスが変身した牡牛とされています。その背中には「すばる」の名でおなじみのプレアデス星団も光っています。
 星声人語
 今年も残すところあと一ケ月。街はイルミネーションの光に包まれ賑わっている。時間を忘れるほどの忙しさの中にいる方も多いのでは。
 そんな中、太陽はひっそりとその日差しを弱めている。真夏の太陽と比べると、冬の太陽は勢いをなくしているかのように思える。十二月二十二日は冬至。「一年で昼の長さが最も短い日」太陽はこの日を境に今度は高度を上げて日差しを強くし、その勢いを復活させる 。古代の人々はそんなふうに太陽を見て、この日を大事にしてきた。中国では 「一陽来復」と言葉に表し、「悪いことが続いていたが、きっと良いことが起こるようになる」と願った。
 実は華やかなクリスマスもこの冬至(当時は十二月二十五日だった)が由来とされている。
 喧騒から離れてふと見上げれば、イルミネーションのような冬の星々。それを眺めながら、ときには太陽に思いを馳せてみては。   (くみ)

 アイプラかわら版 霜月(11月・2019)No.86
 今月の特別投映
  
音楽の星空「星月のささやき、マリンバの調べ」
 日時:11月24日(日) 午後3時〜 
  演奏 杉浦 敦子
  語り アイ・プラネッツ 後藤 鏡子
 アフリカの女神がつくったといわれている楽器「マリンバ」。柔らかくまろやかな音色は、心を包み込むような優しさと温かさに溢れています。 お馴染みディズニーの名曲や映画音楽、クラシックなど、ジャンルを超えた数々の名曲にのせて、晩秋の夜空に輝く星たちのささやきや神話もたっぷりご紹介します。
 歌を口ずさむように、星を見上げましょう。
今月の生解説 「エチオピア王家の物語」
 11月2日(土)、3日(日)、4日(月祝)、9日(土)、10日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 秋の夜空を飾る主な六つの星座は、そろって一つのギリシャ神話に登場します。その物語がスペクタクル巨編「エチオピア王家の物語」。今回は、この壮大な物語を情感込めてお届けします。
         「アンドロメダ銀河とは?」
 11月16日(土)、17日(日)、23日(土)、30日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   24日(日) 午前11時30分
  語り:アイ・プラネッツ
 満天の星空の下、アンドロメダ座の腰紐あたりを見ると、楕円形の光芒が目に入ります。これが有名なアンドロメダ銀河。私たちの地球が属する天の川銀河の外にあるお隣の銀河です。今回はこのアンドロメダ銀河の謎に迫ります 。
 星声人語
 星座占いは好きですか? 占いに興味はなくとも自分の誕生星座は知っている人は、多いのではないかと思います。
 では誕生日の夜、夜空に自分の誕生日の星座を見ることはできるでしょうか?
 たとえば十月二十四日頃から十一月二十二日頃に生まれた人の誕生日星座は、さそり座です。ところが、さそり座が夜空で見られるのは、夏。何故、夏の星座が十一月頃の誕生日の星座なのでしょう?
 実は、誕生星座は、誕生日に、太陽とともに東の空に昇ってくる星座と決められているのです。つまり誕生日には、誕生星座を見ることはできないのです。しかし、あなたが生まれた日の朝、あなたの誕生星座は、希望に満ち溢れた夜明けの光の中に、確かに存在しているのです。
 誕生日に太陽とともに誕生星座が昇るなんて、素敵なことだと思いませんか?(May)

 アイプラかわら版 神無月(10月・2019)No.85
 今月の特別投映
  
あんプラスペシャル「アンドロメダ銀河衝突」
 日時:10月27日(日) 午後3時〜 
  語り    天文研究家 浅田英夫
 夏の星座たちが西に傾き、代わって少し寂しげな秋の星座たちが続々登場する十月。 アンドロメダ座で淡い光を放つアンドロメダ銀河が、満天の星空の下、肉眼で見えています。 アンドロメダ銀河とは、私たちの天の川銀河のお隣の銀河。二十世紀初頭は、この天体が天の川銀河の中にあるのか外にあるのかさえわかりませんでした。それから百年が過ぎた現在、アンドロメダ銀河の正体がわかってきました。そのアンドロメダ銀河の衝撃的な事実を解き明かします。
今月の生解説 「天馬ペガススの活躍」
 10月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 秋の星座の道しるべ、秋の四辺形。この四辺形を胴体とする星座が、背中に翼を持つ真っ白な天馬ペガススです。 今回は、ぺガススと勇者ベレロフォンのかっこよくも悲しい神話をご紹介します。
         「母と子の絆 うお座」
 10月14日(月祝)、19日(土)、20日(日)、22日(火祝)、26日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   27日(日) 午前11時30分 午後1時30分
  語り:アイ・プラネッツ
 秋の四辺形の東と西を取り囲むようにL字型に連なるうお座は、一番明るい星でも四等星という寂しい星座ですが、満天の星空の下では見事に二匹の魚がリボンで結ばれた姿が浮かび上がります。この二匹の魚は、母アフロディテと子エロス親子。今回は母と子の絆の物語をご紹介します。
 星声人語
「月を愛でる」。
 なんとも風流な響きなのでしょう。日本では古来から月を神聖視していたようです。
 十五夜は平安時代に中国から伝わる「中秋の名月」。十三夜は日本固有の風習「後の名月」。満月の完璧な美しさもいいが、あと少しで完璧になる八分目辺りが美しいと感じる控えめな日本人特有の美学なのかもしれません。
 また、稲穂に見立てた芒を飾り、収穫物を悪霊や災いから守り豊作を願った。芒は神様の宿り場なのだとか。平安の貴族達は、感謝を込めて夜空の月を見上げるとともに、水面に映った月をも愛で、酒を酌み交わしていました。
 「十三夜に曇りなし」と称えられるもう一つの名月、十三夜の月を、改めて愛でながら、自然の恵みに感謝し、失われつつある日本人らしい奥ゆかしい心を、今一度呼び戻したいと思います。 (麻)

 アイプラかわら版 長月(9月・2019)No.84
 今月の特別投映
  
プラネタリウムスペシャル「月の謎〜アポロから50年〜」
 日時:9月22日(日) 午後3時〜 
  語り    天文研究家 浅田英夫
  ピアノ演奏 玉澤昌子
 今年七月二十一日は、人類がアポロ十一号で月に着陸に成功してから五十年の記念すべき日でした。
 アメリカの大冒険ともいえるアポロ計画を振り返るとともに、月について解明されたこと、まだわかっていないこと、中秋の名月にまつわるお話、また、新たに発表された月着陸計画「アルテミス計画」についてなど、月にまつわる様々な話題を、美しいピアノの調べを聴きながら、ご紹介します。
今月の生解説 「ゆかいなやぎ座」
 9月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
9月1日(日)  
   午前11時30分 午後1時30分
   語り:アイ・プラネッツ
 秋の星座のトップとして登場するやぎ座。牧場の神パーンの姿だと言われていますが、星座絵を見ると、上半身は山羊なのに、下半身は魚!
 なぜこんなおかしな姿で星座になってしまったのでしょう。その理由をご紹介します。
         「神になったガニメデ少年」
 9月16日(月祝)、21日(土)、23日(月祝)、28日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   22日(日) 午前11時30分
  語り:アイ・プラネッツ
 やぎ座の次に南の空に昇るみずがめ座。水瓶を担いだ少年が描かれています。実はこの少年は、トロイ王国一の美少年ガニメデの姿。 かわいそうに、ワシに変身した大神ゼウスにさらわれてしまったのです。そのいきさつをご紹介します。
         「天馬ペガススの活躍」
 9月29日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

  語り:アイ・プラネッツ
 秋の星座の道しるべ、秋の四辺形。この四辺形を胴体とする星座が、背中に翼を持つ真っ白な天馬ペガススです。 今回は、ぺガススと勇者ベレロフォンのかっこよくも悲しい神話をご紹介します。
 星声人語
 九月十三日は、中秋の名月。満月は、ほぼ一ヶ月ごとに巡ってくるのに、なぜ秋の満月だけ特別視されたのでしょう。
 そもそも中秋の名月は、旧暦八月十五日の十五夜のことを指し、このころは空が澄み渡って月の光に、より一層磨きがかかり美しさが増すから。
 さて、月から来たかぐや姫が、美しく成長して、満月の夜に月へ帰ってゆくという、平安時代に生まれた「竹取物語」。かぐや姫が月に帰っていった夜も、中秋の名月でした。
 闇夜で月明かりを頼りに暮らす古の人々にとって、いかに中秋の名月が特別の存在だったかがうかがえます。
 今年は、人類が月に到達してから五十年の節目の年ですが、千二百年も前に、月の住人が地球にやって来る物語が誕生していたなんて、ロマンを感じずにはいられません。
 中秋の名月の夜は、月を愛でて、竹取物語に思いを馳せてみませんか。   (加藤)

 アイプラかわら版 葉月(8月・2019)No.83
 今月の特別投映
  
あんプラスペシャル「夏の大三角探訪」
 日時:8月17日(土) 午後3時〜 
  語り   天文研究家 浅田英夫
 立秋を過ぎると、朝晩はほんの少し秋の気配が感じられるようになります。
でも夜空にはまだ夏の星座がいっぱい。特によく目立つのが、天頂近くに昇った三つの明るい星たち。こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブ。そう、皆さんよくご存じの「夏の大三角」。
 そこで今回は、夏の大三角を作る星や星座、その周りに埋もれたかわいい星座たち、そしてその中を流れる天の川のお話を、七夕も交えながら、夏の大三角の魅力をたっぷりお届けします 。
   音楽の星空「夏の夜空に 歌とピアノと サウンドオブアース2019」
 日時:8月25日(日) 午後3時〜 
  ヴォーカル     長谷部泰子
  ピアノ演奏     小山たかこ
  豪州先住民の笛演奏 三島ヒロキ
  語り        平岡 晋
 星空と音楽が織りなすプラネタリウムの夕涼み。今夜の星空を楽しくご案内した後は、満天の星空の下でのコンサートタイムをごゆっくりとお楽しみ下さい。 素敵な歌とピアノに自然の音色を奏でるオーストラリア先住民の笛didgeridooの音を重ね、過ぎ行く夏の夜空と地球の音色をお届けします。新しいプラネタリウムで九十分間たっぷりと、心に響くひとときを、ご家族皆さんでお楽しみください。
今月の生解説 「死者を生き返らせる名医」
 8月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月祝)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   語り:アイ・プラネッツ
 さそり座の上の、大蛇をつかんで仁王立ちする大きな星座「へびつかい座」。名前の通り蛇使いと思いきや、なんとギリシャ一の名医アスクレピオスの姿。今回は名医アスクレピオスの謎に迫ります。
         「土星のひみつ」
 8月18日(日)、24日(土)、31日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

 8月17日(土)
   午前11時30分 午後1時30分

 8月25日(日)
   午前11時30分   ※午後1時30分の回はございません
   語り:アイ・プラネッツ
 天の川の東、いて座で輝く土星。土星の見どころは、あの神秘的なリング。あのリングは何でできているのでしょう?土星を間近に見ながら土星の謎を解き明かします。
 星声人語
 真夏の夜空を飾る夏の大三角。どれも純白の美しい星。ただ明るさは微妙に違う。天頂近くで輝く星が0.0等のこと座のベガ。二番目は、ベガの南で輝く0.8等のわし座のアルタイル。そして三番目は、ベガの東で光る1.3等のはくちょう座のデネブだ。
 ベガの輝きは、華やかさと気品が漂っている。それに対してデネブのなんと控え目なこと。でもこれは地球から見たときの見かけの明るさ。これに対して星の本当の明るさの表し方を、絶対等級と呼んでいる。三つの星の絶対等級は、距離二五光年のベガ0.6等、十七光年のアルタイル2.2等に対して、約千八百光年とずば抜けて遠いデネブは、なんとマイナス7.2等星。ベガとは比較にならないほどの圧倒的な明るさなのだ。
 ベガは確かに情熱的で美しい。でもそれは見せかけの輝き。本当に美しいのは、情熱を内に秘めて光るデネブなのかも。
 人は見かけによらないというけれど、星も見かけによらないのだ。         (英)

 アイプラかわら版 文月(7月・2019)No.82
 今月の特別投映
  
星とアロマのひととき「星の林に月の舟、天の海に漂う」
 日時:7月10日(水)、12(金)、13(土) 午後7時〜 
  語り   後藤鏡子
 夜のとばりがおりる頃、東の空からたちのぼってくるひかりの河・「天の川」。 美しく幻想的な姿に、古より世界中の人々が、惹かれてやまない想いを物語や歌に紡いでいます。 恋物語「七夕伝説」は、万葉の時代に中国より伝えられ、日本最古の歌集「万葉集」には百三十首を越える歌が残されているほど。そんな恋歌や、天の川にまつわる世界各国の伝説をご紹介します。 満天の星の林の中を月の舟に乗って、ひと時、天の海に漂ってみませんか。かぐわしいアロマのシャワーを浴びながら…。
今月の生解説 「巨大惑星・木星の謎」
 7月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 七月の宵の南空で燦然と輝く木星。木星は太陽の周りを回る地球の兄弟星です。 直径は地球の約十二倍、重さは地球の三一八倍。太陽系の木星以外の惑星を全部合わせた重さのなんと二倍以上!もある超巨大惑星。もう少し大きく生まれていたら、太陽のように自ら光る恒星になっていたと言います。今回はそんな木星を間近に見ながら、その謎に迫ります。
         「オルフェウスの竪琴」
 7月15日(月祝)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   語り:アイ・プラネッツ
 七月七日は七夕。七夕は、織姫星と彦星が一年に一度だけ会える日という伝説でおなじみです。 ところで織姫星は、西洋でベガと呼ばれ、こと座で輝く星です。今回は、このこと座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。
 星声人語
 梅雨が明けると、そこには華やかな夏の夜空が広がっています。ひと際力強く光るのは、惑星の「木星」。後を追うように昇ってくるのは、環を持つ惑星として人気が高い「土星」です。
 地球から見た惑星は、星座の間を東へ西へと複雑な動きをすることから、昔の人は「惑わす星」惑星と呼びました。
  惑星を見ると思い出すのは、飛行家で作家のサン・テグジュペリの作品『星の王子さま』。砂漠で不時着したパイロットのぼくは、小惑星からやって来た王子さまと出会います。王子さまは六つの惑星を旅していろんな人たちと出会うのです。空を飛ぶことが好きでしかたなかったサン・テグジュペリは、二十六歳の時、郵便飛行機のパイロットになりました。四十四歳の七月の終わり。コルシカ島から飛び立った彼の飛行機は、空の真ん中で、ひとり、星になりました。
「大事なことは目に見えない」そんなメッセージを残して。(鏡)
 アイプラかわら版 睦月(6月・2019)No.81
 今月の特別投映
  
プラネタリウムスペシャル「木星の謎〜太陽になりそこなった星〜」
 日時:6月23日(日)午後3時〜 
  語り   天文研究家 浅田英夫
       アイ・プラネッツ 青野敦子
  ソプラノ 前嶋郁子
  ピアノ  富川寿枝
 六月下旬の宵、南東の空でひときわ明るく輝く木星が目に入ります。木星は太陽系最大の惑星。直径は地球の十二倍弱、水素を主成分とするガス惑星です。質量は地球の三一八倍もあり、太陽系の木星以外の惑星を合わせた質量のなんと二倍以上!もし、もう少し重く誕生していたら、太陽と同じ恒星になっていたとか?美しい歌声とともに、そんな木星やその周りをまわる衛星の謎に迫ります。
今月の生解説 「デメテルの悲しみ」
 6月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、15日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
 北斗七星の少し曲がった柄に沿って南に大きなカーブを描く「春の大曲線」の終点で青白く光る一等星は、おとめ座の「スピカ」。意味は「麦の穂の針」。おとめ座は農耕と豊穣の女神デメテルの姿です。今回は、デメテルとその娘ペルセポネにまつわる神話を中心にご紹介します。
         「アストレイアの祈り」
 6月16日(日)、22日(土)、29日(土)、30日(日)、
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
 6月23日(日) 午前11時30分
   ※午後1時30分の回はございません。

   語り:アイ・プラネッツ
 おとめ座は農耕の女神デメテルと正義の女神アストレイアの一人二役を演じる星座。アストレイアは、人々に良心を芽生えさせるために、天秤を使って人の善悪を裁いていました。今回は、おとめ座とてんびん座にまつわる神話を中心にご紹介します。
 星声人語
 祝今年四月、「史上初、ブラックホールの撮影に成功」との快挙が大きく報じられた。光るドーナツ形の画像をご覧になった方も多いだろう。
 この輪の中心、黒い穴の中にいるのが、ブラックホール。SF映画などでもお馴染の、周囲の全てを吸い込んでしまうという、あの謎の天体!
 これまで、その存在の間接的な証拠はあったものの、あまりに遠く小さ過ぎるため、過去一度も観測できずにいた。この小さな「姿」を捉えるため、二百人以上の研究者が協力し、世界各国の八つの大型電波望遠鏡を同時に使って、地球サイズの超・大型望遠鏡を仮想的に作り上げたのだという。
 凄い。考えただけでわくわくする。
 世界が一つの目的のために手を取り合うことで、どんな難問でもいつかは解決できる、という、とても夢のある未来を示していると思う。   (の)
 アイプラかわら版 文月(7月・2019)No.82
 今月の特別投映
  
星とアロマのひととき「星の林に月の舟、天の海に漂う」
 日時:7月10日(水)、12(金)、13(土) 午後7時〜 
  語り   後藤鏡子
 夜のとばりがおりる頃、東の空からたちのぼってくるひかりの河・「天の川」。 美しく幻想的な姿に、古より世界中の人々が、惹かれてやまない想いを物語や歌に紡いでいます。 恋物語「七夕伝説」は、万葉の時代に中国より伝えられ、日本最古の歌集「万葉集」には百三十首を越える歌が残されているほど。そんな恋歌や、天の川にまつわる世界各国の伝説をご紹介します。 満天の星の林の中を月の舟に乗って、ひと時、天の海に漂ってみませんか。かぐわしいアロマのシャワーを浴びながら…。
今月の生解説 「巨大惑星・木星の謎」
 7月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   語り:アイ・プラネッツ
 七月の宵の南空で燦然と輝く木星。木星は太陽の周りを回る地球の兄弟星です。 直径は地球の約十二倍、重さは地球の三一八倍。太陽系の木星以外の惑星を全部合わせた重さのなんと二倍以上!もある超巨大惑星。もう少し大きく生まれていたら、太陽のように自ら光る恒星になっていたと言います。今回はそんな木星を間近に見ながら、その謎に迫ります。
         「オルフェウスの竪琴」
 7月15日(月祝)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   語り:アイ・プラネッツ
 七月七日は七夕。七夕は、織姫星と彦星が一年に一度だけ会える日という伝説でおなじみです。 ところで織姫星は、西洋でベガと呼ばれ、こと座で輝く星です。今回は、このこと座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。
 アイプラかわら版 皐月(5月・2019)No.80
 今月の特別投映
  
音楽の星空「プラネタリウム ヒーリング」
 日時:5月26日(日)午後3時〜 
 語り:アイ・プラネッツ 平岡晋
 五月の星空は、おだやかなおもむきを魅せる春の星座がいまだに幅をきかせ、温んだ空気も相まって、ゆったりとした気持ちにさせてくれます。そして、夜が深まるにつれ、ずっしりと光る木星を先達に、東の地平線の彼方からキラリ、宮沢賢治が銀河鉄道の夜で描いた夏の星たちが姿を現しはじめます。
 今夜の星空を生解説でご案内の後、厳選された音楽(CD音源)と共に「美しい地球」そして「広大な宇宙」の旅へ誘います。新しくなったプラネタリウムが描き出す美しい宇宙の風景を、お楽しみください。
今月の生解説 「北斗七星と春の大曲線」
 5月1日(水)、2日(木)、 3日(金)、4日(土)、5日(日)、6日(月)、11日(土)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時

   語り:アイ・プラネッツ
 北の空高くに北斗七星が昇っています。北斗七星の少し曲がった柄に沿って南に大きなカーブを描くと、まず黄金色に輝くうしかい座のアルクトウルスが、さらに延ばして行くと、青白く光るおとめ座のスピカに出会います。
 この大きなカーブを「春の大曲線」といい、春の星座を探すときの道標。プラネタリウムで探してみましょう。
         「北斗七星物語」
 5月12日(日)、 18日(土)、19日(日)、25日(土)、
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
 5月26日(日)
   午前11時30分 午後1時30分

   語り:アイ・プラネッツ
 北斗七星とはおおぐま座のお尻を形作っている七つの星です。この七つの星は世界のあっちこっちで、ひしゃくや荷車、こいのぼりなど、いろいろな形に見られ、様々な物語が生まれました。
 今回は北斗七星にまつわる物語をご紹介します。
 星声人語
 祝日が重なり、連休が続く五月。どこか遠くに出かけるのもよいし、家でゆっくり過ごすのもよい。
 ふと外に目を向けてみると、山、草、木、田んぼ…。様々な緑が瞳に映るだろう。古代、色は「あか」「くろ」「しろ」「あお」の四つの区別しかなく、「あお」の中に緑色も含まれていたようだ。赤ちゃんのことをみどり児といい、つややかな黒髪のことをみどりの黒髪というように、緑はもともとみずみずしい様子をあらわす言葉で、生命を感じさせる色である。
 夜八時、南の夜空に輝く青白い星スピカをもつおとめ座は、農業の神、デーメーテルがモデルになったと言われており、この星を見ても鮮やかな緑を想像することができる。
 生命がよりいきいきとみなぎるこの季節、そろそろ訪れる夏の気配を感じてみてはいかが。        (三色菫)

 アイプラかわら版 如月(4月・2019)No.79
今月の特別投映 
 
あんプラスペシャル「幸せの星ホクレアとは?」
 日時:4月28日(日)午後3時〜 
 語り:天文研究家 浅田英夫
 新年度を迎えた四月。北斗七星は空高く昇り、そこから東の空を横切るように伸びる春の大曲線が、金色に輝くうしかい座のアルクトウルスと、青白く光るおとめ座のスピカを結んでいます。
 この二つの星は、その色合いから、日本ではそれぞれを「麦星」、「真珠星」と名付けました。また、南太平洋のポリネシアでは、アルクトウルスを「ホクレア」と呼びました。意味は「幸せの星」。ポリネシア人は、どんな思いでこのような素晴らしい名を付けたのでしょう。その謎に迫ります。
今月の生解説 「春の怪物星座探し」
 4月2日(火)、3日(水)、4日(木) 、5日(金)、6日(土)、7日(日)、13日(土)、
 14日(日)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、29日(月)、30日(火)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
 4月28日(日)

   午前11時30分 午後1時30分 
   語り:アイ・プラネッツ
 桜の花とともにやって来た四月。にぎやかな冬の星座が西に傾き、春の星空は春霞にかすんで少し寂し気。
 そんな春の星空で、勇者ヘルクレスと戦った怪物の星座たちが、ひっそりと余生を送っています。ネメアの森の人食いライオンのしし座。レルネーの沼のかに座とうみへび座など、をさまざまな エピソードを交えて ご紹介します。
 星声人語
 プラネタリウムが新しくなって思うことがある。実際の夜空は、かなり明るいのだ。これを光(ひかり)害という。光害とは、過剰または不要な光が及ぼす公害のこと。
 光害が進むと、生態系の混乱や、エネルギーの浪費など様々な惡影響を及ぼす。だからと言って「照明を少なくすればいい」という単純な話ではない。私たちが生活していく上で必要な明るさは当然確保されなければならない。だが工夫することはできる。
 身近なところで我が家の外灯はどうだろう。必要のない上方を照らしていれば、カバーをかけたり、向きを少し変えるだけで夜空を照らす不要な光を除くことができる。
 そんな行為の一つ一つが、今夜の星空に星を一つ、また一つと増やしていくことにつながる。それは私たちができる次世代への遺産でもある。 (梅干し爺)

 アイプラかわら版 弥生(3月・2019)No.78
 今月の特別投映 
 プラネタリウムスペシャル「星座誕生物語」
  日時:3月24日(日)午後3時〜
  語り:天文研究家 浅田英夫
  演奏:プラネット・ラブ
  ヴォーカル&シンセサイザー:伊藤守人
  箏:アルテミス・ミユキ
  パーカッション:ほりほりお
  ベース:水谷 幸三
 何気なく見上げた星空、そこには数千年の昔に先人が創造した星座たちがひろがっています。それを私たちは星を結んで一つ一つ紡ぎ出す。なんてロマンティックでしょう。こんな素敵な星座をいったい、いつ、どこでだれが創ったのでしょう。おなじみプラネットラブの皆さんによる美しい音楽を聴きながら、今から5千年前にタイムスリップして、星座のルーツをたどる旅にでかけましょう。
  ◎星とアロマのひととき「宙のかたなへ・・・
  日時:3月13日(水)・15日(禽)・16日(土)午後7時〜
  語り:平岡 晋
 最新のプラネタリウムで旅する地球と宇宙。アロマオイルの香りと音楽に包まれながら、星空の下でゆったりとしたひと時をお過ごし下さい。中学生以上を対象とした季節限定のリラクゼーションプログラムです。
 3月の生解説 「春が来た!3月21日は春分」
  3月3日(金祝) 10日(土) 16日(日)  17日(日) 21日(木祝)
   23日(土) 31日(日)
   午前11時30分 午後1時30分 午後3時
  3月24日(日)

   午前11時30分 午後1時30分 
   語り:アイ・プラネッツ
  3月21日は春分の日。まさに春が来た!と感じられる日。そんな温かな日差しを注ぐ太陽が西の地平線に沈むと冬眠から目覚めた動物たちの星座が登場します。そんな春らしい星座を巡ります。
 星声人語
  3月21日は春分の日。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通りにこの日を堺に昼間の時間が長くなり、地上は柔らかな日差しで満たされるようになる。そのぬくもりに誘われるように、寒い冬を耐えて過ごした草花の硬い蕾が膨らみ、色とりどりの花が咲き誇る。冷たい地中からは、光を求めて冬眠していた虫たちが活動を始める。この世の生きとし生けるものすべてが生き生きと輝き始める「春」。その境となる「春分の日」に「自然をたたえ、生命をいつくしむ日」という意味を持たせた日本人のしなやかな感性。それは、四季という豊かな自然のなかで育まれた日本の文化とそこで生きる私たち日本人の優しい心が生み出した大切なもの。太陽の恵みを感じながら、今一度自然の中で自然とともに生きるということのありがたみを考えてみたい。(英)

 アイプラかわら版 睦月(2月・2019)No.77
 今月の特別投映
 あんプラスペシャル「オリオン座のすべて」
 日時:2月10日(日) 午後3時〜
  語り:天文研究家 浅田英夫
  明るい星たちが輝く冬の星空でひときわ目立つオリオン座。三つの2等星が真っ直ぐに並ぶ三ツ星、それを挟むように左上で輝く赤い一等星ベテルギウスと右下で輝く白い一等星リゲルがシンボル。オリオン座はまさに星座界のスーパースター。そこで今回のスペシャルでは、オリオン座の神話伝説はもちろん、オリオン座でたどる星の一生、SFテレビドラマに登場するヒーローとオリオン座の関係、三ツ星とエジプトの三大ピラミットとの深いつながりなど、オリオン座にまつわる雑学をご紹介します。
 2月の生解説 「早春の星座めぐり」
  2月2日(土) 3日(日) 9日(土) 11日(月祝)  16日(土)  17日(日)
   23日(土)  24日(日)
   午前11時j30分 午後1時30分 午後3時
 2月10日(日)
   午前11時j30分 午後1時30分
  語り:アイ・プラネッツ
  立春を過ぎたというのにまだ寒い日が続きます。星空もオリオン座を中心とする冬の星座が南の空を埋め尽くし冬真っ盛り。でも東の空には春の気配を感じるかに座やしし座が冬眠から目覚めて元気よく昇っています。そんな早春の夜空を賑わす冬の星座とともに東の空にす姿を見せた春の星座もご紹介します。
 ピッチFMプラネタリウム
 毎月第1、第2金曜日午後9時〜10時 83.8Mhz放送中! 
 パーソナリティ:平岡晋
 音楽を聴きながら季節の星座を探訪するラジオプラネタリウムをお楽しみください。
  ※電波の状態が悪くて聴けない方はインターネットラジオをご利用ください。ピッチFMのホームページからアクセスすることができます。
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 星声人語
  小寒の頃、古代エジプトでは太陽暦の基準となったシリウスの初見と覚悟を決め外に出る。だがシリウスは東の空に昇ったばかり。いつも思うことが、5節句と季節のズレである。典型的なのが、7月7日の七夕だ。織姫と彦星が1年に一度天の川で逢う。しかしこの頃は梅雨の真っ只中でその逢瀬を見ることはまれ。旧暦で行われた行事をそのまま新暦に貼り付けたからだ。今年の旧暦の七夕は8月7日だ。そのころは梅雨も明け夏真っ盛り。二人の逢瀬を妨げるものはない。3月3日は桃の節句もそうだ。新暦3月3日にはまだ桃の花は咲いていない。5月5日端午(菖蒲)の節句なのに菖蒲の見頃はまだ先、9月9日の重陽(菊)の節句の節句もまたしかり。「節句の日付も、そろそろ旧暦ではなく、新暦の太陽暦に合わせてみては?」とやっと顔をだしたシリウスに問いかけた。(梅干し爺)

 アイプラかわら版 睦月(1月・2019)No.76
 今年注目の天文ショー
あけましておめでとうございます。今年も安城市文化センターをよろしくお願いいたします。さて、2019年はどんな天文ショーが起こるのでしょう?今年は一言で言えば「食三昧の年」。つまり食が付く天文現象がたくさんあるということ。まず日本では新年早々の1月6日に部分日食がありますが、12月26日にも部分日食が起こります。この時はシンガポールやグァムでは金環日食になります。
また日本では見えませんが、7月2日には南米チリで皆既日食が見られます。日食と共に月食も1月21日と7月17日に起こります。ただ東海地方では見ることができないのが残念です。また、今年は人類の月着陸から50周年、アポロ計画や月の話題でも盛り上がることでしょう。プラネタリムではこうした旬の話題も皆様にご紹介してまいりたいと思います。どうぞご期待下さい。
 1月の生解説 「冬の星座と長寿の星」
  1月4日(金) 5日(土) 6日(日)  12日(土) 13日(日) 14日(月祝)
   19日(土) 20日(日) 26日(土) 27日(日)
   午前11時j30分 午後1時30分 午後3時
   語り:アイ・プラネッツ
  晩星のキラメキまでも凍てついてしまいそうな1月。南の空にはオリオン座を中心に明るい星々がキラキラと輝いています。そんなにぎやかな冬の星座と地平線すれすれに見える長寿の星をご案内します。
 ピッチFMプラネタリウム
 毎月第1、第2金曜日午後9時〜10時 83.8Mhz放送中! 
 パーソナリティ:平岡晋
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 星声人語
  宇宙の奥行きを感じる冬の星空を眺めていると、昔プラネタリウムを見たあとに父が話してくれた「自分たちは宇宙人、たまたま地球にうまれただけ」そんな三歳ころの遠い記憶がよみがえる・「フーンそうなんだ」と返事をしたか覚えていけれどそのスケール感は忘れがたい。夜空に輝く星は私たちの太陽とはまた別の太陽。地球から見た明るさの違いは星自体の明るさの違いはもちろん、地球から星々までに様々な距離があることをイメージさせてくれる。中には海を持つ惑星を携えた星があり、その惑星には生命がいるかも知れない事もイメージができる。そして生命は水中から陸、そして宇宙へとその領域を広げていくものであろう事もまたイメージできる。私たちは地球に住んでいる宇宙の人。自分は今、昔に父と話したこのスケール感を誰かに伝えようとしている。(平)